2017年12月12日 更新

わびさびの塗装加工 エイジング塗装

店頭でどのように目立たせてターゲットに気づいてもらえるか、商品を良く見せて商品に興味を持ってもらえることができるか、表現の具現化には加工手法の知識、理解が必要です。

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Free photo: Texture, Wall, Text, Devanagari - Free Image on Pixabay - 1108420 (1998)

業務部のNです。
業務部とは店頭販促物や店頭什器の仕入れ管理や加工管理をする部署になります。

今回は業務部らしく表面加工の話でもしようと思います。
具現化野郎Bチームでは、『モノづくり』に関して様々なアプローチをしているので
色々と紹介していきたいと思います。

エイジング塗装

私は今期で業務部に配属されて4年目になります。
様々な仕上げを見てきましたが一番驚いた表面仕上げが 
「エイジング塗装」という塗装になります。
簡単に説明すると、切ったばかりの鉄板やパイプを腐食した風や錆びた感じに見せたり
アンティーク調に見せる仕上げです。

今まではこういう表現の製造は古美仕上げという手法をとっていました。
ちなみに、『めっき』というのは漢字で書くと『鍍金』となります。
『めっき』と『めっき』後の化成処理によって、古めいた
色調を出す方法を古美仕上げ、古味、いぶし、ブロンズなどといいます。
銅古美、真鍮古美、銀古美、金古美、ホワイトブロンズなどの手法があります。

装飾品、美術工芸品、照明器具などに用いられている手法です。
古美仕上げの代表例としては、下記のようなものがあります。
真鍮古美色

真鍮古美色

黄銅鍍金後、黒ニッケルメッキあるいは硫化処理をして黒色被膜を化成し、バフ研磨で黒色被膜を部分的に除去する。
銅古美色

銅古美色

銅鍍金後、黒ニッケルメッキあるいは硫化処理をして黒色被膜を化成し、バフ研磨で黒色被膜を部分的に除去する。
インテリア等に使われる技法であることからたしかに美しいですね。
ただし、すごく手間がかかります。
材料先磨きからの溶接にも気を遣います。
鍍金仕上げの為、仕上げ痕(サンダー等擦った跡)が見えてくるので、丁寧に、
傷のタッチアップ(補修や塗り足し)も出来ません。

とにかく気を遣いますし、何よりお値段が高いです・・・。
今回のお題の「エイジング塗装」に戻りますが
上記の様な風合いを塗装でやっちゃおうというものになります。
何百年と経過したアンティーク品に見られるサビや剥がれ、傷や汚れなどの風合いを、塗料や道具を使って表現する塗装になります。
 (1989)

写真が小さいのでわかりにくいですが
ゴールドブロンズ塗装です。
初めて見たときは真鍮古美かと思いました。
塗装なのでここに黒色を足せば古美感がひときわでてきます。
 (1990)

黒を入れるとこんな感じです。

スポンジや筆などで塗料をチョンチョンと塗布していくと、錆感や腐食感も演出できます。
手間は手間ですし、お値段も安いわけでもありません。
単色の仕上げなら鍍金仕上げのほうが高級感を感じます。
ただ『モノづくり』サイドの私からいうとバリエーションの幅が広く、融通が利きやすいのでおススメです。
店頭演出やVMDの観点から、お客様からの要望で、より「個性的なディスプレイ」を求められることも多くなっています。店頭でどのように目立たせてターゲットに気づいてもらえるか、商品を良く見せて商品に興味を持ってもらえることができるか、あるいはブランディングの落し込みができるか。
そういった表現をいかに具現化することができるか。
今後も様々な加工手法を知る必要があると思っています。
DIYの塗装にもお手軽にできるエイジング塗装もあるそうなので、ホームセンターなどで注意して見てみてください。

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