見たら得する！おもしろ店頭販促ディスプレイ特集！2024年第二十七弾

店頭観察特集

凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察実施。売場の変化を追う。
そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。

随時面白く、ワクワクする売場（買場）をレポートしていく。

106　世界最小ポスター

12月公開の劇場版「はたらく細胞」のPOP。
細胞たちの活躍に注目するための、虫メガネで見る世界最小ポスター。
子供たちが見たくて並んでいた。きっと狙い通り。

ポスターは、とにかく小さい！！
何で出力してるんだろう？
超高精細印刷？

付箋は、店頭什器とセットで付箋POPとして設置されているだろうか？
それとも展開される施設側が独自で貼ったのだろうか？
虫メガネで見る極小POPの仕掛けはすごく良いと思うが
この付箋の使い方も良いと思った。

107　腹落ちさせる体感什器

不安定な場所でも濃く書けて使いやすい」って言われたら、不安定な場所で書いてみるよね。
結果、、、
書きやすかった！！！
片手でメモも書きやすかった！！！

顧客体験を向上させる体験什器。
試し書きがしたくなる仕掛けになっている。

ゼブラのblenU（ブレンユー）という製品。
ボールペンを使うとき、紙とペン先の接触やペン内部の「振動（ブレ）」がペンを持つ指に伝わり、気づかないうちにストレスを与えている点を発見し、製品開発。
ストレスの原因でもある筆記振動を制御する「ブレンシステム」を搭載している。
さらに、軽い力で濃く書ける「S油性インク」も搭載している。

ユーザビリティを追求している商品の、分かり易い店頭演出である。

108　らしさ全開世界観

かわいいパッケージの商品は、
かわいい売り場になることが約束されている。

オーデトワレということで、『香り』を言語化すると、どういう表現になるのだろう？
と調べたところ、
「冷えたアイスクリームの香りと爽快感と、それらを満喫したときの喜びを感じさせる香り」
とあった。

アイスクリームの香りから『冷え』を感知し爽快感を得ることができるのか。。。。
そして、満喫した喜びを感じる香りでもあるのか。。。。

それを表現したマットなフロストガラス仕上げのボトルに、
デコラティブなトッピング表現。
ボトルトップは、サンデーにのせたチェリーの形をしたスプレーポンプとなっている。

アナスイらしい商品企画だな～と思ってしまう。

109　適時適合製品の店頭展開

涼感商品、やはり冷やして売られると、暑い日には人が寄っていく。
汗拭きシートを冷蔵庫に入れて売るアイデアは素晴らしい。

「ビオレ　冷シリーズ」。
この猛暑時代の夏にぴったりの商品である。

『のせる前の温度から－3℃が１時間つづく」とコピーにはある。
熱中症対策グッズは色々出ているが、１時間持続されるのあれば、こういうシートで全然いい。

110　ムードを出す電飾演出

控えめな光の演出の電飾展示台。
テスターの商品をぼんやりとした光で照らしている。
なんか雰囲気あって、良い演出。
昔は電飾を使うのであれば目立つようにピカピカに光らせる事が多かったけど、LEDの普及で気軽に電飾を組み込めるようになって、こんな使い方も「アリ」になってきた。

店頭では商品を明るく見せるというだけではなく、LED技術の進歩により、プログラムが可能な
LEDストリップなどで演出する電飾なども、アテンション力を高めるために使われる。
商品が『訴求したいテーマ』や『醸し出したいシズルに対するムード』の表現が可能になっている。
このLED照明の使い方もコミュニケーションデザインの一つとなる。

素材知識、設計知識、加工知識、音響知識、照明知識、プログラムシステム知識などを駆使して、
店頭販促物や陳列什器、店頭演出はデザインされている。

了。