2018年1月26日 更新

ネットマーケティングとは?今さら聞けない成り立ちと店頭活用法

突然ですが、皆さんがネットマーケテイングが何か答えられますか? 古くからある言葉ですが、その成り立ちをご存知の方はどれぐらいいるのでしょうか?

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ネットマーケティングとは??

 「ネットマーケティング」で検索したのですが、Google検索すると、2017年3月に上場したばかりの会社で、オンラインデーティング(異性同士の交流サイト)事業を行う「株式会社ネットマーケティング」ばかりが取り上げられているので、本来の意味でのネットマーケティングの成り立ち、そして、あまり言及されることがない、店舗での活用に関する情報も必要ではないかと思い、筆を執ります。

 一般的にネットマーケティングとは、インターネットを介して行うマーケティング施策のことをいいます。その内容は多岐にわたります。

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マーケティング全般には、市場調査・企画製造・流通・宣伝・販売という一連の流れがありますが、その中でインターネットを活用したものはすべてネットマーケティングの範疇の定義に入るといえます。
 また、世の中でよく言われる「インターネットマーケティング(=ネットマーケティング)」は、一連の市場調査・企画製造・流通・宣伝・販売をすべて、ネット上で完結させているケースを指す事が多いように見受けられます。

ネットですべてを完結させるネットマーケティングの歴史

そのサイトがECサイトの場合、お店と仮定してみると、店内のディスプレイや内装を良くすることも重要ですし、そのお店にお客様がより多く訪問してもらうために折込チラシなどのプロモーション施策を行うことも重要になってきます。
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かつてのネットマーケティングでは、お店が良く出来ているのは当たり前という前提に基づき、特に集客の観点が重要視されており、ネットマーケティングという言葉で、ネットを通じた集客全般を指していると、声高に叫んでいた企業がいました。
 それら企業が提唱していたのが、SEO(検索エンジン最適化)とSEM(検索エンジン広告やクリック課金型広告の出稿)ですが、ネットマーケティング黎明期には、SEOとSEMを標榜した会社が多数出現していました。
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しかしながら、仮にお店のサインを大きくしたり、電飾看板を作ったり、10キロ手前に屋外広告を出すのがSEOやSEMだと仮定すると、せっかく来店してもお店自体の魅力が乏しかったり、探しているものと違う商品をお店で出していたりすると、結果、対予算効果が導きにくい状況が生まれました。
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 お店自体に、並べる商品群も、お客さんの声を聞いてから、決めたいよね、という声に応えるためのネットリサーチサービス、お店自体をどのようにお客様が回遊しているのか調べることができるアクセス解析サービス、など多くのお店や商品自体の現況を分析し、将来収益を改善する情報を得ることができるサービスが発展していきました。 

今、必要とされるネットマーケティングとは?

 今現在のネットマーケティングでは、サイト自体での導線改善も必要だということで、Web導線の改善を行うコンサルティング会社や、店頭POPに当たるウェブインターフェースを考える、クリエイティブなデザイン事業を行う会社も生まれました。
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 広告宣伝(=集客=SEO、SEM、クリック広告、アフィリエイト)以上に、ユーザーの導線開発と改善(アクセス分析・改善、ランディングページ作成)やサイトデザインの視認性改善(デザイナブルなバナー作成など)、さらにはリアル店舗での店頭POPのようなものとも言える、サイト内外でのキャンペーンの企画なども同じく重要視されるようになりました。
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ネットマーケティングを店頭集客に活かすためには?

 新たに、O2O(=オンラインツーオフライン=ネットとリアルの連動)と言った言葉も生まれ、昨今話題となっている現状があります。

 O2Oには二つの側面( Online to Offline とOffline to Online )がありますが、Online to Offline  ということでいくと、ネットから店頭への誘導や送客ということを意味します。
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 ここで大事なことは、店頭では効果測定の数値化というのが取りづらい、もしくは取れないという
状況があるということです。生活者の日々の生活のどの部分で店頭の情報を知り、実際に店頭にきて、何をもって、その商品を買ったかというプロセスは仮説ができるものの実証できない状況です。

 ネット上ではプロセスが見えたり、数値化できたり、改善点や問題点を輪切りにしてPDCAを高速回転させることができますが、こと店頭の場合はPOSのみの数字となります。
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 そこでCRMの一環で顧客のIDを管理しながらPOSとの連動を分析するIDPOSマーケティングという手法も生まれました。そして、ネット上では、QRコード、ARやNFC、位置情報からの誘客といったモバイルソリューションを駆使して、誘因や送客数値を取り、直接購買動機付けまでフォローするという施策が試みられてきました。

ただ、今のところは、店頭からネットにつながるという上記とは逆流プロモーション(Offline to Online)を求められることのほうが多いかもしれません。

ネットマーケティングの店頭活用の今後とは?

店頭では、手にとって商品を見たり、重さを知ることができたりもします。家電など、例えばテレビであれば、映り具合など商品ごとの性能を知ることができます。洋服などであれば試着が出来、自分に似合うかも確認することが出来ます。それらの商品の特性や性能などを体験できるのが店頭の強みです。 
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 店頭とネットのさらなる連動により、店頭⇒ネットの方向性だけではなく、ネット⇒店頭の方向性、そのような入り戻りがある企画があると、お客様の満足度向上につながるのではないでしょうか?

 もはやお客様とのファーストコンタクトは、 Online to Offline とOffline to Online のいずれでもよく、ユーザーの満足度向上のために、ネットでもリアルでも一方通行ではない価値を追求していくということが、ますます求められていく時代のような気がします。

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