2024年8月8日 更新

見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第二十三弾

店頭で面白い売り方や面白い店頭販促物を見つけてきました。その報告です。ワクワクする売場(買場)が創出されています。

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店頭観察特集

凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察実施。売場の変化を追う。
そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。

随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

91 店頭販促への情熱日本一

パナソニックの食洗機のプロモーション。
100種類の汚れを落とした検証結果を訴求。
買い物客だけでなく販売員が欲しい情報を売り場に掲出してくれる。
毎回、よくぞこんなに事実ベースの商品訴求が行えるよなーと感心する。
パナソニックの店頭販促への情熱は日本一だと思う。
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「やる」か「やらないか」の選択ですぐさま「やる」を選択できるマインドを感じる。
何もアウトソーシングしなくても、メーカーの担当の方が自社の食洗器で、100パターンをビフォア&アフターを撮影してデータをまとめてSP会社や印刷会社に送ればコスト安でできる。
実際はちゃんとプロのカメラマンが撮影しているのだろうが。
当たり前のことだが、ちゃんと角度が揃っているし、被写体により真上や斜め上から撮影されているシザマが好きである。
それは、普通の買い物客は気にも留めない点であるが、結果見やすく、分かり易くなっていると思われる。

92 「さしすせそ」の売場こそ注力を。

楽しい店舗は、「さしすせそ」売り場が充実している。
スーパーで全国の味噌を知る。
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これは、料理好きにはたまらない売場だと思う。
味噌は本当に味が変わる。味噌は色々な料理に使えるが、特に味噌汁は味が全然変わるし、
美味しさも全然変わる。

これだけの種類と量があると、色々使ってみたくなる。
色々と試して1周回るのに大分時間を費やさないといけないけど、
こういう店頭展開をされると、ワクワクする。
どういう素材を使った場合に適しているのかという説明があるため、
余計興味をそそられる。

93 メモをとる力

180度開いて書きやすいMDノート。
万年筆から鉛筆まで、さまざまな筆記具で書けるよう開発された「MD用紙」、「MD用紙コットン」は書き心地良さそうで、自分も試したくなる。
ディスプレイされてる使用見本、上手く書くものだなー。
最近はタブレット端末でノート取る学生も多いのだけど、自分はアナログじゃないと頭に入らない、、、これが世代の差か。。。
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前田裕二さん著の「メモの魔力」という本をご存知だろうか。
『ファクトを記録させるためのメモ』と『知的生産のためのメモ』という2種類のメモが説明される。
メモは第二の脳として活躍させることができる。
そしてメモは『姿勢』だそうだ。

「たかがメモ、されどメモ。」と言われるが、自分も「たかがメモ」なんてものはなくて、
メモはすごく重要だと思う。メモというか『メモる』ことが重要である。
『メモをとる力』。
打合せをしててもメモをとらない(PCやタグレットでのメモ含めて)人は、to doを必ず忘れるし、
ズレた解釈をしていることが多い。
『メモをとる力』が無い人は、明らかに仕事もできないと改めて思ったりもする。

ひとこと

広告や編集物などに使うスチール写真(動きのない静止画写真のこと)を撮る時は、色々と考える。
当然カメラマンさんのセンスに頼る部分もあるが、デザインディレクションからのディレクションも重要である。

パンフレットやメニュー、ECサイトに掲載する用の商品などのブツ撮りはバック紙の色だけ考えればよかったりもするが、「シズル」を伴う佇まいを見せる時は、考えなければならない。

そこは、企画をディレクションしている側が、カメラマンさんと相談して指示しないと
良い画像ができない。

バックにわざとブツを置いて『ぼけあし』をつくる

例えば、
料理のメニュー部分は、白バックなんかでそのまま料理を撮影すればいいが、
見出しなんかで美味しさを表現する場合は「シズル」が必要になる。
その際は料理にピントを当てるが、そのバックに何かしら入ってくる別のモノを用意するのも
ディレクションの一つである。
この時はポテトやパンなどの料理を離して段違いの机の上に置いて『ぼけあし』で撮影した。
これで美味しい感の「シズル」と、ワクワクする「シズル」を創ることができた。
デザイン全体からの落とし込みで画像一枚をディレクションすることが大切である。
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動きを入れるベツモノを差し込む

例えば、
より美味しそうな「シズル」を出すために、静止画であるが、動きを表現しながら撮影をする。

●サラダをただ撮るのではなく、フォークとスプーンで持ち上げてから撮影することで、
より動的な美味しそうな「シズル」ができる。さらにワクワクする。

●肉料理を表現するのに、ただ肉の塊を撮影するのではなく、包丁で肉を切るシーンを撮影
する。包丁の肉への挿し込まれ具合も大事である。これにより、動的な美味しそうな「シズル」ができる。ワクワクする。

銀の食器、銀の包丁を使うこにより、銀色が画像の中に差し込まれる。
人の脳には、洋食の食事の場には、銀色という色は擦り込まれていて、リマインド効果が出る。
そういったことも重なる「シズル」の創り方も料理の場合は大切である。
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『変容』の動きをつけて煽る

下のメニュー写真と比較して、見出しでは「シズル」を出すために、卵の黄身をドロッと出して撮影する。
メニューは料理が出てきた時の姿を忠実に撮影し掲載する。
ただ、見出しで「シズル」を創る場合は、さらなる美味しさを表現するために『変容』の動きをつけて気持ちを煽ることも大切である。
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プロモーションには、色々な制作物が発生する。
制作物やコンテンツ制作において、
一つ一つ、こだわりを持って創作していくことはとても重要である。
全体ディレクションからの、デザイン要素に使う素材へのディレクション。

当たり前のことであるが、再度改めて、すごく大切だと思った。

了。

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