2025年4月25日 更新

必見!店頭販促特集!2025年第8弾

双眼鏡 / アウトドアシューズ / パイロット昭和レトロ / 接着ゴリラ

0 view

店頭販促特集

凡美社では店頭販促の実態を常に観察している。
売場は常に市場に対して敏感であり、トレンドが反映される。
メーカー側が展開する店頭ディスプレイや店頭POP、店頭施策。
小売側が展開する店頭施策や店頭POP。
買い物客に対する『価値体験の向上』を目指して、店頭は常に変化する。

店頭でのコミュニケーションデザインや、価値伝達の強弱、
コンストラクションデザインも含めた見せ方、体感させる施策などを追求していく。

そこには、セルアウトを考えたプロモーション施策をもってして、流通との商談にのぞむ
メーカーの提案が見えてくる。
さらに小売り側の商品陳列の仕方や店頭POPからは、今の時世にあわせながら、何とか売ろうというパワーも見えてくる。

POP研究家の向坂氏とタイアップし、
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

27 意味のイノベーション 双眼鏡

双眼鏡の倍率を、ライブやコンサート会場の座席から探すのがもはや定番になった。
どの売り場でもやってる。
この売り方、発祥はヨドバシカメラ。
 (11748)

 (11749)

この陳列は、双眼鏡の定番となった購買行動を捉え、さらに一歩進んだ顧客体験を提供しようとする意図がある。

目を引くのは、各会場の座席図と対応する推奨倍率を明示している点。
東京ドーム、さいたまスーパーアリーナ、日産スタジアムという具体的な会場名を挙げることで、ショッパーは自身の参戦予定の会場をイメージしやすく、どの双眼鏡を選べば良いかの具体的な指針となる。
これは、単に商品を並べるだけでなく、「どの商品が自分に最適か」という顧客の疑問に直接的に答える、ソリューション提案型の店頭マーケティングと言える。
POPデザインも、視覚的に情報を捉えやすく、直感的に商品を選ぶことができそう。
これは、ビジュアルマーチャンダイジングの重要な要素であり、商品の魅力を高め、購買意欲を刺激する効果が期待できる。

体験価値の向上への意識がある売場。
ライブやコンサートという非日常的な体験をより豊かにしたいという顧客のニーズに応え、最適な双眼鏡選びをサポートすることで、「良い席で観たい」という願望と「良く見える双眼鏡を選びたい」という具体的な行動を結びつけている。
これにより、単なる道具としての双眼鏡ではなく、「感動体験を拡張するツール」としての価値を顧客に認識させることができる。

会場別の推奨倍率を提示するだけでなく、視覚的な分かりやすさ、具体的な利用シーンの想起、そして顧客の期待感への訴求を組み合わせることで、ショッパーにとって価値ある購買体験を提供していると言えるのかもしれない。

28 自然とのコーデができる売場 アウトドアシューズ

アウトドアシューズのジオラマ風展示。
売り場にこのジオラマは迫力あるなー。
このお店では初心者向け山登り講座とかもやってて、アウトドア関係の用品買うならこのお店、って感じになってる。
リアル店舗の選ばれ方って、こんな感じだ。
 (11753)

 (11754)

 (11755)

 (11756)

店舗の戦略が成功しているのだろう。
ジオラマ展示は、単に商品を陳列するだけでなく、顧客の興味を引きつけ、具体的な使用シーンを想起させる点で非常に効果的だ。
特にアウトドアシューズの場合、実際に山や自然の中でどのように見えるのか、どんな機能が役立つのかをイメージさせることは、購入意欲を高める上で重要である。

初心者向け山登り講座の開催は、単なる物販店から、顧客の体験をサポートするコミュニティの場としての役割を担っていると言える。
「アウトドアを始めたいけど、何から揃えればいいかわからない」という初心者層にとって、講座を通じて知識や情報を得られるだけでなく、信頼できるお店として認識される。

29 昭和レトロな販促物 

昭和レトロブームはまだ続く、、、
イラストのキャラの書き分けが当時っぽい。
小学生の頃を思い出す、、、
 (11760)

 (11761)

まさにタイムスリップしたかのような懐かしさを覚える。
鮮やかな色使いと、80年代アニメを彷彿とさせるキャラクターデザインは、当時の少女たちの心を掴んだであろうパイロットの『ハイテックCコレト』の限定デザインだ。

この展開はターゲット顧客への強烈なフックとなっている。
当時を知る世代にとっては、青春時代の記憶が鮮やかに蘇り、手に取ってみたくなる衝動に駆られるだろう。
また、現代の若者にとっては、新鮮で魅力的なデザインとして映り、レトロブームに乗った消費行動を喚起する可能性がある。

この店頭展開は、「懐かしさ」というエモーショナルな価値を前面に押し出すことで、幅広い層へのアピールを試みていると言える。
昭和レトロというトレンドを捉え、過去のヒット商品を現代に蘇らせることで、新たな顧客層の開拓、そしてブランドの再活性化を図る店頭マーケティング戦略だ。

30 POPの見せ方の工夫

見る位置が変わると、視線が追いかけてくるゴリラ。
こんな、気付かない人には全く気付かれないひと工夫が盛り込まれているディスプレイを見つけると、ニヤリとしてしまう。企画・制作した人に会いたくなる。
 (11765)

 (11766)

 (11767)

 (11768)

ここ数年、この手法をたまに見かける。
どの角度でもこっちを見てる感の手法。
奥行をつくって目を印刷するとこれができる。
開発した人は誰なのか?
了。

関連する記事 こんな記事も人気です♪

必見!店頭販促特集!2025年第1弾

必見!店頭販促特集!2025年第1弾

鳥居ディスプレイ / カレーはおつまみ / 黒ケープ
見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第三十六弾

見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第三十六弾

木製什器 / 海苔パッケージ / マネキンヘッド / 大人おむつ / サミットグランプリ
見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第三十五弾

見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第三十五弾

ウルトラファインバブル / サメ型PC / ホームセンター水回りコーナー / 包丁
見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第三十四弾

見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第三十四弾

バイクカメラ / R-LOOP / 自作PC / ヒーター / MD紙
見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第三十三弾

見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第三十三弾

猫イヤホン / スマートテーブル / 防災売場 / 回収ボックス / 偏光サングラス / デカスマホ / マイナスイオン

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

bonbi GOSSIP 編集部 bonbi GOSSIP 編集部
   
            スゴイコト