見たら得する！おもしろ店頭販促ディスプレイ特集！2024年第三十六弾

店頭観察特集

凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察実施。売場の変化を追う。
そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。

POP研究家の向坂氏とタイアップし、
随時面白く、ワクワクする売場（買場）をレポートしていく。

引用　向坂文宏／POP広告研究家

POP広告研究家向坂氏のXアカウントです。御覧になってください。

151　難易度の高い木製什器

曲げ合板を使用したOGON DESIGNSのウォレットの展示台。
商品のコンセプトをストレートに伝えるデザイン。
展示台の形も、商品の陳列方法も美しい。
販促物に木材を使用するのって、難易度が高い。
見惚れてしまった、、、。

オゴンデザインをいえばアルミニウム製というリマインドになるが、木製の什器で展開しているところにギャップがある。アルミニウムはリサイクルされているため基本的にはサステナブルな製品であるが、木製の什器にすることでエコロジーさを強調しているのだと推察。

仕様としては、おそらく中はシナベニヤ板で表面はポリ合板だろう。印刷がされているので
ダイノックシートの可能性もある。
合板を曲げている「曲げ合板」であるが、角度を合わせるのが難しい中キレイに整っているため製品クオリティが高い。

152　売場の鮮度を出すパッケージデザイン

海苔売り場のパッケージがかわいい。
そして実用的（用途が分かる、違いが分かる）。

パッケージだけで魅せる売場づくり。
和食に使う逸品を敢えて英字で示し、海外風（あくまで主観）なイラストで仕上がりを表現している。分かり易い。

売場は鮮度が重要である。
伝統的な海苔製品をモダンな雰囲気で表現することで、新鮮な印象を与えられる。

153　紙製のマネキンヘッド

紙製のマネキンヘッド。
マネキンも、コスト面と環境面から、紙製に移行していくのか？

帽子が膨らんだ状態を保てて展示できるのであれば、トルソーはプラスチックである必要がない。
発泡スチロールの削り出しで、帽子やパンツなどを履かせて陳列している時代もあった。
その上に布張りをしたり塗装をしたりしていた。頭部だと紙製什器で十分である。

紙器設計ができるコンストラクションデザイナーというのは、実は貴重な存在である。
大勢いるわけではない。包装業界、SP業界では重用される。

154　今後需要が増す売場

大人用紙おむつのカウンセリングコーナー。
タブレットの質問に答えていくと、求めてる商品を紹介してくれる。
１メーカーの施策なので商品の選択肢は少ないのだけど、介護用品を含め、やっとシルバー世代向けの売り場が整い始めた印象だ。

超高齢化社会を迎えた日本では今後需要が高まる大人用おむつ。
だが、まだまだネガティブ商材である。
売場でタブレットをさわって診断する人はまだまだ少ないと思われる。
代理購買者への発信も重要だ。

155　流通パワー

サミットグランプリ2024準決勝！
「プリマハム」VS「日本ハム」！
負けられない戦いがここにある！

流通側のパワーを感じる。
メーカーサイドに参画を促している。しかも登場しているのはほぼほぼ社長さんだ。
トップが前面に出てノリノリで闘っている様に好感が持てる。
社長自らが動いて商品開発をする、売る気を社員に見せるという姿勢が好きだ。

アナログ投票なのも粋だ。なんでもデジタルでなければいけないことはない。
こういう企画をしてみたいものだ。