2022年11月22日 更新

海外店頭販促物視察 第一回

多様性が進んでいる欧米社会。日本とは違った側面での展開や訴求がある。店舗の洞察ではなく、店頭販促什器の洞察。プロセスや理由づけを深堀りすることはできないが、与えられた中で推察をしてみる。

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アメリカ カリフォルニアでの店頭販促什器リサーチ

Nordstrom

ノードストロームまたはノードストロム とは、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルに本部と本店をおく、全米でも有数の大型百貨店チェーンである。 ノードストロームは、全米最大の高級百貨店である。
 (5988)

エスティーローダーのクリスマス季節にあわせたシーズナルな訴求の什器。
日本と比べて奥行が大きくとられている。
ひな壇の3段目に演出台が施されていて、製品展示とコフレバッグが並んでいる。
日本では1段目にくることが多いため新鮮である。
トップボードはない。
赤と白抜きのみの配色でコスト面も考えながら、
季節性を出したデザインでワクワク感を演出している。
製品の展示ディスプレイのための店頭什器である。
QRコードからのオンライン施策まで調べることができなかったのが残念である。

SEPHORA

セフォラは、フランスのLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン傘下で、化粧品や香水を扱う専門店である。
 (5989)

ヘアケア系ブランドの売り場だが、日本では滅多に見かけないプラスティック成型での売場『枠』づくりが成されている。
「コト」表現も成されているが陳列フェイスをつぶして棚3段分を一気に使っている。
アテンションやリマインド、さらに商品理解まで、「自分ゴト化」ができやすい売り場となっている。
 (5995)

音楽アーティストである超有名人のリアーナ監修の化粧品ブランド、Fenty Beauty(フェンティ ビューティー)。
良く売れているとのこと。                        
棚前面のテスタースペースの使い方が贅沢である。
特に2段目はほぼほぼ空いている状況である。
色の使い方が統一されており、リアーナの顔画像もあるため、アテンションやリマインドが高くすぐに売場を見つけることができる。
 (5996)

音楽アーティストで超有名なレディ・ガガ監修の化粧品ブランド、HAUS LABS(ハウスラボ)。
売れ行きはイマイチらしい。
欧米ならではであるが、セフォラでは男女の境がなく製品陳列と訴求が成されている。
男性の写真も展示しながらジェンダーレスな売り場になっている。
テスターのスペースが多くキレイに展示されているが、奥の商品は取りづらそうである。
レディ・ガガの画像もあり、アテンションとリマインドが効いている。
情緒的な演出で『コト』の醸成が出来ていて、売場自体のワクワクもある。

TARGET

ターゲット・コーポレーションは、アメリカ合衆国で売上高第5位の小売業者である。ディスカウント百貨店チェーン「ターゲット(Target)」など、小売店1800店ほどを運営している。
 (5990)

ナチュラルコスメのパイオニアブランド、バーツビーズのエンド展開。
ナチュラルコスメブランドらしく、
樹脂やスチールを使わず紙製のW900~1200の什器が導入されている。
大量陳列用に棚や仕切りがしっかり組まれていて強度が高い。
配色が緑と黄のツートンでまとめられていて、
アテンション力もありながらスッキリ感と優しさを受ける。
意識しない潜在的な部分で、好感を感じるような
デザインになっている。
 (5991)

詩人のクレオ・ウェイド氏とタイアップをして店頭訴求をはかっている。
クレオ・ウィイド氏は詩人でinstagramのフォロワーが77万人以上いるインスタグラマーだ。
「自分らしく生きてほしい。そんなあなたのほうが好きだから」というシンプルなものや、「ネガティブに考えるのは時間の無駄。それで何かが新しく良いものが生まれるのを見たことが無い」といったようなメッセージなどを色んな手法でアップしている。

この店頭POPでのメッセージを直訳すると下記の通りになる。
「クレオ・ウェイドは詩人、作家、そして万能のインスピレーションであり、
休日が本当に1つのこと、すなわち愛であることを思い出させてくれます。

Burt's Bees x Cleo Wadeギフトコレクションは、セルフケア、エンパワーメント、
そして人々と地球への深い愛に対する相互感謝から生まれました。

それぞれの商品には最高級の自然原料が使われており、それに加えて
クレオからの小さなサプライズも含まれています。
Targetのみで販売しています。」

ナチュラルコスメというブランドに沿った意味でもオピニオンリーダーともなる
クレオ・ウェイドさんとタイアップしてブランド訴求をしている。
 (5992)

注目は「Black-owned & founded brands」コーナーだというところ。
黒人が経営、開発した商品だということを主張した訴求が成されている。
アメリカ社会を感じる表現である。
このエンド棚は3ブランドで構成されているが、
上記内容を知って見るとパッケージデザインも意味が込められているように見える。
多様性が進んでいる国では、モデルは必ずしも身体がスレンダーが良いではなく、肌は白ければ良いではない。多種多様な価値観のための製品があり、それぞれに多種多様な広告表現が成されている。
 (5993)

表現が日本と良く似ている。デカパケにコンシーラー部門で1位というファクト訴求を大きくうたっている売場。
情報性価値をうまく発信することは非常に重要である。
製品容器がゴールド系で、POP部分がパープルを使っており、その他の部分は白系という色の使い方が非常に良い。
スッキリ見えるし分かりやすい。

Amazon Fresh

「アマゾン・フレッシュ」はアマゾンの生鮮食品・スーパーマーケット部門の実店舗。
アメリカでは注文から2時間で届くサービスを展開中。
「アマゾン・ゴー」は多店舗展開はされていないが、「アマゾン・フレッシュ」は30店舗ほどに増えている。
 (5997)

クリスマスに合わせた、なつかしさを感じるジャンブル紙製什器。
おそらく小売りスーパーに置いてあるのは珍しいかもしれない。
インパクトのある発想と具現化も含めてなつかしさを感じるが、季節ごとに変化する売り場は、こういう楽しさがあってほしい。
このような古い手法ではあるが、
インパクトと楽しさを残した店頭販促什器はなくならないでほしい。
欧米の文化や感覚は日本とは違う。
様々な点で多様性を含めた表現が見られる中、おそらく、色使いなどを含めたユニバーサルデザインの観点なども考えられているのであろう。

製品をいかに良く見せるか、魅せるか、製品本来の良さを知ってもらうか。

凡美社は、競合商品が並ぶ中での訴求力の向上に日々努力をしておりますが、
やっぱり売場は楽しさがあって、その楽しさを演出できる、そして、『売れる』
店頭販促物の企画・製造を考えていきたいと思います。

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