見たら特する！おもしろ店頭販促ディスプレイ特集！2024年第四弾

店頭販促ディスプレイ特集

凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察、そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
随時面白く、ワクワクする売場（買場）をレポートしていく。

⑯ コンビニでゲーム機？！

最近、コンビニでNintendo Switch Lite売っている。
２万円の商品をコンビニで購入する時代。
ネットで数万円の商品をポチることを考えたら、違和感無い。

予約注文方式を読むと、店には在庫していない模様。
レジにて予約注文をすると店舗が発注して４日以内に店舗に届くらしい。

本棚前に販促展示してあるのは、ここが一番良いと判断した上であろう。
判断理由を考える。
〇ゲーム攻略本のそばにある。
〇スマホのアクセサリー機器の棚にはスペースがない。
〇回遊頻度の高い導線上。
などが考えることができる。

⑰ 直で飲むフルーツジュース

活気的な飲み方の商品。
ココナッツとストローのセット。
ココナッツミルクを飲むスタイル。

活気的だ。
幼少期に「南の島のフローネ」をテレビで見ていた筆者は、
小さい時からココナッツジュースを飲む憧れがあった。
ベトナムの「Ｔｒｕｅ　Ｆｒｕｉｔｓ社」が、現地で穴をあけやすくするなど加工に改良を重ねて輸入を可能にしたものだそう。
ただネットで調べると個体差があって、穴があかないものもあるとか。

製品についているストローとシールPOPで完結。
陳列自体で訴求ができている。

⑱ マンホールではなく、トイレ？！

最近のショッピングモールは地域に寄り添ったコンセプトが多い。
例えば災害時に使える緊急用トイレなどの設備が駐車場の一角に設けられていたりする。
普段では気づきにくいが、ショッピングモールが近くにあると、なんか安心。

商業施設も住民のために色々なことを考えてケアしている。
こういう部分を知るとファンになる。

さて、どのように用を足すのか？
調べると、災害時にはテントが用意されるみたいです。
船橋市のHPに説明が掲載されていた。

災害用マンホールトイレの解説｜船橋市公式ホームページ

災害時にもトイレに困らないようマンホールトイレの整備を行っています。

⑲ レトロな音声POP

過去イチで年季の入った呼び込み君に出会った。
さすが大先輩、面構えが違う。

ムービングPOPはおもしろい。
SP業界に長年携わっている人は、一度は製作したことがあるのではないか。
・旗が動く系
・回転する系
・音声系
・ファンが周り匂いが出る系
人感センサー式のものも多い。
複雑構造で、一瞬崩れてまた元に戻ったりするものもあった。

店頭での訴求は５感に訴えることが重要だが、
ムービングPOPは視覚だけでなく、聴覚や嗅覚に訴えることができる。
アテンション力があり、商品訴求をしてくれる。

⑳ まさか！の商材にミニチュア

こたつ布団売り場で、こたつのミニチュア作って並べている。
こんな商品陳列の工夫が、楽しくて良い。

おそらく小売り店側が仕掛けているVMDだと思われる。
凝っていて、可愛くて素晴らしい。
こたつの上にミカンのPOPがあるのは、潜在意識のリマインド効果（こたつと分かる）だと考えるが、こたつのない家庭が増える中で、今の子供達は、この「ザ・コタツ」の風景がピンとくるのだろうか？
と思ったりもする。

まとめ

今の時代、
店頭販促物の役目は、「ショッパーを惹きつけるアテンション力を持った、さらに商品理解を促進するディスプレイ」ではない。
今っぽく言うなれば、
「顧客体験を高めるコンテンツとソリューション」である。
簡単に言うと、「分かり易く、買いやすく、ワクワクする」ということなんだろうが、
ネットに常時接続している日常と買い物時において、
アナログのVMDやディスプレイのみで、
顧客体験を高めているシザマを見るのも楽しい時間だと思う。

了。