2024年4月11日 更新

見たら特する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第八弾

店頭で面白い売り方や面白い店頭販促物を見つけてきました。その報告です。ワクワクする売場(買場)が創出されています。

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店頭観察特集

凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察、そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

㉟ ペン売場のジャンブル発想

ジャンブル什器風のボールペン展示台。
ボールペンでこの陳列方法は新しい!
ここ数年、文具ブームの後押しもあり、ボールペン売り場のバラエティ豊かな展示方法は見応えがある。
アイデアが枯渇するんじゃないのか?ってくらい色々な展示が見られて面白い!
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プロダクトデザインにあわせたトーンでの販促什器。
化粧品の販促什器をつくっているデザイナーさんが携わっていると推察がされる
デザインになっている。ジャンブル式は商品を大量に陳列できるメリットもある。

店舗売場での重要な体感として、『試し書き』ができることが購買に繋がりやすい。
この『試し書き』の手法が難しい。
書かれる媒体の面積は限られる。多くの人が『試し書き』をすると、書く面積がなくなる。

㊱ ワクワクさせる演出

テレビ売り場でこれ流してるのズルい。
注目率とか立ち寄り率とかが非常に上がる。
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アテンション力もリマインド力も兼ね備えた手法。
漫画コンテンツタイアップとさらに音楽コンテンツとの掛け合わせで
視覚、聴覚に訴えかけることができる。

全体的にこの売場を引いてみると、まずキャラクターに目がいく。
人は人の顔に自然と視線を向けてしまうため、キャラクターの顔周りに
視線がいく。
流れているコンテンツが意図されているかは分からないが、
「違和感のない耐久」でちゃんと曲が繋がれている。ここは特に意味はない。

音楽とキャラクターで興味喚起した後に重要なのは、
「買いがお得」のコピーがしっかりと視線に入ってくることだ。
今買うべき理由も瞬時にしっかりと伝達をしている。

店頭での価値伝達は、しっかりと整理されて伝えることが大切である。

付け加えると、『FRIYAY!』がPOP化されていて、点在させている演出も
ワクワク感を創出していて楽しい売場となっている。

㊲ ムービングの使い方上手

天才的なムービングPOPの使い手がいた。
ギア比を変えた回転ムービングを使って二つの電気メーターを表現し、従来品と新製品との消費電力の差を表してる。
これは今までに無いアイデアで面白い。
素晴らしい!
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あくまで分かり易く表現をする手法。
実際には誇張表現となるが、意図が伝われば良いというもの。
演出は割り切ることも重要である。でないと条件設定の注釈が増えてしまう。

何のための演出かという目的をしっかり持ち、
広告主側も、企画立案や設計をする側も、そのデフォルメ加減の共通認識がないと、
ムービングPOPというのは非常に難しいものになる。

㊳ フェイスアウトの美しさ

お惣菜の揚げ物屋さんの商品陳列。
揚げ物を斜めに置いて、商品全体が見えるようにしてる。
商品の塊が大きく見えて遠くからも目立つし、何よりも美味しそうな雰囲気が爆上がり!
揚げ物を「フェイスアウト陳列(正面を見せる陳列方法)」するっていう発想が斬新で、これは色んなところで使える。
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すごく単純に美味しそうに見える。
美味しさ倍増で見える。

金網をL字で角度をつけて使用して揚げ物を陳列している。
「見え方」「見せ方」の工夫である。
常に、街に出る。色々なものが目に入るが、「見え方」「見せ方」を考える癖がついて
しまう。さらにデザイン、コピーなども含めて見る。
そこには、シズる感も大切である。

この揚げ物は品名と価格以外何も語ってはいないが、
そのフェイスアウト陳列で、揚げ物達が「おいしいよ~!」「食べて~!」と
みんなで合唱をしているようだ。
この写真を見て、揚げ物が食べたくなった人はいるはず。と予想。

まとめ

シズル感という言葉がある。
グラフィックデザインに携わる仕事をしている人は聴き慣れた言葉だ。
ふとネットで調べたらこのように出てきた。
シズル感は、食材や料理を扱った主に広告写真などの表現における、食欲や購買意欲を刺戟するような瑞々しい感覚のこと。シズル感を生じさせる効果をシズル効果、シズル感のある映像をシズルカット、シズル感のある言葉をシズルワードやシズル語と呼ぶ。
via wikipedia
語源は英語の「sizzel(揚げ物などがジュージューいう)」とのこと。
新鮮さ、瑞々しさ、焼きたての臨場感などを表す語。
食べ物に限らず、人物や景色など、人の感覚を刺激するような時にも用いられる。
だそうだ。

主に『美味しそう』を助長させるビジュアル処理として使われることが多い。
揚げ物のフェイスアウトはまさに、売り物自体がこのシズル感を演出している。

今はSNS時代。特にinstagramでは画像映えするコンテンツ制作のセンスが問われる。
画角、トリミング、補正、に加えてシズル感も必要になる。
個々が自然とシズル感を鑑みて撮影し画像加工をしていると思うと、
「見せ方」「見え方」を仕事としている人は、やっぱりinstagramをやって、
画像投稿を行っていた方が、理解とセンスが養われると思う。

了。

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