2018年5月28日 更新

桜美林大学と産学連携!「ディスプレイ研修合宿」レポート最終回

桜美林大学の大学生を迎え行われた「ディスプレイ研修合宿」レポートの最終回をお届けします。前回のプレゼンを受け、学生たちのデザインした店頭什器をボンビの工場で製品化しました。完成した什器を見たときの学生たちの反応はどのようなものだったでしょうか?

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講評会の会場は桜美林大学

大阪で行われた「ディスプレイ研修合宿」では、学生さん達は座学で販促やプロモーションの概論を学び、それをもとに江原道様、オーディオテクニカ様、ブルボン様の協力を受け、店舗什器の企画・デザインを行いました。

それをもとに、ボンビの販促デザイナーである富増さんを中心に図面化し、工場で実際の店舗什器を製作しました。

製品化された什器を持って、ボンビスタッフは講評会のために桜美林大学に向かいます。

富増さんからの講評

販促デザイナーのボンビ富増さん

販促デザイナーのボンビ富増さん

図面の説明をしています。
「デザイン画から、実際の製品を作るまでには図面化する必要があります。デザイン上は大丈夫だろう(製品化できるだろう)と考えていたことも、製作段階で部品の大きさや全体の重心などを考えていくと実現が難しい場合もあります。より良い製品を作るためには、デザインも数をこなす必要がありますが、図面に関する理解を深める必要があります。」と話す富増さん。

店舗什器の組み立て

什器の梱包を解き、組み立てる富増さん

什器の梱包を解き、組み立てる富増さん

結構な大きさの部品もあります。

販促ツールは発送に関してもシビアです。
紙製什器であれば潰れや折れ、樹脂製什器であればヒビや割れ、スチール什器であればへこみや曲りなど、粘着や溶接の剥がれなども梱包設計で起こるクレームではありますので、学生さん達には梱包状態、開梱の段階から説明しました。
これは桜美林大学の向坂先生からも留意された部分ではあります。
江原道様、オーディオテクニカ様、ブルボン様それぞれの企業様に向けた什器の梱包を解き、一つずつ組み上げていきます。学生たちも興味津々です。
オーディオテクニカ様向け什器

オーディオテクニカ様向け什器

自分たちがデザインした什器を見た感想は…
うわーという歓声。想像していたのより全然素敵…自分たちのデザインが実現した感動…他の人がデザインした作品への純粋な興味…さまざまな思いが感じ取れます。
最も大きなブルボン様向け店舗什器の組み立て

最も大きなブルボン様向け店舗什器の組み立て

部品のそれぞれが大きいです。

特に紙製什器は梱包時のノックダウンは必須です。
コンパクトに梱包できること、それでいて組み立てた時の強度の担保、コンストラクションデザイナーの腕の見せどころです。
学生さんたちも向坂先生も慎重な面持ちで組み立てを見つめています。
ひとりだけじゃ無理な作業は…

ひとりだけじゃ無理な作業は…

二人がかりで組み立てていきます。

実際の店頭での販売員さんの作業、またはフィールドサポートをしているラウンダーさんの作業に関しまして、什器製造側の安全基準の設定と発信も重要です。
梱包ケースに同梱する「取扱い説明書」は什器の組み立てがスムーズに行えること、什器の組み立てに対しての安全対策を必ず明記します。

一人では組立てることができない什器は「2人以上で組み立ててください」と明記します。
学生さんたちがデザインした化粧品、音楽ヘッドホン、ゼリーの販売促進ディスプレイの試作品が梱包から解かれ、組み立てが終わると、学生さんたちからは感嘆の声が上がりました。

化粧品、音楽ヘッドホン、ゼリーの販促用店舗什器

化粧品用 店舗什器

江原道様向けの店頭ディスプレイ

江原道様向けの店頭ディスプレイ

テスターを置く台、そして、アクリルと印刷をうまく利用した清涼感や高級感の演出が非常に良くできていました。摺りガラス調のアクリル演出などは秀逸でした。
LEDの電飾もうまく使っており、店頭でのプレゼンスアップがはかれる什器でした。

実際に組みあがると、リアリティがわくようです。

音楽ヘッドホンの店頭POP

オーディオテクニカ様向け店頭ディスプレイ

オーディオテクニカ様向け店頭ディスプレイ

ここ最近の家電量販店でのヘッドホンやイヤホンの売場は非常に華やかで、各社メーカーさんが結構な予算を投下して店頭什器が展開されています。
IOTでスマホと連動する仕組みや、音のクオリティの体感ができます。
ノイズキャンセリング商品は売場に雑音を発生する音声メカがあり、ボタンを押して雑音を出しながら実際の商品を耳に当て、どれだけノイズがカットされるかを体感できるなどの店頭演出が成されています。

今回の学生さんの案は、他社と差別化をし、使用シーンを訴求する什器提案でした。これは、競合他社の売り場をしっかり分析しているからこその差別化展開です。グラフィックだけでなく、什器としての形と表現で使用シーンを演出している点が秀逸でした。
SONYやBOSE、新興勢力のBEATSなど、各メーカーさんはメーカーロゴをしっかり強調していますが、そこもしっかり抑えて電飾を使っており、店頭展開への理解が伺えます。

ゼリー販促用の大型什器

ブルボン様向け店頭ディスプレイ

ブルボン様向け店頭ディスプレイ

ちょうど需要が落ちる時季(冬)にこの課題を出してしまい学生さんには申し訳なかったのですが、店頭にあまり活気がないという店頭リサーチを経て、冬こそゼリーという切り口で、ビタミン摂取を強調し風邪予防に繋ぐコミュニケーションを打ち出している点などに感心しました。

雰囲気はアメリカのスーパーというデザインコンセプトで木目調を印刷で表現した紙製の合紙とスチールの複合什器となっています。

チラシやPOPなど、追加で設置できる大型什器です。
学生さんたちからは、実際に出来上がった試作品を見て

「これまで、感覚的にデザインをしていたが、実用性を考えないといけないことがわかった」
「自分たちの平面デザインを立体化してもらうことで、改善点などに気づくことができて、貴重な経験となった」
「自分が将来、働く姿を想像することができた」

などの声が上がりました。

修了証授与と記念撮影

研修修了証

研修修了証

ちょっとらしさと盛り上がり演出のために「修了証」と発行致しました。

しっかりと取り組んだ学生さんみんなに贈ります。
デザイナーの富増さんから学生みんなに贈りました。
恐縮しながら修了証を受け取る学生さん

恐縮しながら修了証を受け取る学生さん

満足そうな表情を浮かべていた学生さんたちが印象的でした。
最後に、試作品の店舗什器を並べて、向坂先生、学生の皆さん、ボンビスタッフで記念撮影を行いました。
修了証を持って記念撮影

修了証を持って記念撮影

研修お疲れさまでした!
ワークショップ前の講義では、
「デザインは課題解決で、アートは問題提起」という話をしました。
この言葉にとらわれて区別することはありませんが、販促ツールのデザインという作業は、商業デザインであり、課題解決の側面が強いという点を言及し、『ノリ』と『緻密さ』の両方を持ちましょうという話をさせて頂きました。
ただし、デザインをする、考えるということは『すごく楽しいこと』ということを伝えたいという想いもありました。
ワークショップ~プレゼンと大阪での研修合宿が終わった時は、皆さん「やっと終わったー」という感想でしたが、いざ出来上がった試作品を見た学生さん達の反応は私達にとっても非常に嬉しいものでした。
最後の締めとして、「デザインって楽しいですよね!」と言った時の皆さんのうなづきを見ることができたのも嬉しいことでした。
就職後、どんな仕事をされるのかは分かりませんが、仕事はただ楽しいだけでは済まないものですが、デザインすること、創造することが楽しいという想いを持ち続けて切磋琢磨していってほしいと思います。
ボンビとしては、これからも販売促進やプロモーションに興味がある学生向けに、研修イベントや勉強会などを引き続き行っていきたいと思います。

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