2022年11月25日 更新

ニューヨーク店頭レポートシリーズ 第四回

世の中の変化についていっている様ではすでに遅れている。未来を妄想し、自らが起点になって動く。凡美社では最先端の街ニューヨークの店舗を定期的にリサーチして発信していきます。シリーズ第四回。

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凡美社では、アメリカ合衆国の店舗情報を定期的に届けていきます。
シリーズ化して随時レポート報告をしていきます。

4回目はCVS/ファーマシーを紹介します。

ニューヨークでの店頭洞察

やれることを全部やるのではなく、実現すべき未来のために必要なことをやる。
やれない理由探しをする前に、やれるようにすることを考える。
バックキャスティング型プランニング。

未来を妄想し、自らが起点となって動かしていく。

未来を予測することは難しいだろうか。
特殊な能力が必要だろうか。

市場においては、難しくない。
アメリカで起きていることは、数年後に日本で起きる。

現場踏査。
定点洞察。
未来妄想しながら、見抜く。

そこで思考する。

CVS/ファーマシー

CVSはアメリカ最大の薬局チェーンの1つで、全国に9,800店ほどを展開している。
CVSケアマークの小売り薬局部門として、CVS/ファーマシー、ロングスドラッグスといった小売店およびcvs.comによるオンライン販売を通じ、処方薬のほか、美容用品、化粧品、写真現像、季節商品、グリーティング・カード、食料品といった一般商品を販売している。
また、MinuteClinic、Diabetes Care Centersを通じて、健康管理サービスも提供している。
診療所のほとんどはCVS店舗内にある。
CVS Pharmacy   1440 Broadway

CVS Pharmacy   1440 Broadway

薬局+コンビニエンスストアの業態をとるCVS。

市販薬のほか化粧品・食料品・グリーティングカードのような
バラエティ豊かな商材を取り扱う。

しかし店内に活気があるかというとそうではない。

タイムズスクエアのすぐ側という立地上
一歩店の外へ出れば、人の往来は激しいが、
店内は静かだ。

必要なものを取り、買って、帰る。

コロナ禍でスタンダードになった行動様式のまま
消費者はCVS を利用している印象を受ける。

また店側も、人流は回復したが人々の行動様式が変わった
現状に対し、有効な打ち手を見出せていない様子。
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小さな工夫と現状放置が混在する店内。

商品棚では、通常品を目線の高さに並べ
セール品はわざわざ探す必要のある下段に配置。
セール品目当ての消費者でも、
棚に一通り目線を配るであろう並べ方の工夫が見られた。

反面、見ている人も買っている人も見当たらない
おもちゃが大きな面積をとって並んでいたり、
商品補充も発注もされていないであろうTECH(ガジェット)のコーナーが放置されていたりと
売り方の工夫が凝らされたゾーンと衰退したまま放置されているゾーンが混在している。

しかし放置ゾーンが放つマイナスのエネルギーは強く、店舗全体を停滞した空気が覆っていた。

マイナスのエネルギーを出す要因を省くことも、人が来たくなる店舗を作るためには不可欠だろう。
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薬局系の商品は種類が充実。
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会員カードと電話番号で即日使えるクーポンが発行可能。
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おもちゃがあるが、対象年齢の子どもが店内にいない。
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放置されているTECH(ガジェット系)コーナー。

エピローグ

ニューヨークはスピードの街。
先進国の都会で、せっかちな車のクラクションが鳴り続けている街が他にあるだろうか。
時間を大切にし、時間と闘う日々。

変化を大切にする。

そこに盛者必衰がある。
オムニチャネルにいち早く取り組み、スーパーマーケットのお手本のように扱われていたターゲットが
もはや危険水域。
各地のショッピングモールにあるSPAブランドが次々と店を減らしていく。

変化が早い。
時代についていくということは、時代に対応していくことではない。
対応しているうちに遅れていく。
本当に時代についていくためには、変化への対応ではなく、自らが変化を創造していくこと。
トレンドを見て、模倣をしている暇などない。

見るものは今ではなく、未来。
皆がついて行きたいような未来を描くこと。
それは想像であり、妄想である。
その妄想について行きたい人がたくさんいれば勝てる。

なぜ、アメリカのブランドは頻繁にロゴを変えるのか。
その理由が見えてきた。
変化していくことに大きな価値を見えているからである。

サステナブル。
それは今のままの状態を維持することではない。
変わらないという意味ではない。
常に変化を創造しながら、時代をリードしていく。
そこで初めて持続可能となるのではないか。

第四回 了。

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bonbi GOSSIP 編集部 bonbi GOSSIP 編集部
   
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