2024年7月3日 更新

店頭リサーチ シンガポール最大のスーパーマーケット「フェアプライス」

NRF ASIA PACIFICの見学の後にシンガポールの大手スーパーマーケット『フェアプライス』の店頭をリサーチしてきました。

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Fair Price 店頭リサーチ

「FairPrice」はシンガポール最大数の店舗数(約230店)を誇るスーパーマーケットである。
全国労働組合会議(NTUC)の協同組合で最大のスーパーマーケットチェーンとなる。
このグループは島内に100以上のスーパーマーケットを持ち、島全体に160以上のコンビニエンスストアの「cheers」を展開している。

NTUC Fair Priceはエクソンモービルと提携し、同社のステーションのミニマートでフェアプライスのブランドを掲げたステーションをいくつか運営おり、このスーパーマーケットのスローガンは「シンガポール独自のもの」としている。

① ハブラシ売場

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ハブラシはパック売りが多い。PP製の引っ掛けるだけのハンガー什器が活躍をしていた。

② 洗剤売場

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吊り下げ什器で香り見本を展示。
サイズが大きい。

③ 飲料売場

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フェイスと被ってもおかまいなしの吊り下げPOP展開。
日本の小売店ではこういうフェイス隠しはなかなかしない。
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フロアディスプレイ展開。さりげなくビールに合う商品を置く。

ちなみにブランド名の「1664」はブラッセリーズ・クローネンブルグ社がビール醸造を始めた1664年に因んで付けられた名前である。
300年以上の歴史と共に フランス国内のビール市場の40%以上のシェアを持つフランス最大のビールメーカー。

④ お菓子売り場のフロア什器

海外用のパッケージだがあえて日本語を入れている。
日本語の方が安心感があり売れるらしい。
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巨大なパッケージのお菓子。
インパクトは抜群。
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⑤ 化粧品売り場

手前にボードを置くだけでもアイキャッチの効果あり。
フェイスを隠してしまっているが、この方が目立つし商品特長が伝わると判断しているのだろう。
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フェイス無視の箱型の吊り下げ。
この商品もあえての日本語表記。
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化粧品の体験キット。
キャップのカタチが面白い。
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端的に過不足なく商品ポイントを伝えている。
売場自体を考えるとクロスセルでエンド脇にフロア什器を設置している。
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韓国化粧品はシンガポールでも人気だった。
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まとめ

多少のフェイスをつぶしても、販促物を利用してMDしているところが、
本質的な部分を分かっている感がある。
暗黙の「こうしてはいけない」という非効率な縛りや条件がある日本の売り場をは少し違う。

通路に出っ張っていると通行の邪魔。ではなく、よく考えると多少出張っていても、そこまで邪魔にはならないでしょう。という発想なのだと思う。
よく考えると、別にいいよね。っていう縛りに気づく。
了。

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