2024年3月13日 更新

見たら特する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第五弾

店頭で面白い売り方や面白い店頭販促物を見つけてきました。その報告です。ワクワクする売場(買場)が創出されています。

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店頭観察特集

凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察、そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

㉑ 買い手を選んだ売場

セレブ御用達のパソコン売り場に、PC-9801が転生していた。
(何を言っているのかよく分からない)
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まずアテンションが効いている売場である。
「セレブ御用達のパソコンがここに」というコピーも面白い。
近寄ると中距離、近距離ではキャラクターイラストを使って歴史やストーリーが表現されていたりする。
しかし、マニアの人しか訴求内容が分からない。(意味が分からない)
ただし、セグメンテーションされてターゲッティングされている。
売場が人を選んでいる。

㉒ お金をかけて凝りまくった店頭ディスプレイ

スマホをぐるりと囲む光の輪。
光の造形が美しい。
最近はLEDが安価になったおかげで、電飾でも色んなことができて楽しそうである!
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この店頭ディスプレイはすごく凝っている造形だ。
まず板金をコの字にしてさらに曲げて捻っている。
FRP成型をしていないとなるとなかなかの加工技術である。
その中にLEDテープを仕込み、乳白の樹脂を強制曲げして貼りこんでいる。
前面のロゴはおそらくダイキャクト(鋳造)である。
あくまで予想であるが、おそらく国内では作っていないと思われる。
OPPOは中国企業であるから中国で作っている可能性が高いと思われる。

㉓ その発想とその労力に感動

プリンターで出力したペーパークラフトの展示。
完成度すごい!
プリンターのスペックをアピールする企画だけど、店員さん、ガチで本気出してて、とても良い!
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プリンターのスペックは諸々あるがサンプルとして展示したいのは主に色の訴求。
寺社仏閣の『朱色』というのは独特の発色と趣がある。
このペーパークラフトのサンプル展示は、サンプル例の選択も秀逸だと思う。
アテンションと製品理解に繋がるディスプレイである。

店員さんが作成したとすれば、この店員さんはすごく売り上手な店員さんだと予想される。

㉔ 多くを語らない質感と佇まい

全て木の板で作った展示台。
プライスカードも板。
告知などの文字はレーザーカッターでの刻印。
おまけに商品ラベルは布。
オーガニック感半端ない。
ここまで天然素材にこだわった商品展示はなかなか見ない。
カッコイイ。
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店頭販促物で多くを語らないディスプレイ展示。
ブランド名と品名とプライスのみ。
多くを語った方が良い売場と、語らないで良い売場がある。
ここはロフト。しかも横には、「ロフト ベストコスメ」のPOPがある。
あとはパッケージの裏表記を確認し、製品理解をすればいい。
今はスマホで『タグ検索(タグる)』『ワード検索(ググる)』ができる時代。
販売チャネルにもよるが、
アテンション力、つまり、存在感と高級感を含めた異質感があればそれでよいのかもしれない。

まとめ

昔から言われてきた「AISAS」に代表されるカスタマージャーニーは、当然一理ある。
しかし、『はじめての商品との出会い』を考えると、
マス広告やネット広告で認知が始まる割合と、店頭で認知が始まる割合は、どちらが多いのだろう?という疑問は常にあった。

そして、コミュニティ3.0時代(ネットを携帯できる可動性、目的別にアプリ化されるバーティカル性)、さらにはマーケティング4.0時代(自己実現のマーケティング)と言われている今現在は
5A理論が提唱されている。
認知(Aware)、訴求(Appeal)、調査(Ask)、行動(Act)、推奨(Advocate)である。

「自己実現」というのは、マズローの欲求の5段階説の最上位にある。
今現在はここに対するマーケティングが必要であるらしい。

販売促進という活動体を通して、5Aにアジャストしていく。
しかし店頭販促のみで考えると、店頭に来るまでに認知・訴求・調査をされている場合と、
店頭ではじめて認知され、訴求を受け、調査をされる場合の両方の確立が必要である。
後者の場合もまだまだ多いと推察される。

全ての商材が「自己実現」に向けたのマーケティングで考える必要はないが、「価値」は創らなければいけない。

同じカテゴリーでしのぎを削るのではなく、同じカテゴリーの中でも「くくり」の再編集をして、
『私か私以外かの選択』を創ることが重要である。

基本的にはお客様が開発された製品をどのようにして商品化して拡販するかが、プロモーションコンサルティングとなる。
否定できない『事実』を把握し、その『事実』と実施すべき案との接着を考える。
ここが接着していないと絵空事になる。
そして、『事実』から『独自の視点』と『魅力増幅』のアイデアを考える。
その咀嚼力こそ重要である。

了。

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bonbi GOSSIP 編集部 bonbi GOSSIP 編集部
   
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