2023年9月5日 更新

南の島にみる非日常を感じる景観創りと温暖化について

南の島の景観から学ぶ見せ方や見え方。さらには温暖化を目の当たりにする状況から考えるエコフレンドリーの大切さ。日々の生活、企業活動で大切な視点とは。

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感じる景観

なぜか子供のころから海が好きです。そして南の島への憧れも。

コンストラクションデザイナーです。
今回は私の大好きな海についての記事になります。

海が好きです。惹かれます。
もしかしたら前世にも関係している?と思うように惹かれます。
昔、テレビで綺麗な南の島の映像が出てくると無性にその海に飛び込みたい
衝動に駆られていました。
今もその想いはあまりかわらないようです。
学生時代は、夏場には、毎週無駄に千葉九十九里浜に行っていました。
サーフィンもダイビングもしないのですが。。。

石垣島に行ってきた。

皆さんもそう感じておられると思いますが、
南の島には特に非日常を感じる景観・ビジュアルがあります。
「感じる景観」という表現を敢えて使ってみました。
誰しも「感じる景観」を持っているのではないかと思います。

今回、ここ近年に行った沖縄の南の島々で自分が「感じる景観」を少し紹介します。
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この(沖縄)石垣空港表示には「島に来た!」
感を感じざるをえません。これから冒険が
始まる事を期待させられます。
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竹富島、石垣の在る街並み。もう定番。
気が付くと三線の音色が勝手に頭の中に
流れています。
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牛車も映えます。もしうちの近所の街角だっ
たら、ただ古くむさ苦しく感じるかもしれま
せん。。。やはり周りとの調和が素敵です。
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自分が行った中で上位のキラキラしたビーチ
竹富島「コンドイ浜」。左右の木々を抜けて
広がる真っ白な砂浜、真っ青な遠浅の海と空。
全てに感謝です。心も綺麗になります。
沖縄で使われている赤い瓦、琉球赤瓦は「クチャ」という泥岩を使って作られています。
クチャは沖縄南部で取れるもので、貝の化石やサンゴの死骸を多く含んだもともとは灰色の土です。
そのクチャに鉄分が多く含まれているため、焼き上げた際に酸化現象で赤く染まるのだそうです。
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小中学校も琉球赤瓦。グラウンドもかなり
ひろく開放的な感じでのびのびと活動出来そう。
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そして郵便局。
以前より観光を意識した創りが
多くなっていた気がしました。
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島全体がアミューズメントパークの様。
比較的新しい飲食店等も増えていました。
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沖縄本島の高速道路の道の駅。
逆にもう琉球赤瓦でないと違和感を感じるかも。
沖縄の高速道路では渋滞や高速スピードの車は見たことないです。
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港から何もない「小浜島」の道を進んで行くと突然開けた空間にそびえ立つ白亜のホテル。癒され
期待度満点です。cafe 併設のロビーや全部屋から小浜島の海が一望出来、もう帰りたくないです。
感じる景観には、色のコントラストと遠近の立体、そして、その場にしかない特別なモノや雰囲気が要素となってきます。
たぶん、その要素には『匂い』も入ってくるし、『音』も入ってくるかもしれません。

日々、コンストラクションデザイナーとして設計を行っていますが、強度や組み立てオペレーション、コストメリットを考える以外にも、見え方、見せ方についても悩みます。
海を見に来て、仕事のことは考えたくないというのが本音ですが、
南国に来て「見ている、感じている景観」に、デザインを考える上での見え方、見せ方のインスピレーションを得ていることもあるんだろうなと思います。
それが販売促進に作用するとすれば、何かしらの繋がりを感じます。

温暖化を考える

サンゴの白化が話題になっています。

南の島の海といえばサンゴ礁ですが、サンゴの白化が進んでいます。
白化の程度がひどいとサンゴは死んでしまい、サンゴが支えるサンゴ礁
生態系が崩壊します。
1950 年以降、世界の20%近いサンゴ礁が白化に
よって喪失していて、減る最大の要因は「水温の上昇」またはストレスとの事です。
これまでは海水温が30℃を超えるようなことは滅多にはありませんでした。
しかし最近の気候変動によるものか、30℃以上の水温が長く続くことが
あり、これが白化につながります。32℃になるとサンゴの組織自体が
ボロボロと剥離するそうで、こうなるともはや回復できません。
サンゴ礁は全海洋のたった0.2% を占めているに過ぎませんが、
海洋生物の種数の1/4 ~ 1/3 がサンゴ礁に生息すると
言われるほどサンゴ礁の周りは生物多様性の豊かな海域になります。
また、健全なサンゴ礁は漁業の場としても重要ですし、
自然の防波堤として島を波浪から守る働きもあります。

サンゴ礁を守るためには、漁業を含め人間の立ち入りを制限することも
必要かもしれません。オーストラリアのグレートバリアリーフのように
1700 km を超えるような海洋保護区の例もあるそうです。

※実際、近年訪れた沖縄の離島古座間味ビーチでは以前は無かった制限区域が
 ありました。(少し残念といえば残念でしたが、仕方ありませんね。。。)
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古座間味ビーチを望むウッドデッキのビジュアルが景観と相まって素晴らしいです。
相反する事かもしれませんが、実際に、本当に美しいサンゴ礁を訪れ、
水中めがねをつけ、そこが生物の楽園であり、未来に残すべき大切な環境
であることを(踏み込み過ぎず、そっと)実感することも良いかもしれません。
勿論、サンゴには触らないように。
今は、企業活動をする上で、エコフレンドリーは欠かせなくなっています。
様々な販売活動、それにまつわる販促品、販促活動自体にエコフレンドリーを取り入れる提案が必須です。
南の島に来て、素晴らしい景観をずっと観ていたいし、残していきたい。
個人での関与は微々たるものではありますが、少しずつでも、エコフレンドリーな姿勢で日々の業務を行っていこうと改めて思うわけです。

了。

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