2018年5月22日 更新

音楽とデザインのアプローチの共通点

販促デザイナーのSが音楽とデザインの共通点を語ります。プロモーションのための商業デザインは支持されないといけませんが、音楽には商業的なものもあれば、そうでないものもあるのかもしれません。販促の現場だけではなく、日々の生活からも学びがあります。

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万人に受けるデザインとは

こんにちは。
デザイナーのSです。
今回は私の趣味を通して感じたデザインについて「音楽とデザイン」というテーマでコラムを書きます。
Guitar Electric Stringed · Free photo on Pixabay (2962)

音楽教室でのノベルティのデザイン制作

私は趣味で週末にギターを教えてもらっています。
先生は現役プロでバンドや作曲でのお仕事をされています。
(ですから、生徒さんの中には先生のファンの方もたくさんおられます。)
この教室の生徒さんは性別も世代もバラバラです。
学生さんもいれば様々な職業の方もいらっしゃいます。
もちろんバッキバキのロックが好きな方、アコースティックの楽器そのものの優しい音色が好きな方もいます。人それぞれ好みは様々です。
音楽をされている方なら楽器や衣装、ヘッドフォンやアンプの機器類等のこだわりも人それぞれです。
ちなみに私はデジタル要素を組み合わせたトランス系の音楽が好きで、小さなライブハウスでお酒を飲みながら自由に踊ったりして楽しむ感じが好きです。
音楽の趣味嗜好は人それぞれですが、友人と好きなアーティストや音楽の趣味が合うって中々すごいことだなーと思ったりもします。
そんな音楽教室ですが、年に何度かギター科の生徒さんが集まって演奏する機会があります。
こういった仕事をしていることもあり、嬉しいことなのですが、先生から参加者向けのノベルティを頼まれることがあります。
昨年度は参加者向けに配るピックのイラストを描かせていただきました。

どんなイラストを描こうかと色々と話し合いを重ねましたが、
先生の元々のバンドでメンバーをキャラクター化したグッズを多々作っていたことから、先生をキャラクター化した方が先生らしいノベルティになるという結論に至りました。
そして、私なりに先生を新しくキャラクター化して、ピックに落とし込むことにしました。
キャラクター化するにあたって、希望のイラストのタッチがあるとのことでした。
まずはこんなテイストで、と元々のキャラクターを見せていただいて、雰囲気を理解することから始まりました。
こういった自由につくっていいデザインは作る側は非常に楽しいのですが、抑えないといけない部分もあります。人様に配ることもあり、細かいチェックが入ります。
休みを利用して作っていたので、制作期間も1ヶ月程度かかりました。
色々と試行錯誤して完成、当日を迎えました。
Low Music Chili Pepper · Free photo on Pixabay (2967)

さて、皆様の反応はどうだったのでしょうか?
中々好評な意見もいただければ、残念ながらもう少し誰もが使えるデザインにしてほしいとのご意見もちょうだいしました。普段は会社対会社でのデザインワークでクライアント様の評価や意見を頂いて参考にしますが、こういう場では配布されている人一人ひとりの意見を直接聞くことができます。こういう機会ってあまりないのでありがたいことです。

音楽とデザインを生み出すアプローチの共通点

たかがノベルティ、されどノベルティ。
性格的に納得がいかないことをほったらかしにするのは嫌なので、ちょっと考えてみました。
そこで感じたのですが、誰にでも受け入れられるデザインってあるのでしょうか?

私が思うには、答えは"ない”です。
一応私なりに調べてみたところ、
「カラーを暖色系に、シンプルに、無地のベースを使用する」のが良いらしいです。
しかし、シンプルなものは多くの人に手にとって頂きやすいのかもしれないですが、インパクトに欠けるような気もします。
出来る限り..と近づけていくのか、ある程度奇抜であってもちょっと目を引く独特な雰囲気の物を選ぶのかということは、作る側にはとても重要なことだと思います。
結局はやはり人それぞれの好みになってきます。

シンプルになればなるほど空間の取り方やバランス等を作るのは難しいと昔誰かに言われたことがありますが、シンプルにうまく魅せたいものを魅せれるのは男性が得意なデザインだそうです。

ただ、たくさんの意見に踊らされると、方向性を見失ってしまったものが出来上がることもあったりします。
悩むととことん悩んでしまうので、
この辺りは記憶の片隅にとどめておいて、信念を持って自分のデザインや考え方と向き合っていこうと思います。
音楽にしてもデザインと同じ側面があります。自分が世に出したいメッセージに信念を持ちます。
自分の信念の魂の音楽と売れる音楽とのマッチングがあります。カリスマ性や人の魅力もあります。みんなに支持される音楽・デザインと、自分の信念を貫いて創る音楽・デザイン。
もちろん、商業デザインは支持されないといけませんが、信念を持つには膨大な勉強と悩んだ経験値と人生の経験値とセンス(ノリと緻密さ)が問われます。
人と話をすること、相手の考えていることを汲み取ることは難しいですね。
いきなり色々なデザインセンスが上がるものでもありません。
色々な経験の積み重ねが重要です。一歩一歩積み重ねていきたいと思います。
Music Treble Clef · Free image on Pixabay (2966)

以上、長々と書いてしまいましたが、
仕事以外でなにかを作る機会をいただくことは勉強にもなりますし、また頂いた意見に関しては今後の仕事にも活かしていけることもあると思っているので、しっかり要望にお答えできるように自分らしくまったり進んでいければと思っています。
元々は自信をつけるためにはじめたギターですが、一人で先走ってしまうことも多々あり、成長具合は残念ながらわからないのですが、仕事でも一回自分で考えてみて、しっかり相談することを忘れずに頑張っていきたいと思います。
音楽に触れながらデザインをしていくことは、創り出す、奏でるという意味でもお互いにプラス要素にあると思います。

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