2025年5月29日 更新

必見!店頭販促特集!2025年第13弾

360°眼鏡 / レノア香り見本 / 母の日感謝の陳列 / 飛び出し坊やコラボ

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店頭販促特集

凡美社では店頭販促の実態を常に観察している。
売場は常に市場に対して敏感であり、トレンドが反映される。
メーカー側が展開する店頭ディスプレイや店頭POP、店頭施策。
小売側が展開する店頭施策や店頭POP。
買い物客に対する『価値体験の向上』を目指して、店頭は常に変化する。

店頭でのコミュニケーションデザインや、価値伝達の強弱、
コンストラクションデザインも含めた見せ方、体感させる施策などを追求していく。

そこには、セルアウトを考えたプロモーション施策をもってして、流通との商談にのぞむ
メーカーの提案が見えてくる。
さらに小売り側の商品陳列の仕方や店頭POPからは、今の時世にあわせながら、何とか売ろうというパワーも見えてくる。

POP研究家の向坂氏とタイアップし、
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

2025年 第13弾

47 "信頼"を形にする販促の力

最近、メガネ屋さんの体験型ディスプレイ企画が楽しい。
ジンズの「壊れにくいメガネ」、実際に鉄板で押し潰せる。その後、開けると元通り。
スゴイな!
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「押しつぶす」ことで伝わる、圧倒的タフネス。

一連のアクションによって、「どれだけ力を加えても壊れにくい」「形状復元力が高い」といった抽象的な耐久性が、誰にでも体験的に理解できる仕組みになっている。

体験者の動作がそのまま商品の耐久性を証明することで、接客に頼らずとも“信頼”を醸成できるのは、非常に合理的で戦略的な販促アプローチである。
特にセルフ販売中心の業態では、このような「手に取らせる仕掛け」は、顧客導線上の重要な転換点となる。

48 香り×可視化の“次世代POP表現”

レノアの香りのテスターが超かわいかった。
これ、インジェクション成型してるのか!
お金も時間もかけてて、POP広告としても優れてる。
テスターって、昔はオリジナルのボトルを使ってたけど、最近ではバキューム成型や紙で簡易的に作る物も増えてるからデザインの遊びの幅も広くなって、楽しい企画がたくさん登場している。
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香りサンプルをそのまま小型の“くま型マスコット”として造形化した香り見本。帽子を被り、ミニボトルを手に持った姿は、単なるPOPパーツではなく、思わず写真を撮りたくなるキャラクター性がある。
柔軟剤売場において、これだけ本格的な立体物を展開する販促事例は極めて稀であり、レノアのブランド投資の強さが感じられる。

香り見本は通常、シンプルなボトル型やカード型で展開しているが、今回、香りを「手に取って遊べるマスコット」に変換。
「試してシャッ!」と呼びかけるPOPコピーと、マスコットが一体化することで、香り体験のハードルを一気に下げ、「なんだか試してみたくなる」売場が自然と形成されている。
これは売場における“滞在時間の増加”と“印象の強化”という販促KPIに直結する重要ファクターになる。
小さな子ども連れの来店者や、香りにこだわる女性層にとって、この販促演出はブランドへの好感や記憶にもつながりやすいと思われる。

こういった販促物は「香りこそが価値である」というレノアブランドのメッセージを極めて強く、明確に伝えている。
売場演出が単なる告知から“体験の価値化”へと進化していることを象徴する好事例。
非常に参考になる。

49 商品よりも「想い」を陳列する演出

今年の母の日は、いろんなお店でお手伝い券が配布されていた。
パウチしてある券は一年間使える年間パス。
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家族の絆を“売場でつくる”販促。

ギフトや特売品だけでは語りきれない“母の日”の意味を、店舗全体で丁寧に紡いだ店頭販促が展開されていた。その中心にあったのは、「ありがとうの気持ち」を形にするツール群と、誰もが参加できる“思いやりの演出”である。
手描き風の花束イラストを基調にしたビジュアルと、「お母さんへ伝えたい言葉を書いてください」という呼びかけで、ギフトを“感情で包む”体験を促している。
什器周囲にはカーネーションの鉢植えを配置することで、売場全体に“温度感”が加わり、手に取る前から気持ちがほぐれるような空間演出になっている。

秀逸なのが、「ゴミ捨てします券」や「肩たたき券」といった、生活の中で母に“ちょっと嬉しい”時間をプレゼントできる手作り風ツールの展開である。
ラミネート加工で半永久的に使えるつくりになっており、有効期限まで印字された“本気仕様”。
これにより、単なるノベルティやPOPの枠を超え、「家の中で今日から使えるリアルツール」として顧客との接点を広げている。

“母の日=感謝を伝える日”という当たり前の構図を、売場全体でお客様の手を借りて一緒につくるという販促。
商品訴求に頼らずとも“行動のきっかけ”を売る設計により、来店者の行動変容を引き起こす販促装置として完成度が非常に高い。

50 飛び出し坊やは心が広い?

タイアップOOH広告。
飛び出し坊やは心が広い。
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先日、神戸北野の異人館街で見かけた、飛び出し坊やも紹介する。
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小生の出身地である滋賀県東近江市発祥の名物「飛び出し坊や」が多用されていて嬉しいかぎりだ。
了。

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bonbi GOSSIP 編集部 bonbi GOSSIP 編集部