2024年8月1日 更新

見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第二弾

店頭で面白い売り方や面白い店頭販促物を見つけてきました。その報告です。ワクワクする売場(買場)が創出されています。

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凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察、そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
今回紹介するのは2023年の暮れのリサーチレポートである。
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

店頭販促ディスプレイ特集

⑦ オリジナルキャラクターはペルソナ設定を楽しく創ろう

HARIBOのキャラクター型什器。
遠目からも目立つ、しっかりした構造。
最近のお菓子売り場は、オリジナルキャラクターを使った企画をよく見る。
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FRP成型での大型等身大を模した什器である。
FRP成型とは、シート状の繊維に樹脂を含侵したものを所定の枚数積み重ねて熱プレスで加熱・加圧し、硬化させて成形する方法で、成型方法は繊維や樹脂の種類によって異なる。
日本国内でこの成型ができる工場は年々減ってきている。

オリジナルキャラクターの作成は面白い。
キャラクターを生み出す時に重要なのは、しっかりとペルソナを創ること。
趣味や性格、好き嫌い、ルーティンしてしまう癖、など事細かに設定をしていくと、
そのキャラクターに個性が生まれてきて親しみやすくなる。
それをしっかりオウンドメディアや自社SNSアカウントで発信していくことも大切である。
消費者に好かれる、親しまれるキャラクターになると、ビジネス機会が広がっていく。

⑧ 「比較ができること」は顧客体験を向上させる

テレビ売り場での新旧の音響比較展示。
ボタンを押すと、それぞれの商品のスピーカーに切り替わる。
商品の新旧比較は、分かりやすい商品訴求の一丁目一番地な方法だけど、それをいつもキッチリと実施してくるところが、パナソニックという会社の店頭販促の強いところ。
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買場での購買動機付けには、「製品理解」が重要である。
その製品理解に必要な要素として『比較ができること』がある。
今回は自社の新旧比較であるが、競合他社製品との『比較』も重要である。
『比較ができること』というのは、ショッパー目線からするとより良い買場になる。
顧客体験を向上させることに繋がる。
ここで、
●コンシューマー
●カスタマー
●ショッパー
の仕分けをしてみよう。
一般的に、
生活者一般を示すのがコンシューマー(消費者)。
そして、すでに商品やサービスを購入済みの顧客をカスタマーという。
最後にショッパーとは、買う気満々で売り場を訪れる人々のことを指す。

コンシューマー、カスタマー、ショッパーは同じではないため、
使い方に気をつけよう。

⑨ ピンク色で春を感じる

お正月が終ると、店頭は春を迎えるピンクの売り場が増える。
そんな目で店頭を見ていたものだから、とにかくピンクの商品が気になったので、まとめてみた。
「年中ピンク色だろ」って商品も含めて、売り場に春の到来を感じて。
なんか良い。非常に良い。
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桜の影響か。
ピンク色はウキウキ感やワクワク感を助長させる。
ピンク色をうまく使うことは大切だ。

さて、節分の頃2月3日、2月4日あたりは「立春」と言われる。
季節を表す言葉として用いられているが、
冬は「立春」で変化するように筆者は思う。
『立つ春』なだけに、この日から何かしら木々が芽吹いてくるスタート時点という感覚がする。
やはり旧正月というのは、この時期に設定されている理由があるのだ。
「立春」までは、何かしら寒さにまだ慣れていなくて、調子が悪い感じがある。

⑩ サイネージの有効活用

家電量販店のトイレの鏡がミラーサイネージになっていた。
これは、「未来の鏡」なのか、「使いにくい鏡」なのか、どっちになるのだろう?
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冷ケースの扉面をサイネージ化したり、
エレベーター乗車時の扉をサイネージ化したり、
トイレのミラーをサイネージ化したり。
様々なサイネージ化が進んでいる。
が、しかし、よりそのシチュエーションに沿った商材を流さないと、スルーされる気もする。
気付きやリマインドを助長させやすいシチュエーションに合うことを考察する必要がある。

⑪ エアコンが展示の自由を得た!

エアコンのフロア展示台。
エアコンって、壁に集合して展示されるのが普通なので、ありそうで無かった斬新なアイデア!
エアコンが展示の自由を得た!
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あまりなかった発想である。
家電は、その種類によっては意図した売場に置かれない場合がある。
小スペースで、他のカテゴリーの売り場に出ていくことが店頭販促では重要視される。
そして、その受け皿が販促ディスプレイとなる。

まとめ

メーカーの営業さんが、どのように流通(問屋、小売)と商談をしているのか。
店頭販促ディスプレイを見るとおおよその見当がついてくる。
もちろん店外プロモーションがあり、店内プロモーションがある。
店内プロモーションのみの場合もある。

セルアウトでの回転をエビデンスを持ちながら説明し、セルイン商談を有利に進める。
店頭販促ディスプレイは、そのセルイン商談の武器になる。

メーカーの営業にとっての最強ツールを創ること。それもプロモーション施策の側面である。
了。

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