店頭観察特集
凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察実施。売場の変化を追う。
そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
POP研究家の向坂氏とタイアップし、
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。
売場の変化は定点観察実施。売場の変化を追う。
そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
POP研究家の向坂氏とタイアップし、
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。
131 店頭重視施策
最近、立派なフロア什器をよく見かけるなー。
店頭でのブランディングの重要性を再確認したということだろうか?
店頭でのブランディングの重要性を再確認したということだろうか?
マス媒体への広告投下費用を大きくするための購買プロセス理論が、マーケティング論にはついてまわった。その代表がカスタマージャーニーのAIDMAやAISASである。
購買プロセスのファネルの入り口が4マス媒体だった時代は、2010年、ソーシャルメディアマーケティング元年から変化をしてきた。
現在マーケティング4.0時代にコトラーが唱える『継続性時代』のカスタマージャーニーは「認知(Aware)」「訴求(Appeal)」「調査(Ask)」「行動(Act)」「推奨(Advocate)」といった『5A』と呼ばれている。
当然、認知場所は4マスに限らない。
業界によるが、化粧品なんかの購買プロセスは、
「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」がまずありきで、それに対する「Like(いいね)」と共感した上で、「Seach(#検索)」そして、もっと深く「Seach(ワード検索)」して「Act(行動)」
「Share(共有)」といった『ULSSAS』と呼ばれてきた。
コロナ禍以降、リテールメディアが活性化してきたが、リテールメディア時代を迎えた最新の調査では、新商品と初めて出会う場所というのは「店頭が最も多い」というエビデンスも出ている。
やはり力を入れるべきは店頭ということになる。
リテールメディア活用を促進したいがためのデータと捉えることができるが、それでも自分の購買プロセスを鑑みても、新製品を認知するのは圧倒的に店頭が多い。次いでネット(SNS含む)である。
店頭で存在感を出すことができるかどうかは、面が取れるかどうかにかかっている。より多くのFACEを取ることができるか、より大量に陳列できるかどうか。
メーカーと小売りでの商談で、店頭で面を取ることができるかどうかが重要になる。
だからこそ販売促進手法の提案が重視される。
消費者のマインドやテンションに合わせて、巻き込んで、製品の価値をしっかり伝えて、豊かな生活シーンを想起させるプロモーション施策が重要である。
特にハイブランドは、どちらかというと製品の広告よりはブランドイメージの広告が多いため、
店頭での商品訴求とブランド訴求はすごく重要視されていると予想される。
購買プロセスのファネルの入り口が4マス媒体だった時代は、2010年、ソーシャルメディアマーケティング元年から変化をしてきた。
現在マーケティング4.0時代にコトラーが唱える『継続性時代』のカスタマージャーニーは「認知(Aware)」「訴求(Appeal)」「調査(Ask)」「行動(Act)」「推奨(Advocate)」といった『5A』と呼ばれている。
当然、認知場所は4マスに限らない。
業界によるが、化粧品なんかの購買プロセスは、
「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」がまずありきで、それに対する「Like(いいね)」と共感した上で、「Seach(#検索)」そして、もっと深く「Seach(ワード検索)」して「Act(行動)」
「Share(共有)」といった『ULSSAS』と呼ばれてきた。
コロナ禍以降、リテールメディアが活性化してきたが、リテールメディア時代を迎えた最新の調査では、新商品と初めて出会う場所というのは「店頭が最も多い」というエビデンスも出ている。
やはり力を入れるべきは店頭ということになる。
リテールメディア活用を促進したいがためのデータと捉えることができるが、それでも自分の購買プロセスを鑑みても、新製品を認知するのは圧倒的に店頭が多い。次いでネット(SNS含む)である。
店頭で存在感を出すことができるかどうかは、面が取れるかどうかにかかっている。より多くのFACEを取ることができるか、より大量に陳列できるかどうか。
メーカーと小売りでの商談で、店頭で面を取ることができるかどうかが重要になる。
だからこそ販売促進手法の提案が重視される。
消費者のマインドやテンションに合わせて、巻き込んで、製品の価値をしっかり伝えて、豊かな生活シーンを想起させるプロモーション施策が重要である。
特にハイブランドは、どちらかというと製品の広告よりはブランドイメージの広告が多いため、
店頭での商品訴求とブランド訴求はすごく重要視されていると予想される。
132 アクスタの店頭活用
推しグッズとして定番化したアクスタ(アクリルスタンド)、店頭ツールでも使われるシーンが増えてきた。
アクリルスタンドはすごい勢いである。
脱プラスチック時代においてアクリルスタンドが大量生産されているのは、
そのほとんどが再生アクリルで作られているからである。
とはいえ、原料の1部が再生というものが多く、ペットボトルのように100%再生ではない。
リサイクルの輪を考える際に、難点は「回収」である。
ペットボトルは専用ゴミ箱とともにそのリサイクル工程の輪が確立されているが、
ゴミ扱いされない樹脂製品は「回収」が困難であり、まだまだそのリサイクルの輪が成り立たない。
タイヤにはまっているPOPなどは、基本的に0.95㎜tのPP(ポリプロピレン)を使用するが、
この回収を何度が試みたが、小売り店側のオペレーションが難しいのと物流コストがかかり過ぎるためなかなか実現できない。
令和6年は、様々な場所に回収ボックスが出現しているが、今後活性化していく気配ではある。
脱プラスチック時代においてアクリルスタンドが大量生産されているのは、
そのほとんどが再生アクリルで作られているからである。
とはいえ、原料の1部が再生というものが多く、ペットボトルのように100%再生ではない。
リサイクルの輪を考える際に、難点は「回収」である。
ペットボトルは専用ゴミ箱とともにそのリサイクル工程の輪が確立されているが、
ゴミ扱いされない樹脂製品は「回収」が困難であり、まだまだそのリサイクルの輪が成り立たない。
タイヤにはまっているPOPなどは、基本的に0.95㎜tのPP(ポリプロピレン)を使用するが、
この回収を何度が試みたが、小売り店側のオペレーションが難しいのと物流コストがかかり過ぎるためなかなか実現できない。
令和6年は、様々な場所に回収ボックスが出現しているが、今後活性化していく気配ではある。
133 分かり易い日本酒売場
日本酒コーナーのお米の精米歩合の見本。
大吟醸酒では、お米をこんなに削るのかー。
あの山田錦がこんなに小さく、、、
具体的な見本を見せられると、飲む時に背筋が伸びそう!
大吟醸酒では、お米をこんなに削るのかー。
あの山田錦がこんなに小さく、、、
具体的な見本を見せられると、飲む時に背筋が伸びそう!
日本酒の分け方マメ知識。
日本酒には「清酒」とそれ以外のお酒がある。
「清酒」には『普通酒』、『本醸造酒』、『 純米酒』、『吟醸酒』がある。
まず『普通酒』。
『普通酒』は原料や精米歩合に決まりがなく、比較的リーズナブルな価格帯のため日常酒として楽しむ方が多いお酒である。
「本醸造酒」「純米酒」「吟醸酒」等の原料や精米歩合などの要件を満たす清酒は「特定名称酒」となり、特定の名称をつけることができる。
さてどのように違うのか。
まず注目すべき点は『醸造アルコール』というお米以外の添加物(主には廃糖蜜『砂糖を精製する時に発生する、糖分以外の成分も含んだ粘状で黒褐色の液体』や、トウモロコシ、サトウキビ、サツマイモなどを原料とし、この原料を発酵させて、アルコール分45度を超えるまで蒸留したアルコールのこと)が入っているかどうかをみる。
これは添加物であるが何も身体に悪いものではなく、日本酒の味わいを出すのに重要な要素でもある。
この『醸造アルコール』が入っていた方が清酒らしくて好きという人もいる。
『醸造アルコール』が入っていないものが『純米酒』となる。
混じりっけなしの米発酵(米と米麹を使用)である。米本来の旨味や甘味を感じられ、ふくよかなお米の香りが楽しめる。
次にお米をより磨いているのが『吟醸酒』になる。
この磨くというか削る作業を精米歩合というが、この精米歩合が60%以下の清酒を『吟醸酒』という。精米歩合が50%以下の清酒が『大吟醸』となる。
このように記すと、『純米酒』の上位互換が『吟醸酒』と思ってしまうがそうではない。
(筆者はそう思ってしまっていた)
『純米酒』は米と米麹のみの清酒だが、『吟醸酒』『大吟醸酒』には『醸造アルコール』が入っているものもある。
お米をすごく磨いて50%以下にした『大吟醸酒』にも『醸造アルコール』が入っている
こともある。
米、米麹のみの『純米酒』で精米歩合が50%以下の『大吟醸酒』が、米のみの最も洗練されている『純米大吟醸酒』となる。
とはいえ、人によっては『醸造アルコール』が入っている方が好きな人もいるため、洗練された日本酒というのは人それぞれだとも思う。
補足。
『純米酒』で精米歩合が60%以下になると『純米吟醸酒』になるが、精米歩合が60%以下か特別な手法でつくられているものを『特別純米酒』という。
なので『特別純米酒』は、『純米吟醸酒』相当か、特別な手法でつくられている酒と解釈すればよい。
同様に、『本醸造酒』で精米歩合が60%以下になると『本醸造吟醸酒』になるが、精米歩合が60%以下か特別な手法でつくられているものを『特別醸造酒』という。
なので『特別醸造酒』は、『本醸造吟醸酒』相当か、特別な手法でつくられている酒と解釈すればよい。
という知識を持って日本酒を嗜むと美味しさや楽しさが倍増する。
そして、上部POPは、そういった知識がなくても分かり易い説明が成されている。
日本酒には「清酒」とそれ以外のお酒がある。
「清酒」には『普通酒』、『本醸造酒』、『 純米酒』、『吟醸酒』がある。
まず『普通酒』。
『普通酒』は原料や精米歩合に決まりがなく、比較的リーズナブルな価格帯のため日常酒として楽しむ方が多いお酒である。
「本醸造酒」「純米酒」「吟醸酒」等の原料や精米歩合などの要件を満たす清酒は「特定名称酒」となり、特定の名称をつけることができる。
さてどのように違うのか。
まず注目すべき点は『醸造アルコール』というお米以外の添加物(主には廃糖蜜『砂糖を精製する時に発生する、糖分以外の成分も含んだ粘状で黒褐色の液体』や、トウモロコシ、サトウキビ、サツマイモなどを原料とし、この原料を発酵させて、アルコール分45度を超えるまで蒸留したアルコールのこと)が入っているかどうかをみる。
これは添加物であるが何も身体に悪いものではなく、日本酒の味わいを出すのに重要な要素でもある。
この『醸造アルコール』が入っていた方が清酒らしくて好きという人もいる。
『醸造アルコール』が入っていないものが『純米酒』となる。
混じりっけなしの米発酵(米と米麹を使用)である。米本来の旨味や甘味を感じられ、ふくよかなお米の香りが楽しめる。
次にお米をより磨いているのが『吟醸酒』になる。
この磨くというか削る作業を精米歩合というが、この精米歩合が60%以下の清酒を『吟醸酒』という。精米歩合が50%以下の清酒が『大吟醸』となる。
このように記すと、『純米酒』の上位互換が『吟醸酒』と思ってしまうがそうではない。
(筆者はそう思ってしまっていた)
『純米酒』は米と米麹のみの清酒だが、『吟醸酒』『大吟醸酒』には『醸造アルコール』が入っているものもある。
お米をすごく磨いて50%以下にした『大吟醸酒』にも『醸造アルコール』が入っている
こともある。
米、米麹のみの『純米酒』で精米歩合が50%以下の『大吟醸酒』が、米のみの最も洗練されている『純米大吟醸酒』となる。
とはいえ、人によっては『醸造アルコール』が入っている方が好きな人もいるため、洗練された日本酒というのは人それぞれだとも思う。
補足。
『純米酒』で精米歩合が60%以下になると『純米吟醸酒』になるが、精米歩合が60%以下か特別な手法でつくられているものを『特別純米酒』という。
なので『特別純米酒』は、『純米吟醸酒』相当か、特別な手法でつくられている酒と解釈すればよい。
同様に、『本醸造酒』で精米歩合が60%以下になると『本醸造吟醸酒』になるが、精米歩合が60%以下か特別な手法でつくられているものを『特別醸造酒』という。
なので『特別醸造酒』は、『本醸造吟醸酒』相当か、特別な手法でつくられている酒と解釈すればよい。
という知識を持って日本酒を嗜むと美味しさや楽しさが倍増する。
そして、上部POPは、そういった知識がなくても分かり易い説明が成されている。
134 レトルトカレー市場
最近、ますます充実しているレトルトカレー売り場だが、ご当地カレーにるるぶコラボ商品とかあるのを知った。
色々と分かりやすい!
色々と分かりやすい!
以前スーパーライフで陳列されていたレトルトカレー特集記事をアップしているので紹介。
びっくりの店頭演出。レトルトカレーの店頭販促。 - ボンビゴシップ
店舗側に『売るやる気』を感じるスーパー。マーチャンダイジングを楽しみながら商品陳列をしている様がすごく好感が持てる店。そんなスーパーマーケットが近所にありますか?
135 優秀な店頭什器における電飾システム
ゲーミング照明のデモ展示。
分かりやすい。
やはり、ゲーミング的なものは光らせてなんぼである。
分かりやすい。
やはり、ゲーミング的なものは光らせてなんぼである。
ゲーミング照明とは、ゲームプレイの雰囲気を高め、没入感を演出するための照明効果のことである。ゲームや映画、ライブ映像などの映像や音楽に連動して光ることで、鮮やかなデスクトップ環境を彩る。
136 店側の売場づくり努力がみえる
滑りにくい箸が、本当に滑らなくて感動した売り場。
普通のピンクの箸ではこんにゃくつかめないけど、滑りにくい箸だと簡単につかめる!これ、結構感動する!
感動する商品は、体験させないと損である!
普通のピンクの箸ではこんにゃくつかめないけど、滑りにくい箸だと簡単につかめる!これ、結構感動する!
感動する商品は、体験させないと損である!
後ろに説明POPが2つあるが、
この売場自体はお店側がつくった感もありそう。
ランチョンマットを敷き、手書きPOPを用意し、こんにゃくを用意。
製品に感動する。売場での顧客体験の向上を考えた売場になっている。
この売場自体はお店側がつくった感もありそう。
ランチョンマットを敷き、手書きPOPを用意し、こんにゃくを用意。
製品に感動する。売場での顧客体験の向上を考えた売場になっている。
了。