2020年1月7日 更新

店頭販促に詳しい編集部員が注目!2020年も引き続き売れそうなヒット商品

店頭販促やプロモーションの観点から、編集部員がセレクトした2020年にも引き続き店頭で売れそうなヒット商品をピックアップしています。

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ライオンが花王の牙城の一角を崩す 2200万本売れた画期的洗剤

日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2019年ヒット商品ベスト30」9位に「ルックプラス バスタブクレンジング」が選ばれた。「こすらず洗える」使い勝手の良さでリピーターを増やし、発売1年で2200万本を販売。浴室洗剤の市場規模を2割拡大する快挙を遂げた。

浴室洗剤といえば、花王が「バスマジックリン」で実にシェア6割以上を占めてきた市場。この牙城に挑み続けたライオンが、「ルックプラス バスタブクレンジング」でついにその一角を崩した。2018年9月の発売後、このカテゴリーでは300円を超える高価格帯ながら、まずは半年で1300万本を販売。1年間では2200万本を売った。

 ヒットの理由は、単に洗浄力ではなく、「こすらず洗える」点にある。バスタブ全面に洗剤のミストをスプレーし、60秒待った後にシャワーで流すだけ。従来品のようにスポンジなどでこする必要が無い。この画期的な使い勝手の良さが、ダイレクトに消費者に響いた。

 使われた技術は、バスタブに付着した汚れからカルシウムを取り除くことで、汚れを浮かせて流す「無力化洗浄」というもの。この技術をテレビCMなどで訴求するのが定石だが、ライオンが取ったのは真逆の戦略。これまで浴室洗剤が競ってきた「洗浄力」とは異なる競争軸の商品だと伝えることに徹した。

 その結果生まれたのが、「バスタブはこすりません!」「ワンプッシュで1m!」といった、新たな洗い方を重点的にアピールするテレビCMや広告。使い方を理解してもらえば、その違いを体感してもらえるはずという狙いが的中し、花王に伍する商品としての地位を確立した。

 浴室洗剤でシェアのほとんどを占める主要3社の販売状況を見ると、花王やジョンソンが目立って落ちているわけではなく、ライオンの販売が単純に伸びている(下グラフ)。ルックプラスの手軽さを知ってバスタブ掃除の頻度を高める人が増えた結果、カテゴリー全体の市場規模が約2割も拡大したのだ。「かがまなくても使えるので、風呂掃除がおっくうになりがちな妊娠中の女性や足腰に不安のあるシニア層からの支持も大きい」(ライオン)。

 以前は10%に満たなかったライオンのメーカーシェアは、ルックプラス発売後に20%超えが定着。「大容量の詰め替え用が人気」(同)というのも、バスタブ掃除の新たな需要(機会)を掘り起こし、リピーターを確実に増やしている証しだ。

前年比800%超も 携帯用扇風機が夏の定番ファッションに昇格

日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2019年ヒット商品ベスト30」10位に「ハンディーファン」が選ばれた。スマホを離さない若者のもう片方の手を占拠し、人気モデルは90万台を出荷。“持ち運べる扇風機”が夏の定番ファッションになった。

昨年5月には北海道で史上初となる39.5℃を観測し、東京都心では最低気温25℃以上の連続日数が歴代2位を記録した2019年の夏。歩きながらでもスマホを握り締めて離さない若者のもう片方の手を占拠したのが「ハンディーファン」だった。

 18年から力を入れていたフランフランの「フレ 2WAY ハンディファン」は、6色で約90万台を出荷。「18年は商品の供給が一時、間に合わないほどの人気になったが、19年はそれをさらに大きく上回る前年比約823%の販売を記録した」(フランフラン)という。

 10代向けのマーケティングなどを手掛けるAMFが発表した19年上半期の「JC・JK流行語大賞」のモノ部門1位には「ハンディファン」がランクイン。アーティストやキャラクターなどとコラボレーションした商品が店頭に並び、若い女性はインスタグラムなどのSNSにハンディーファンの写真を相次いで投稿。単なる猛暑対策だけでなく、なぜか新たなファッションアイテムとしてもすっかり定着した。

 多機能化も人気を後押し。19年2月に発売された「ダブルファン」(スパイス)は2つのファンを採用した首掛けタイプ。もはや“ハンディー”ですらなくなり、両手を使ってスマホの操作や料理ができることが受け、約60万個を出荷した。ダブルファンを全店で約3万個売り切ったロフトも「3000円程度の商品でここまで売れるものは過去にほとんど無い」と舌を巻く。ファン部分を取り外すとスマホのモバイルバッテリーとしても使えるニトリの商品も「1年通して使える」とSNSで話題となり、想定の5倍以上を販売した。

 家電量販店や雑貨店はメインフロアに数十台のハンディーファンを並べたコーナーを設置。多くの人が吟味して買い求めるなど、新たな季節商品としての地位を確立した。

ローソン「バスチー」人気沸騰 チーズスイーツブームの先駆けに

日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2019年ヒット商品ベスト30」13位に「バスチー ─バスク風チーズケーキ─」が選ばれた。バスチーは発売3日で100万個を突破し、シリーズ累計2450万個以上。「新食感」の魅力で、激戦コンビニスイーツの新定番に名乗りを上げた。

 ローソン「プレミアムロールケーキ」が2009年に登場して以来激戦が続く、コンビニスイーツに大型新人が現れた。200円超えと安くないにもかかわらず、3月に発売されるや否や3日間で100万個を突破した「バスチー-バスク風チーズケーキ-」だ。8月には「プレミアムバスチー-バスク風チーズケーキ-」も数量限定で登場。9月15日時点で、シリーズ累計2450万個以上を販売している。

 そもそもは、スペインのバスク地方で食べられていた無名の存在。しかし、ベイクドでもレアでもない食感や、焦がしたカラメルなどプリンの要素も組み合わさった「新感覚」のチーズケーキにローソンは目を付け、19年3月から独自開発した商品を発売した。手軽な価格で食べられると人気が沸騰。覚えやすいネーミングで派手なパッケージの商品を、発売と同時に多面展開したことも奏功した。

 バスク風チーズケーキの勢いは他社にも波及。業界の盟主セブン-イレブンも追随するなど、チーズスイーツブームの先駆けとなった。

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