2023年8月25日 更新

「I m m e r s i v e M u s e u m O S A K A 」に行ってみた

凡美社企画室のデザイナーは日々感性を磨いています。休日には美術館に行く人も多いです。様々なところに足を運び、見せ方、見え方を学び考えます。クリエイティブアイデアには足も重要です。行って、見て、体験する。そんな一例です。

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体験型ミュージアム

Just a moment... (7517)

最近広告等でよく見かける、没入体験型ミュージアム「I m m e r s i ve M u s e u m(イ
マーシブミュージアム)」。
東京では昨年から公開されているとのことらしいのですが、
大阪でも公開されたのでどんな感じのものなのか気になったので行ってきました。
大阪での開催場所は堂島リバーフォーラム。近くに国立国際美術館や科学館、図書
館もあり、最近ではオシャレなカフェなども増えた印象です。北浜や淀屋橋にも近い
ので、ビジネスと文化が融合する素敵なエリアです。
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没入体験型…とは?

没入型とは何なのか?気にはなりましたが、私は入った瞬間の驚く感じが好きなので、特に前知識もなく、いざ入館。 

どんな感じか簡単に説明します。
“Immersive=没入感” を音響効果と映像の投映によって広い空間に再現。
絵画の世界です。
普段平面で見る絵画とは違って絵の世界に入り込むような体験ができるといった感じで
す。
館内の説明にも「鑑賞する絵画から体感する絵画へ(Dive in Art)」とうたわれてあ
りました。

カーテンをくぐるとそこは

メイン広告のデザインを使用したフォトスポット。
こちらのデザイン、シンプルで素敵な空間が演出されています。
カーテンの間から覗く鮮やかな模様が目を惹きます。
また、この角があるようなロゴマークも、見た時は不思議だったのですが、体験して
みてなるほど、意味が分かりました。
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館内全体撮影自由

映画館くらいの大きさの部屋のあちこちにクッションが置いてあり、そこに座って映像
を眺めるようなシステム。私は端っこに置いてあった椅子で鑑賞しました。今回のプログ
ラムテーマは、“印象派 IMPRESSIONISM”。印象派の画家たちをピックアップして、8 つ
の項目に分かれた映像が流れるといった感じです。
ゆっくりクッションに座ってじっくり見る人もいれば全体的に広がる映像空間で写真撮影
をする人など様々でした。
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1つの部屋で4 方向と床面に投影される空間

4つの壁と床面に映像が投影され、大画面で絵画が映されます。
( 先程の角を印象付けるロゴマークは部屋の角でした)
絵画技法についてや、絵に実際に入り込むという様々なコンセプトから空間が形成されていました。
テーマに合わせて映像の流れ方や動き方が変容していきます。
床面

床面

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実際の絵画サイズで投影してくれるプログラムもあり

実寸サイズの並ぶ絵画達。
映像で見ているので雰囲気重視になってしまう印象でし
た。( 細かい描写は見えない)あくまでその空間を感覚的に楽しむイメージです。
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外には絵画の上部にカメラがあり、そこからの目線移動で絵を見ていない時に絵画
の中の人物が動くような仕組みの絵もありました。こちらの方が絵画に詳しくない
人は楽しめそうでした。その他ミュージアムショップとスムージーのドリンクコー
ナーもあります。
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美術館とは別物、体感という表現が似合う。

お客さんが多いこともあったのですが、
映像は流れていくし、撮影している人やじっと見ている人など思い思いに行動してい
るので、目がいろいろなところへいってしまいました。
そういう意味では没入していないかもしれません。

ただ1つの部屋のみでの展示鑑賞といった部分は今までになく斬新でした。
最近では一部撮影可能な美術館も増えてきましたが、1つの部屋でみんなで体
感するところや、映像を使用した見せ方は今時っぽく、全く新しい世界観になっていまし
た。
映像技術が今後様々な分野でどういった方向で取り入れられていくのかが楽しみです。
大阪では2 0 2 3 年9月6日( 水)までやっていますので興味のある方は是非行ってみてください。
了。

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bonbi GOSSIP 編集部 bonbi GOSSIP 編集部
   
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