2021年5月11日 更新

コロナ禍に負けない、リアル店舗での新しい店頭施策たち

コロナ禍で変容する店頭施策。制限や制約の中でも店頭は買い物客の期待に応える方法を創り出します。コロナ禍でこそ生まれたリアル店舗での新しい店頭施策をご紹介します。

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変容する店頭施策

コロナ禍が店頭プロモーションの様相を変えた

コロナ禍は、店頭のPOPを始めとした店頭プロモーションの様相を一気に変えてしまった。当初予定されていた販促企画がストップしたり、そもそも新商品の発売が延期になるなど、小売、メーカー、販促業界の誰もが当初の予定を大きく変えざるを得なくなってしまった。
テスターが撤去された化粧品什器

テスターが撤去された化粧品什器

公益財団法人流通経済研究所の発表(https://distribute-dei-taisaku.jp/)によれば、コロナ禍での店頭プロモーションのガイドラインでは下記のような項目が挙げられている。

・販売時間の調整
・チラシ自粛
・オフピークタイムでの買い物
・レジ前のソーシャルディスタンス
・消毒、清掃
・接触防止のための間仕切り等
・コイントレーを用いた現金の受け渡し
・商品のパック詰め

レジ前のソーシャルディスタンスや間仕切りの使用は、今では店頭での当たり前の風景となった。

期待に応える店頭

新しい試みの登場

一方で、新しい試みも多く登場している。
リアル店舗と言えば、「実際に商品に触れられる」「商品をその場で入手でき、また返品もできる」「販売員の接客を受けられる」ということを期待して足を運ぶ買い物客が多い場である。
その期待にどのように応えるべきか、POP企画への知恵の働かせどころである。
今回、コロナ禍であったからこそ、新たな試みのチャレンジが行われたと思われる施策をいくつか紹介したいと思う。
これらのアイデアはどれも秀逸であり、またアフターコロナの店頭においても、買い物客にとって便利な施策として続いていくのではないかと思っている。

① 足で踏んでスイッチが入る商品体験什器

足で踏んでスイッチが入る商品体験什器

足で踏んでスイッチが入る商品体験什器

パナソニックのドライヤーの什器である。ナノイーの風を体験することが可能なのだが、買い物客はドライヤーを手に取る必要もなく、スイッチも足で踏んでONにできる。商品に触れることなく商品体験が行なえるため、手の消毒など必要なく、また商品を介した感染拡大のリスクが抑えられている。両手に荷物を持っていても体験することが可能な、非常に便利な機構である。

② リモート接客

リモート接客

リモート接客

店頭へ多くの販売員を配置することが躊躇される中で、リモート接客の実用も始まっていた。まだ限られた店舗での接客となっていたが、店頭での密を回避し、人から人への感染リスクを避けられる点でも、まさに今の状況だからこそGOサインの出た企画かと考える。様々なカテゴリーにてリモート接客は行われていた。

③ 直接肌へ付けないテスター方法

直接肌へ付けないテスター方法

直接肌へ付けないテスター方法

化粧品のテスターを試したいとき、直接肌に付けることによる感染リスクを回避するために、お店側でテスターを使用するための綿棒やガーゼなどを用意していた。買い物客は自分の肌ではなく、綿棒などで商品を確認し、毎回破棄することで安心して商品選びが行えるようにしていた。

④ 新しいテスターツール

新しいテスターツール

新しいテスターツール

画期的なテスターも登場した。ファンデーションのテスターだが、直接商品を肌に塗って色を確認するのではなく、商品と同じ色の付箋紙を用意し、その付箋紙を肌に当てることで色選びを行えるというものだ。使用した付箋紙は破棄される。この方法であれば、商品色と自分の肌色を直接確認することもでき、また感染リスクも押えられる。新しいテスターツールとして素晴らしいアイデアだと思う。

⑤ デジタル施策による、店頭での商品体験の提案

デジタル施策による、店頭での商品体験の提案

デジタル施策による、店頭での商品体験の提案

ネット通販でも見かけるようになった、スマホを活用したバーチャルメイクである。化粧品什器のテスターの代わりにこのQRコードが掲載されていた。店頭での実際の商品を使用したテスターではなく、バーチャルメイクにて対応することで、感染リスク削減の他に、コストの削減や、店頭のスペースの効率的な活用など、様々なメリットがありそうだ。

他にも秀逸な企画を見かけたが、特に気になったものを紹介させていただいた。もともと店頭販促の企画は、リアル店舗での様々な逆境を跳ね返すために、知識と経験とアイデアで課題を解決し続けてきたものであった。大変な時世ではあるものの、これを機に店頭販促が大きく進化をし、リアル店舗へ新しい価値をもたらせてくれるような、そんなチャレンジを今後も発見していきたいと考えている。
【了】
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POP研究家 向坂文宏 POP研究家 向坂文宏
   
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