店頭販促特集
凡美社では店頭販促の実態を常に観察している。
売場は常に市場に対して敏感であり、トレンドが反映される。
メーカー側が展開する店頭ディスプレイや店頭POP、店頭施策。
小売側が展開する店頭施策や店頭POP。
買い物客に対する『価値体験の向上』を目指して、店頭は常に変化する。
店頭でのコミュニケーションデザインや、価値伝達の強弱、
コンストラクションデザインも含めた見せ方、体感させる施策などを追求していく。
そこには、セルアウトを考えたプロモーション施策をもってして、流通との商談にのぞむ
メーカーの提案が見えてくる。
さらに小売り側の商品陳列の仕方や店頭POPからは、今の時世にあわせながら、何とか売ろうというパワーも見えてくる。
POP研究家の向坂氏とタイアップし、
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。
売場は常に市場に対して敏感であり、トレンドが反映される。
メーカー側が展開する店頭ディスプレイや店頭POP、店頭施策。
小売側が展開する店頭施策や店頭POP。
買い物客に対する『価値体験の向上』を目指して、店頭は常に変化する。
店頭でのコミュニケーションデザインや、価値伝達の強弱、
コンストラクションデザインも含めた見せ方、体感させる施策などを追求していく。
そこには、セルアウトを考えたプロモーション施策をもってして、流通との商談にのぞむ
メーカーの提案が見えてくる。
さらに小売り側の商品陳列の仕方や店頭POPからは、今の時世にあわせながら、何とか売ろうというパワーも見えてくる。
POP研究家の向坂氏とタイアップし、
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。
引用 向坂文宏/POP広告研究家

POP広告研究家 向坂氏のXアカウントです。御覧ください。
2025年 第15弾
55 季節商品の“スイッチ”を入れる
ビオレを冷やして売り始めたので、いよいよ夏です。
什器自体が冷蔵庫の形状であることで、商品自体の「冷感」が視覚的にも伝わる。
単に「冷たい使い心地」を謳うだけではなく、実際に冷やされている商品を見せることによって、「買ってすぐ涼しい」が実感できる。
このリアルな訴求力は、夏の売場において強力な差別化要素となる。
什器上部の「ビオレ冷 はじめました」のコピーもユニークで、ついSNSでシェアしたくなる遊び心のある表現だと思う。
単に「冷たい使い心地」を謳うだけではなく、実際に冷やされている商品を見せることによって、「買ってすぐ涼しい」が実感できる。
このリアルな訴求力は、夏の売場において強力な差別化要素となる。
什器上部の「ビオレ冷 はじめました」のコピーもユニークで、ついSNSでシェアしたくなる遊び心のある表現だと思う。
56 「非売品」が売場の主役?浮き輪サイズ見本が生む“選びやすさ”と“安心感”
浮き輪売り場の、サイズ確認用浮き輪サンプル。
服や靴とかだけでなく、浮き輪のサイズも買い物する上では重要だ!
服や靴とかだけでなく、浮き輪のサイズも買い物する上では重要だ!
60cm・70cm・90cmといった代表的サイズが、透明素材で実物大展示されている。
空気を入れた状態で吊るされているため、手に取らなくても“リアルな大きさ”が一目で伝わり、購入時の迷いを減らす効果が抜群である。
浮き輪はデザインもサイズも多様化しているが、逆に「選びづらさ」が課題。
このような什器によって、売場の導線の中に「選び方のヒント」が差し込まれることで、購買行動を後押しし、結果として回転率向上にもつながる。
「非売品」「サイズ見本」の表示も明快で、あくまで比較用であることが分かりやすく伝わっている。「売らない什器」が、売場の体験価値を高める。
空気を入れた状態で吊るされているため、手に取らなくても“リアルな大きさ”が一目で伝わり、購入時の迷いを減らす効果が抜群である。
浮き輪はデザインもサイズも多様化しているが、逆に「選びづらさ」が課題。
このような什器によって、売場の導線の中に「選び方のヒント」が差し込まれることで、購買行動を後押しし、結果として回転率向上にもつながる。
「非売品」「サイズ見本」の表示も明快で、あくまで比較用であることが分かりやすく伝わっている。「売らない什器」が、売場の体験価値を高める。
57 超強力コンテンツ×ノベルティ=「瞬間爆発力」の王道販促
親戚一同が集まる機会があったので、一気にアイスが買えた。
超強力コンテンツのノベルティは、いつも瞬間的な売り上げ増に有効だ。。。
超強力コンテンツのノベルティは、いつも瞬間的な売り上げ増に有効だ。。。
気アニメ『機動戦士ガンダム』とのコラボレーションによるA5ノートプレゼントキャンペーン。
冷凍ケースに設置されたこの大胆な什器展開は、まさに“勝ちパターン”の販促。
冷凍ケース上のアイスカテゴリは、購買頻度は高いものの価格帯が低く、単価アップやまとめ買いには一工夫が必要な売場である。
その中で、誰もが知る強力IP(知的財産)とノベルティを組み合わせたこの施策は、非常に理にかなってる。
「2個買えばもらえる」という条件は、心理的ハードルの低さに繋がり気軽に参加できそう。
あまり見たことがないが、冷凍ケースの前面に沿うように設置された什器展開が良い。
ノートの絵柄見本がズラリと並び、どのデザインを選ぶかでワクワクさせ、購買前から“収集欲”を刺激している。
このビジュアルの分かりやすさと訴求力は、店内を通るだけでも視界に飛び込んできて、瞬間的なアテンション力がある。
限定性×数量制限が「急がなきゃ」に変わる心理をうまくついている。
「先着20冊」「全4種」という文言。
数量限定・期間限定という定番の“急かし要素”を自然に盛り込んでおり、購買を後押しする絶妙な演出で、アイスのような嗜好品には、まさに相性抜群のアプローチだ。
冷凍ケースに設置されたこの大胆な什器展開は、まさに“勝ちパターン”の販促。
冷凍ケース上のアイスカテゴリは、購買頻度は高いものの価格帯が低く、単価アップやまとめ買いには一工夫が必要な売場である。
その中で、誰もが知る強力IP(知的財産)とノベルティを組み合わせたこの施策は、非常に理にかなってる。
「2個買えばもらえる」という条件は、心理的ハードルの低さに繋がり気軽に参加できそう。
あまり見たことがないが、冷凍ケースの前面に沿うように設置された什器展開が良い。
ノートの絵柄見本がズラリと並び、どのデザインを選ぶかでワクワクさせ、購買前から“収集欲”を刺激している。
このビジュアルの分かりやすさと訴求力は、店内を通るだけでも視界に飛び込んできて、瞬間的なアテンション力がある。
限定性×数量制限が「急がなきゃ」に変わる心理をうまくついている。
「先着20冊」「全4種」という文言。
数量限定・期間限定という定番の“急かし要素”を自然に盛り込んでおり、購買を後押しする絶妙な演出で、アイスのような嗜好品には、まさに相性抜群のアプローチだ。
58 ターゲットは「かつての読者」+「今の推し活世代」
懐かしの「りぼん」グッズ売り場。
創刊70周年らしい。
懐かしすぎて昭和世代が足を止めていく。
グッズとしてアクリルスタンドが大人気な世の中だけど、このマルチリングも増えてきている。
グラフィック面を大きく取れるから使いやすい。
今回のグッズに「星の瞳のシルエット」は無いのか。。。
創刊70周年らしい。
懐かしすぎて昭和世代が足を止めていく。
グッズとしてアクリルスタンドが大人気な世の中だけど、このマルチリングも増えてきている。
グラフィック面を大きく取れるから使いやすい。
今回のグッズに「星の瞳のシルエット」は無いのか。。。
ノスタルジーと最新トレンドが融合した「りぼん」売場。
懐かしの名作たちがずらりと並び、大人世代の“心のツボ”を刺激するノスタルジーが漂う。
しかし、ただの回顧商品で終わらないのが、今回の展開の巧みな点。
アクリルスタンドではなく、スマホに取り付けて使える「マルチリング」が主役になっている。
現在のスマホユーザーの“必需品”となりつつある実用系推しグッズが前面に押し出されており、生活の中でキャラクターと一緒に過ごせる商品構成である。
デザインも、作品のキービジュアルを生かしつつスタイリッシュに仕上げられており、懐かしさと今っぽさが絶妙に同居している。
この売場が狙うのは、かつて『りぼん』を愛読していた大人世代と、現在“推し活”を日常的に楽しむ若年層。
その両者の感性をクロスオーバーさせた商品構成とビジュアル訴求が、非常に良いと思う。
そういう推察ができるが、もう一方で、
最早推し活をしている大人層=「おばちゃん」が多いため、その「おばちゃん」をターゲットに
ノスタルジーな展開をしながら、「おばちゃん」とその子供達との共有をはかっているのかもしれない。
懐かしの名作たちがずらりと並び、大人世代の“心のツボ”を刺激するノスタルジーが漂う。
しかし、ただの回顧商品で終わらないのが、今回の展開の巧みな点。
アクリルスタンドではなく、スマホに取り付けて使える「マルチリング」が主役になっている。
現在のスマホユーザーの“必需品”となりつつある実用系推しグッズが前面に押し出されており、生活の中でキャラクターと一緒に過ごせる商品構成である。
デザインも、作品のキービジュアルを生かしつつスタイリッシュに仕上げられており、懐かしさと今っぽさが絶妙に同居している。
この売場が狙うのは、かつて『りぼん』を愛読していた大人世代と、現在“推し活”を日常的に楽しむ若年層。
その両者の感性をクロスオーバーさせた商品構成とビジュアル訴求が、非常に良いと思う。
そういう推察ができるが、もう一方で、
最早推し活をしている大人層=「おばちゃん」が多いため、その「おばちゃん」をターゲットに
ノスタルジーな展開をしながら、「おばちゃん」とその子供達との共有をはかっているのかもしれない。
了。
プロモーションコンサルティング | 販売促進の株式会社凡美社

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市場調査、売れるプランニング、webページや動画コンテンツの制作、キーメッセージやキービジュアル制作、キャンペーン企画、イベントプロモーション、キャスティング、コンテンツコラボレーション、ルートメディアプロモーション、店頭販促、店頭販促什器など、販売促進活動に関する様々な段階からお任せください。
インストア コンパス BONBIドットコム

店頭ツール&リテールマーケティング&販促施策のカスタマイズ販売サイト。 商品が売れるお手伝い、流通との商談をうまくいかせるお手伝い。 店頭販促、店頭販促物の企画依頼・相談は凡美社までお願いします。
紙製の販促什器、吊り下げ什器、スチール製の什器、樹脂製の什器、木工の什器、電飾什器、体感体験什器、各種POP、ノベルティ、店舗内装施工、イベントブース施工、ショップインショップ企画施工など、
企画づくり、現地調査、デザインと設計、製造と施工まで一気通貫して行います。
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