2025年5月30日 更新

必見!店頭販促特集!2025年第15弾

ビオレ冷 / 浮き輪 / アイス+コンテンツ / りぼん+推し活

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店頭販促特集

凡美社では店頭販促の実態を常に観察している。
売場は常に市場に対して敏感であり、トレンドが反映される。
メーカー側が展開する店頭ディスプレイや店頭POP、店頭施策。
小売側が展開する店頭施策や店頭POP。
買い物客に対する『価値体験の向上』を目指して、店頭は常に変化する。

店頭でのコミュニケーションデザインや、価値伝達の強弱、
コンストラクションデザインも含めた見せ方、体感させる施策などを追求していく。

そこには、セルアウトを考えたプロモーション施策をもってして、流通との商談にのぞむ
メーカーの提案が見えてくる。
さらに小売り側の商品陳列の仕方や店頭POPからは、今の時世にあわせながら、何とか売ろうというパワーも見えてくる。

POP研究家の向坂氏とタイアップし、
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

2025年 第15弾

55 季節商品の“スイッチ”を入れる

ビオレを冷やして売り始めたので、いよいよ夏です。
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什器自体が冷蔵庫の形状であることで、商品自体の「冷感」が視覚的にも伝わる。
単に「冷たい使い心地」を謳うだけではなく、実際に冷やされている商品を見せることによって、「買ってすぐ涼しい」が実感できる。
このリアルな訴求力は、夏の売場において強力な差別化要素となる。

什器上部の「ビオレ冷 はじめました」のコピーもユニークで、ついSNSでシェアしたくなる遊び心のある表現だと思う。

56 「非売品」が売場の主役?浮き輪サイズ見本が生む“選びやすさ”と“安心感”

浮き輪売り場の、サイズ確認用浮き輪サンプル。
服や靴とかだけでなく、浮き輪のサイズも買い物する上では重要だ!
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60cm・70cm・90cmといった代表的サイズが、透明素材で実物大展示されている。
空気を入れた状態で吊るされているため、手に取らなくても“リアルな大きさ”が一目で伝わり、購入時の迷いを減らす効果が抜群である。

浮き輪はデザインもサイズも多様化しているが、逆に「選びづらさ」が課題。
このような什器によって、売場の導線の中に「選び方のヒント」が差し込まれることで、購買行動を後押しし、結果として回転率向上にもつながる。

「非売品」「サイズ見本」の表示も明快で、あくまで比較用であることが分かりやすく伝わっている。「売らない什器」が、売場の体験価値を高める。

57 超強力コンテンツ×ノベルティ=「瞬間爆発力」の王道販促

親戚一同が集まる機会があったので、一気にアイスが買えた。
超強力コンテンツのノベルティは、いつも瞬間的な売り上げ増に有効だ。。。
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気アニメ『機動戦士ガンダム』とのコラボレーションによるA5ノートプレゼントキャンペーン。

冷凍ケースに設置されたこの大胆な什器展開は、まさに“勝ちパターン”の販促。
冷凍ケース上のアイスカテゴリは、購買頻度は高いものの価格帯が低く、単価アップやまとめ買いには一工夫が必要な売場である。
その中で、誰もが知る強力IP(知的財産)とノベルティを組み合わせたこの施策は、非常に理にかなってる。
「2個買えばもらえる」という条件は、心理的ハードルの低さに繋がり気軽に参加できそう。

あまり見たことがないが、冷凍ケースの前面に沿うように設置された什器展開が良い。
ノートの絵柄見本がズラリと並び、どのデザインを選ぶかでワクワクさせ、購買前から“収集欲”を刺激している。
このビジュアルの分かりやすさと訴求力は、店内を通るだけでも視界に飛び込んできて、瞬間的なアテンション力がある。

限定性×数量制限が「急がなきゃ」に変わる心理をうまくついている。
「先着20冊」「全4種」という文言。
数量限定・期間限定という定番の“急かし要素”を自然に盛り込んでおり、購買を後押しする絶妙な演出で、アイスのような嗜好品には、まさに相性抜群のアプローチだ。

58 ターゲットは「かつての読者」+「今の推し活世代」

懐かしの「りぼん」グッズ売り場。
創刊70周年らしい。
懐かしすぎて昭和世代が足を止めていく。
グッズとしてアクリルスタンドが大人気な世の中だけど、このマルチリングも増えてきている。
グラフィック面を大きく取れるから使いやすい。
今回のグッズに「星の瞳のシルエット」は無いのか。。。
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ノスタルジーと最新トレンドが融合した「りぼん」売場。

懐かしの名作たちがずらりと並び、大人世代の“心のツボ”を刺激するノスタルジーが漂う。
しかし、ただの回顧商品で終わらないのが、今回の展開の巧みな点。
アクリルスタンドではなく、スマホに取り付けて使える「マルチリング」が主役になっている。
現在のスマホユーザーの“必需品”となりつつある実用系推しグッズが前面に押し出されており、生活の中でキャラクターと一緒に過ごせる商品構成である。
デザインも、作品のキービジュアルを生かしつつスタイリッシュに仕上げられており、懐かしさと今っぽさが絶妙に同居している。

この売場が狙うのは、かつて『りぼん』を愛読していた大人世代と、現在“推し活”を日常的に楽しむ若年層。
その両者の感性をクロスオーバーさせた商品構成とビジュアル訴求が、非常に良いと思う。

そういう推察ができるが、もう一方で、
最早推し活をしている大人層=「おばちゃん」が多いため、その「おばちゃん」をターゲットに
ノスタルジーな展開をしながら、「おばちゃん」とその子供達との共有をはかっているのかもしれない。
了。

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bonbi GOSSIP 編集部 bonbi GOSSIP 編集部