2021年7月20日 更新

仁義なき女性ファン取得の戦い

プロ野球で毎年恒例になりつつある女性向けイベント、実際に行った球団をご紹介します。

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プロ野球の女性向けイベントに行ってきた!!

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先にお伝えすると、私は大の野球好きです。

シーズンが始まると、土日はほぼ球場に通うレベルです。
緊迫した場面でのピッチャーの三振、もう無理だと思ったところで逆転ホームラン、何回行っても違う展開が楽しめて最高ですよね…。最近は無理ですが、大きな声で応援するのはストレス発散になります。
ちなみに大阪生まれ大阪育ちですが埼玉西武ライオンズファンです。(笑)

そんなプロ野球に女性向けのイベントデーがある

「ガールズフェスティバル」、「レディースデー」、「ガールズデー」。各野球チームの様々な女性向けのイベントは昔から存在はしていましたが、女性向け限定ユニホームを配布するだけのイベントだったように思います。
しかし、ここ最近はイベント自体の運営に各球団がしっかり熱を入れており、今シーズンは西武ライオンズ以外の球団のイベントにも行く機会があったので、西武ライオンズを含む3球団をご紹介します。

その1 埼玉西武ライオンズ「ウーマンフェスタ」

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選手たちが選んだ限定ユニホーム

昨シーズン、今シーズンは開催されていませんが、2019年の様子をご紹介。
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私も観戦に行きましたが、ユニフォームがかわいい…!
パステルカラーのブルーにボタンもピンクのハート。なんとこちら何種類かのデザインから、ライオンズの監督・コーチが実際に投票で選んだものなのです。
選手たちが選んだユニフォームを着て観戦できるなんて嬉しいですね。

また、西武ライオンズの本拠地メットライフドームはグルメが美味しいことでも有名なのですが、イベント限定のグルメも充実していました。
この日は獅子女(ライオンズファンの女性のこと)向けに、ユニフォームと同じパステルブルーのミニヘルメットにご飯が入ったメニューが登場し、「映え」な見た目でとてもかわいかったです。さらに食べ終わった後はミニヘルメットを持って帰ることができます!

その2 東京ヤクルトスワローズ「SWALLOWS LADIES DAY」

イベント特設ホームページがめちゃくちゃかわいい!

交流戦で対戦相手が西武ライオンズだった試合がたまたまレディースデーでした。
後で知ったのですがイベント特設ホームページがめちゃくちゃかわいい!
一瞬「野球なの?」と疑うような、手描き風のかわいいデザインです。

野球のルールがわからない初心者でも楽しめる!

また、今回は野球のルールがわからない初心者でも「野球観戦って楽しいんだ!また来たい!!」と思ってもらうことがコンセプトになっており、無料配布されるユニフォームはなんとレインボーストライプ柄!
敵チームながら羨ましいと思ってしまうほどの可愛いデザインはファン投票で選ばれたデザインとのことでした。

その3 横浜DeNAベイスターズ「YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL」

もはやテーマパーク?選手がプリンスに!

最後にご紹介するのは横浜DeNAベイスターズ。
ここは野球観戦とどっちがメインなのか迷うぐらいイベントの充実っぷりがすごいです。

今回のテーマは「Royal “Bay” Party」、球場が高貴な雰囲気が漂うお城になっていました。
入口ゲートがお城の門のようなデザインになっており、配布されるユニフォームも紹介した2チームとは違い前開きではなく着こなしやすいデザインになっていました。
私が1番驚いたのはこのフォトスポットです。
他のチームのイベントでもフォトスポットはありますが、ここまで種類が多く、各テーマが決まっているのは無いような気がします。当日も写真撮影をする為に長蛇の列ができていました。

試合後には球団マスコットたちによるプチミュージカルも行われ、野球観戦に来たはずなのに「わたしはテーマパークに遊びに来たんじゃないのか」と錯覚するような満足感でした。

各球団の個性が出る女性向けイベント

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3球団をご紹介しましたが、プロ野球は全部で12球団あります。
最近の傾向としては、SNSに投稿したくなるような映えるイベント、ファンが参加型のイベントが多く、野球観戦+@で楽しめるようになっており、他の行っていない9球団もどんなイベントが行われているのか気になります。

各チームで個性的なイベントが行われていますが、共通しているのはやはり「野球」を楽しんでほしいこと。
野球に興味がなくても、可愛いユニフォームを着て、おいしいご飯を食べて、映える写真を撮って、『野球場』に来る楽しみを醸成しながら『選手』や『球団』に親しみを持ってもらい、プロ野球チームとのエンゲージメントを高めることで「野球」を楽しんでもらおうというものです。
野球チームを商品、野球場を売場とした時に、ファンを創って楽しめる空間を創るファンベースマーケティングを行った上でのエンターテインメントを創り、プロ選手の最高のエンターテイメントに繋げるという売り方がプロモーションに携わる人間として、1ファン以上の刺激を受けます(笑)。
今後も女性ファンが増えることを願いますし、野球界がもっと盛り上がることを願います。

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