2023年9月21日 更新

表現の仕方の感度が高まる「こども本の森 中之島」

空間の使い方、陳列の仕方、そこをどのように人が活用するか、などに対して刺激がある。安藤忠雄氏が思いを込めた「こども本の森」に行ってきました。

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こども本の森 中之島

SNSなどで最近よくアップされている、「こども本の森 中之島」。
蔵書の貸し出しなどは行われてはおらず、館内での閲覧という形態の図書館なのですが、
『こどもが夏休み』ということと『こどもが絵本好き』であることから、そして、私が建物に興味があったので休日に行ってきました。
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「こども本の森 中之島」は、建築家である安藤忠雄氏が大病での療養中に、
『読書をする時間が増え、子どもたちにももっと本と触れ合う時間・場所を作り、
無限の創造力や好奇心を育んでほしい。自発的に本の中の言葉や感情、アイデアに触れ、
世界には自分と違う人や暮らしが在ることを知ってほしい。』
との思いから建てられた文化施設です。

もちろん安藤忠雄氏が設計しており、コンクリート打放しの幾何学的な建築と、
白とグレーを基調とした、弓なりに伸びるスタイリッシュな外観は、
美しい水辺にある中之島公園で目を引く存在となっています。

なぞのでっかいリンゴ

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大阪メトロ「淀屋橋」駅から、徒歩10分。
中之島の川を右手に、
中之島公会堂を左手に、レトロと近代が
混ざった景色を臨みながら、「こども本の森 中之島」に着くと
まず目を引かれたのが、なぞのでっかいリンゴ。
訪れたであろう家族が順に取って代わるように写真を撮っていました。
例にもれず私も撮ったのですが、後に気になり調べてみると、
建物寄附者である建築家安藤忠雄氏によるオブジェということでした。
米国の詩人、サムエル・ウルマンの詩「青春」をモチーフに、「若さとは、
年齢でなく心の持ちようだ」という
メッセージに共感し、安藤氏自身がデザインしたとのことです。
「挑戦心にあふれる青春のシンボルとして多くの人に触れてほしい」との願いが込められています。
ですが、ほとんどの方には、ただの映えスポット程度の認識になっていると思います。
基本的には予約制で(空きがあれば当日でも入れるみたい)、ほとんどが子ども連れで来館していたのですが、大人単独の方も少なくはなく驚きました。
定員100名で1時間半での入れ替え制です。

いざ入館!!

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入り口を進むと、壁一面に陳列された本が眼前に広がり、
私も子どもも思わず「おぉ!」と声を漏らしてしまいました。

見慣れぬ景色に圧倒されながら、ワクワクが止まらぬ様子の今にも
走り出しそうな子どもをたしなめつつ、ひとまず館内を一通り詮索することにしました。

建物は3階建てで、各階各テーマ毎に分けられており、保護者・子どもそれぞれに合わせた12のテーマでシームレスに分けられています。
1時間半という短い時間の分配に、悩まされそうなほどの空間は一見の価値があると思います。
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プロジェクターで、文字と音声が流れる
筒状のコンクリート部屋。
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壁面の一部に構成された
映えベンチ。
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二階から三階へ上がる大階段は、それ自体が座って読書をするためのスペースとなっています。
本を手に取った方たちが自由な場所で自由に読書を楽しめる空間になっています。
子どもたちも普段は手にしないような本を手に、色んな本との新たな出会いを楽しんでいました。

本のディスプレイの仕方や、子ども目線での陳列など、『見え方』『見せ方』『陳列の仕方』というVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)や店頭販促物のアイデアにおいても参考にするべく店が
多くある建物だと思います。

デザイナー、クリエイターは表現の仕方をいつも考えてしまいます。
建築デザインやその用途、どのように使われるか、どのように感じられるかも考察しながら
日々を過ごしています。

了。

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