2025年6月23日 更新

必見!店頭販促特集!2025年第16弾

推し活売場 / 壁紙売場 / リクシル体感売場 / クリーナー売場

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店頭販促特集

凡美社では店頭販促の実態を常に観察している。
売場は常に市場に対して敏感であり、トレンドが反映される。
メーカー側が展開する店頭ディスプレイや店頭POP、店頭施策。
小売側が展開する店頭施策や店頭POP。
買い物客に対する『価値体験の向上』を目指して、店頭は常に変化する。

店頭でのコミュニケーションデザインや、価値伝達の強弱、
コンストラクションデザインも含めた見せ方、体感させる施策などを追求していく。

そこには、セルアウトを考えたプロモーション施策をもってして、流通との商談にのぞむ
メーカーの提案が見えてくる。
さらに小売り側の商品陳列の仕方や店頭POPからは、今の時世にあわせながら、何とか売ろうというパワーも見えてくる。

POP研究家の向坂氏とタイアップし、
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

2025年 第16弾

59 推し活の進化が止まらない!~本格化する「飾る」「魅せる」「持ち歩く」推しグッズ売場をレポート~

最近の推し活グッズ制作ツール売り場。
だんだん本格的なツールの材料が登場し出した。。。
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「推し活」という言葉がすっかり市民権を得た今、その盛り上がりは店頭にも大きな影響を与えている。
かつては缶バッジやアクスタ(アクリルスタンド)をちょこんと並べていた程度だった売場が、今や“演出空間”として本格進化中。
そのトレンドを、某バラエティ雑貨店の「推し活」コーナーから読み解く。

■ 飾る:推しをアートのように額装する時代
売場でまず目を引いたのは、CDジャケットやブロマイド、チェキなどを美しく飾れる「カラー額縁フレーム」。
モノトーンやパステルなど多彩な色展開があり、自分の推しに合わせて世界観をコーディネートできる。
ハッシュタグPOP《#推しのいる生活》《#推しは飾る》が掲げられ、SNS投稿を意識した販促も巧み。

■ 魅せる:LEDで“推しのステージ”を演出
推しグッズの“光らせ演出”もすごい。
USB式のLEDライトやネオンケーブルがカラフルにディスプレイされ、「ディスプレイBOX」では、立体アクリルスタンドに背景とライティングを加えた「ミニシアター」のような演出も可能に。
価格帯は3,000円台とやや高めながら、「推しを最高の形で魅せたい」という需要にしっかり応えている。

■ 持ち歩く:進化系“痛バッグ”で外出も全力推し
“痛バッグ”にも進化の波が。
LED内蔵や刺繍レース付きなど、デザイン性と実用性を兼ね備えた高付加価値モデルが目立つ。
推しカラーで統一されたデコうちわと合わせてディスプレイされており、「イベント参戦コーデ」の提案としても成立している。
目を引くのは「ハグして」「いい夢見てね」といった、直感的で可愛らしいPOPの数々。
気持ちを代弁してくれるビジュアルが、購買意欲を高める。

店頭販促アイデアとしては、
・「推し部屋」風コーナー:フレーム×ライト×アクスタで空間提案
・「痛バ・デコうちわ講座」実演売場:体験型で購買率アップ
・SNS連動POP(例:#私の推し棚)で投稿促進&拡散
なんかを演出できると面白いと思われる。

60 体験型演出で「買いたくなる壁紙売場」

壁紙売り場のミニディスプレイ。
いろんな壁紙でミニチュアの部屋が作られている。
各部屋の雰囲気が一目で分かって、壁紙を選びやすい。
良い。
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従来の「柄の一覧表示」だけではなく、ミニチュアの部屋模型で貼った後の“空間全体の雰囲気”を立体的に表現しており、購買前に完成イメージを明確に想起させる売場演出が印象的。

「選び方に迷わない」「使っている自分が想像できる」——そんな“体感設計”が購買意欲を刺激する好事例である。

61 “体感”で伝える断熱・遮音性能

ほほー、即、納得。
断熱性能すごいな。
全然、熱が伝わってこない。
夏の猛暑に欲しい。
百聞は一見にしかず。
体験ツールは、実に分かりやすい。
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断熱・遮音という“見えにくい価値”を“触って・聞いて”体感できる設計が秀逸。
文字情報だけでは伝えきれない機能性を、体験を通じて納得感と共に訴求している。

① 「体験訴求」に特化したシンプルな構造
左側:ボタンを押すと音が出る「遮音体験」ゾーン

右側:手をガラスに当てて熱の違いを感じる「断熱体験」ゾーン
→ いずれも数秒で効果が実感できるため、通行客の立ち寄り率が高く、家族層にも有効。

② 視認性の高いコピー設計
「ガラスに触れて体験!」など、アクションを促す誘導コピーが大きく明示されている。

赤・青のカラー分けで「遮音 vs 断熱」のテーマが明確に伝わる。

③ チラシ・カタログの併設で即検討へ
下部には資料が自由に取れるラックが設置されており、体験後の「詳しく知りたい」にすぐ応える動線が確保されている。

断熱・遮音といった“見えない価値”を「体験によって伝える」展示は、住宅設備売場の理想形のひとつ。
五感に訴える体験型什器の導入は、販促設計において重要なファクターである。

62 “視線の先に答えがある”

スティック型クリーナーって、買い物客は下(ヘッド部分)を見ながら商品選びをするから、展示台も下を光らせると目立つ。
買い物客の視線の先を目立たせるの大事。
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スティッククリーナーのように「立てて展示される家電」では、‟上よりも下が大事”という視線設計が勝負の分かれ目になるのかも。

視線の先=買う理由になる場所を光らせる。

これこそが、家電売場の「静かな一手」であり、売場力を底上げする確かな戦術に思えてくる。
了。

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bonbi GOSSIP 編集部 bonbi GOSSIP 編集部