店頭観察特集
凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察、そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。
売場の変化は定点観察、そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。
52 紙製のイベントブース
展示会場。
紙だけで作られた展示ブースが増えてきた。
紙だけで作られた展示ブースが増えてきた。
紙器屋さんのブースでの紙製ブースは、それ自体がPRになる。
凡美社でもイベントの仕事は多々ある。紙製のブースの提案は今後必須になるだろうか。
凡美社でもイベントの仕事は多々ある。紙製のブースの提案は今後必須になるだろうか。
53 コンストラクションデザインとグラフィックデザインの妙
ワンコのオモチャのパッケージ。
簡単な折り返し構造だけで、ワンコがオモチャを咥えてるような見せ方をしている。
色んなワンコがオモチャ咥えて正面見てる陳列風景もかわいい。
考えられた見せ方。
簡単な折り返し構造だけで、ワンコがオモチャを咥えてるような見せ方をしている。
色んなワンコがオモチャ咥えて正面見てる陳列風景もかわいい。
考えられた見せ方。
パッケージや店頭販促物のデザインは、コンストラクションの側面とグラフィックの側面が必要である。
それぞれにコンストラクションデザイナー、グラフィックデザイナーが役割を担っているが、
『見せ方』をトータルで発想をしなければならない。
「こういう風に見せたい」というのがあって、コンストラクションデザイナーが設計をして、
版下にグラフィックデザインを落とし込んでいく。
『見せ方』のアイデアディレクションが必要である。
さらには、どのような発信をするのかのコミュニケーションデザインもしっかり考える必要がある。
それぞれにコンストラクションデザイナー、グラフィックデザイナーが役割を担っているが、
『見せ方』をトータルで発想をしなければならない。
「こういう風に見せたい」というのがあって、コンストラクションデザイナーが設計をして、
版下にグラフィックデザインを落とし込んでいく。
『見せ方』のアイデアディレクションが必要である。
さらには、どのような発信をするのかのコミュニケーションデザインもしっかり考える必要がある。
54 工夫を凝らした紙器設計
今、コンビニレジ前に展開されているこのタバコ什器、何気に紙の造形の高度テクニックの集合体である。
・曲面表現
・薄い立体ポップアップ
・バキューム成形によるプライス表現
・プライスのはめ込み
・パッケージ風の箱のはめ込み
作り方が秀逸だ。
・曲面表現
・薄い立体ポップアップ
・バキューム成形によるプライス表現
・プライスのはめ込み
・パッケージ風の箱のはめ込み
作り方が秀逸だ。
情報性価値、機能性価値、情緒性価値の伝達が分かり易くできている。
プライス部分をバキュームにして立体で見せる必要があるのか?とは思うが、
そこがこだわりなのかもしれない。
『フルーツメンソールのNo1、どっち?』という問い掛けに対して、他にもフレーバーがあるのか?と思ったりもするがユーザーは既知なのだろうか。
少し調べてみたら下記のフレーバーがあった。
まず上記の
・ベリー
・洋ナシ
さらには、
・ピーチ
・シトラス
・トロピカルフルーツ(マンゴー)
・りんご&いちご
・ベリー&カシス
・青りんご
・レモン
・バラ
・バニラ
・メロン
などがあった。
手巻きタバコでは、
・マスカット
・チェリー
・パッションフルーツ
・パイナップル&ココア
などのフレーバーがある。
プライス部分をバキュームにして立体で見せる必要があるのか?とは思うが、
そこがこだわりなのかもしれない。
『フルーツメンソールのNo1、どっち?』という問い掛けに対して、他にもフレーバーがあるのか?と思ったりもするがユーザーは既知なのだろうか。
少し調べてみたら下記のフレーバーがあった。
まず上記の
・ベリー
・洋ナシ
さらには、
・ピーチ
・シトラス
・トロピカルフルーツ(マンゴー)
・りんご&いちご
・ベリー&カシス
・青りんご
・レモン
・バラ
・バニラ
・メロン
などがあった。
手巻きタバコでは、
・マスカット
・チェリー
・パッションフルーツ
・パイナップル&ココア
などのフレーバーがある。
55 ズラしたリマインド力と購買促進
マリオのブロック達は、商品ディスプレイ(商品を陳列する売り場)を作るときに色々と役立ちそうだと思った。
店頭販促物の製作に携わっている人間は底上げ台のことを「あんこ」と呼ぶ人が多いと思う。
あんこボックスと思いきや、景品収納ボックスが積み上げられていた。
見せ方を考えた販促手法の工夫である。
POPではキャラクターが入っていてリマインドとなるが、陳列ボックスは
ゲーム中の景色に出てくるブロックである。
それを見せることで違和感を出し、アテンション力とリマインド力を高めている。
スーパーマリオとのコラボ、その店頭露出。ゲームにでてくるビジュアルを使った陳列展開。
まとめ買い促進のキャンペーン。
非常に良いプロモーションだと思う。
あんこボックスと思いきや、景品収納ボックスが積み上げられていた。
見せ方を考えた販促手法の工夫である。
POPではキャラクターが入っていてリマインドとなるが、陳列ボックスは
ゲーム中の景色に出てくるブロックである。
それを見せることで違和感を出し、アテンション力とリマインド力を高めている。
スーパーマリオとのコラボ、その店頭露出。ゲームにでてくるビジュアルを使った陳列展開。
まとめ買い促進のキャンペーン。
非常に良いプロモーションだと思う。
56 自分ゴト化させる伝達方法
上手な除草剤の商品訴求。
効力がある期間の訴求も重要だけど、
「今、散布すれば◯月まで大丈夫!」の方が分かりやすくて自分ごと化できる。
効力がある期間の訴求も重要だけど、
「今、散布すれば◯月まで大丈夫!」の方が分かりやすくて自分ごと化できる。
買い物客にとって、時間軸の数字の明確な伝達は、すごく分かり易いコミュニケーションとなる。
英語でいうカンバセーションが『会話』とするなら、コミュニケーションは理解度がもっとたかい『意思疎通』となる。
言葉やコピー、さらにはビジュアルデザインも含めてのコミュニケーションデザイン。
それは商品とショッパーとの『意思疎通』と解釈した方がよいと思う。
英語でいうカンバセーションが『会話』とするなら、コミュニケーションは理解度がもっとたかい『意思疎通』となる。
言葉やコピー、さらにはビジュアルデザインも含めてのコミュニケーションデザイン。
それは商品とショッパーとの『意思疎通』と解釈した方がよいと思う。
57 素直に刺さるレコメンド。熱量に打たれる。
書店の店員さんの熱量がスゴイ。
読んだことのない作家さんの本を買った。
この熱量があるからお店行くし、無かったらネットで買う。
読んだことのない作家さんの本を買った。
この熱量があるからお店行くし、無かったらネットで買う。
実際に読んで体験をし、そして熱量をもって他者に推薦する。
重要なのは熱量だ。
書店での本に限らず、使用や利用した製品で感動する商品はある。
ハブラシですらその磨き心地に感動することもある。
レビューというのは、ECサイトやまとめサイト、そしてSNS上で色々と見ることができる。
インフルエンサータイアップやyoutuberタイアップも、いわば書店の店員さんのおススメと
同じである。
昨年からステルスマーケティング対策が厳しくなり、製品リコメンドには【タイアップ投稿】や#PRと打たなければいけない。
そういった発信は、胡散臭く感じてしますが、
書店の店員さんのこの熱量は素直に刺さる。
基本的には台本があり、仕組まれているもので溢れている世の中ではあるが、
この手書きのおススメに対する熱量は素直な気持ちになる。
重要なのは熱量だ。
書店での本に限らず、使用や利用した製品で感動する商品はある。
ハブラシですらその磨き心地に感動することもある。
レビューというのは、ECサイトやまとめサイト、そしてSNS上で色々と見ることができる。
インフルエンサータイアップやyoutuberタイアップも、いわば書店の店員さんのおススメと
同じである。
昨年からステルスマーケティング対策が厳しくなり、製品リコメンドには【タイアップ投稿】や#PRと打たなければいけない。
そういった発信は、胡散臭く感じてしますが、
書店の店員さんのこの熱量は素直に刺さる。
基本的には台本があり、仕組まれているもので溢れている世の中ではあるが、
この手書きのおススメに対する熱量は素直な気持ちになる。
58 POPの伝統芸
「防水機能あるなら水槽に沈めてしまえ」POP広告の伝統芸、水攻め。
リアル店舗ならではの実演手法。
実に分かりやすい。
リアル店舗ならではの実演手法。
実に分かりやすい。
瞬時にすべてを理解できる手法。
アテンション力もあり、リマインド力もあり、製品理解もすぐできる。
アテンション力もあり、リマインド力もあり、製品理解もすぐできる。
まとめ
よく「自分ゴト化」と言う。「自分ゴト化」なんて本当にするのか?と思う時が多々ある。
それを「自己投影」とするとすごく腹落ちした。
そのあたりを少し考えてみた。
販売促進における「自分ゴト化をさせる手法」と「自己投影をさせる手法」は、どちらも消費者の関心を引き、購買行動を促すために有効である。
それぞれの手法の効果性は異なる文脈やターゲットによって変わる。
それぞれの手法の特徴と効果をまとめてみた。
<自分ゴト化をさせる手法>
●特徴
・パーソナライゼーション: 消費者個々のニーズや問題に対して具体的に応える。
・関連性の強調: 商品やサービスが消費者の日常生活や価値観にどのように役立つかを明示する。
・具体的なシナリオの提供: 消費者が自分の状況に当てはめて考えられる具体的なシナリオを提示する。
●効果
・高い関与感: 消費者は自分の問題やニーズに直接関連する情報を提供されることで、強い関与感を抱く。
・購買意欲の向上: 自分にとってのメリットが明確になるため、購買意欲が高まる。
・顧客満足度の向上: 実際に購入した後も期待通りの効果を実感しやすく、顧客満足度が高まる。
<自己投影をさせる手法>
●特徴
・感情的なつながり: 広告やメッセージに登場するキャラクターやシチュエーションに自分を投影し、感情的なつながりを感じさせる。
・理想像の提供: 消費者が理想とするライフスタイルや価値観を提示し、それに共感させる。
・ストーリーテリング: 魅力的なストーリーを通じて商品やサービスの価値を伝える。
●効果
・ブランドロイヤルティの向上: 感情的なつながりが強まることで、ブランドへのロイヤルティが高まる。
・バイラル効果: 共感を呼ぶストーリーはソーシャルメディアなどでシェアされやすく、広がりやすい。
・記憶に残りやすい: 感情を動かされる体験は記憶に残りやすく、後々の購買行動にも影響を与える。
<どちらが効果的か?>
・ターゲットによる: 若年層や感受性が高い消費者には自己投影をさせる手法が効果的な場合が多い。一方、実用的で具体的な解決策を求める消費者には自分ゴト化をさせる手法が有効。
・商品やサービスの特性による: 高価格帯やライフスタイルに関わる商品(ファッション、車、不動産など)では自己投影が重要。一方、日常的な消耗品や実用的な商品(家電、日用品など)では自分ゴト化が効果的。
効果的な販売促進を実現するためには、ターゲットとなる消費者の特性や商品・サービスの特性を考慮し、状況に応じて「自分ゴト化」と「自己投影」の手法を使い分けることが重要である。
また、両手法を組み合わせて、消費者に対する多角的なアプローチを試みることも一つの戦略となる。
了。
それを「自己投影」とするとすごく腹落ちした。
そのあたりを少し考えてみた。
販売促進における「自分ゴト化をさせる手法」と「自己投影をさせる手法」は、どちらも消費者の関心を引き、購買行動を促すために有効である。
それぞれの手法の効果性は異なる文脈やターゲットによって変わる。
それぞれの手法の特徴と効果をまとめてみた。
<自分ゴト化をさせる手法>
●特徴
・パーソナライゼーション: 消費者個々のニーズや問題に対して具体的に応える。
・関連性の強調: 商品やサービスが消費者の日常生活や価値観にどのように役立つかを明示する。
・具体的なシナリオの提供: 消費者が自分の状況に当てはめて考えられる具体的なシナリオを提示する。
●効果
・高い関与感: 消費者は自分の問題やニーズに直接関連する情報を提供されることで、強い関与感を抱く。
・購買意欲の向上: 自分にとってのメリットが明確になるため、購買意欲が高まる。
・顧客満足度の向上: 実際に購入した後も期待通りの効果を実感しやすく、顧客満足度が高まる。
<自己投影をさせる手法>
●特徴
・感情的なつながり: 広告やメッセージに登場するキャラクターやシチュエーションに自分を投影し、感情的なつながりを感じさせる。
・理想像の提供: 消費者が理想とするライフスタイルや価値観を提示し、それに共感させる。
・ストーリーテリング: 魅力的なストーリーを通じて商品やサービスの価値を伝える。
●効果
・ブランドロイヤルティの向上: 感情的なつながりが強まることで、ブランドへのロイヤルティが高まる。
・バイラル効果: 共感を呼ぶストーリーはソーシャルメディアなどでシェアされやすく、広がりやすい。
・記憶に残りやすい: 感情を動かされる体験は記憶に残りやすく、後々の購買行動にも影響を与える。
<どちらが効果的か?>
・ターゲットによる: 若年層や感受性が高い消費者には自己投影をさせる手法が効果的な場合が多い。一方、実用的で具体的な解決策を求める消費者には自分ゴト化をさせる手法が有効。
・商品やサービスの特性による: 高価格帯やライフスタイルに関わる商品(ファッション、車、不動産など)では自己投影が重要。一方、日常的な消耗品や実用的な商品(家電、日用品など)では自分ゴト化が効果的。
効果的な販売促進を実現するためには、ターゲットとなる消費者の特性や商品・サービスの特性を考慮し、状況に応じて「自分ゴト化」と「自己投影」の手法を使い分けることが重要である。
また、両手法を組み合わせて、消費者に対する多角的なアプローチを試みることも一つの戦略となる。
了。