店頭観察特集
凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察、そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。
売場の変化は定点観察、そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。
㊻ 迷った時の解決法告知POP
美味しそうな商品へ「撮って下さい」と書いてあるスーパーマーケットが好きすぎて、何度も行きたくなる。
買い物客の購買心理をよく考えている。
「迷い」が生じた時の解決方法を端的に伝えている。
そのための撮影許容というか、撮影の推進である。
「撮って聞いてみよう」というのが正解である。
「聞いてみよう」の受け手側がタイムリーにその連絡を確認して返答できる状況でないと、
成り立たないのではあるが。。。
これもある意味、直接的購買動機付け施策となる。
もちろん、ショッパーは買うつもりだったが、撮影して聞いてみたところ否定される可能性もあり、直接的非購買動機付け施策にもなる。
「迷い」が生じた時の解決方法を端的に伝えている。
そのための撮影許容というか、撮影の推進である。
「撮って聞いてみよう」というのが正解である。
「聞いてみよう」の受け手側がタイムリーにその連絡を確認して返答できる状況でないと、
成り立たないのではあるが。。。
これもある意味、直接的購買動機付け施策となる。
もちろん、ショッパーは買うつもりだったが、撮影して聞いてみたところ否定される可能性もあり、直接的非購買動機付け施策にもなる。
㊼ トライブ発想のフロア什器
華やかなモデルさんの顔が並ぶ化粧品のフロアスタンド什器コーナーに、「推しの子」が割って入って、とても目立っていた。
今までも伊勢半さんとかがマンガキャラで売り場を作っていたが、
売り場の顔となるフロアスタンド什器にどーんと人気アニメキャラを配置するのは、
なかなか大英断だと思う。
これは良い!
今までも伊勢半さんとかがマンガキャラで売り場を作っていたが、
売り場の顔となるフロアスタンド什器にどーんと人気アニメキャラを配置するのは、
なかなか大英断だと思う。
これは良い!
パッケージコラボ商品を発売しているため、
このキービジュアルを入れたフロア什器になっている。
この漫画コンテンツ好きトライブに刺さる施策だ。
4つの価値伝達の、
・情報性価値=キャラクターコラボ
・情緒性価値=コラボキャラクタービジュアル
・識別性価値=キャラクターコラボ商品の展開
で競合他社との差別化ができている。
その上、競合とも異質感を出すアテンション力がある。
このキービジュアルを入れたフロア什器になっている。
この漫画コンテンツ好きトライブに刺さる施策だ。
4つの価値伝達の、
・情報性価値=キャラクターコラボ
・情緒性価値=コラボキャラクタービジュアル
・識別性価値=キャラクターコラボ商品の展開
で競合他社との差別化ができている。
その上、競合とも異質感を出すアテンション力がある。
㊽ 分かり易いクリエイティブ。全種類買いたくなる。
動物のイメージで選べるタオル、動物タオル。
あわあわひつじに、もこもこうさぎ、シャリシャリアザラシなど、タオルの種類と動物のイメージを掛けている。
パッケージや告知物にも動物のシルエットを使って、分かりやすいし選びやすい。
商品説明から販売まで、一貫して考えられた秀逸な企画だ。
売り場がかわいい!
あわあわひつじに、もこもこうさぎ、シャリシャリアザラシなど、タオルの種類と動物のイメージを掛けている。
パッケージや告知物にも動物のシルエットを使って、分かりやすいし選びやすい。
商品説明から販売まで、一貫して考えられた秀逸な企画だ。
売り場がかわいい!
クリエイティブな商材である。
商品の『素材』と『使用感』への理解促進に擬人化ならぬ擬動物化をして分かり易くしている。
意味の置き換えで伝えていく発想に驚嘆。
商品の陳列の仕方や見せ方、POPのデザインまで秀逸すぎる。
商品の『素材』と『使用感』への理解促進に擬人化ならぬ擬動物化をして分かり易くしている。
意味の置き換えで伝えていく発想に驚嘆。
商品の陳列の仕方や見せ方、POPのデザインまで秀逸すぎる。
㊾ STPがはっきりしている商品展開
メッセージが面白い春の限定商品「ウェルカムポッキー」。
店頭でもメッセージが目立ってて、買って誰かにあげたくなる。
どのお店に何のメッセージがあるのかが分からないから、お店を回って探したくなる。
色々と面白い仕掛けだ。
「ようこそ我が校へ」をケース買いしたい。
店頭でもメッセージが目立ってて、買って誰かにあげたくなる。
どのお店に何のメッセージがあるのかが分からないから、お店を回って探したくなる。
色々と面白い仕掛けだ。
「ようこそ我が校へ」をケース買いしたい。
入学、入社にあわせた歓迎や勧誘の粗品になる。
セグメント、ターゲティングが明確である。
パッケージの印刷の種類分けでコストがかかるが、そのコストで販売促進を行っている点が
非常に秀逸である。
こういう手法があったかと驚かされる。
セグメント、ターゲティングが明確である。
パッケージの印刷の種類分けでコストがかかるが、そのコストで販売促進を行っている点が
非常に秀逸である。
こういう手法があったかと驚かされる。
㊿ 変わっていく需要
ホームセンターにオシャレな空ボトルコーナーが出来ていた。
周りの詰め替え商品を入れて使う。
用途別に色々とデザインがあって楽しい。
こんな近所のお店のMD企画から、生活って変わっていくのだろうかと思う。
周りの詰め替え商品を入れて使う。
用途別に色々とデザインがあって楽しい。
こんな近所のお店のMD企画から、生活って変わっていくのだろうかと思う。
容器を詰め替える需要ってどのくらいあるのだろうか?
単純に、別の容器を買うのではなく、一旦購入したボトル製品に対してリピート時に詰め替え用
を買っているかどうかのマイボイスコム社の調査があったので引用させていただく。
とはいえ2013年の調査である。
SDGsの意識が高まっている2024年時点ではこの数値はもっと増えていると思われる。
単純に、別の容器を買うのではなく、一旦購入したボトル製品に対してリピート時に詰め替え用
を買っているかどうかのマイボイスコム社の調査があったので引用させていただく。
とはいえ2013年の調査である。
SDGsの意識が高まっている2024年時点ではこの数値はもっと増えていると思われる。
■直近1年間に詰め替え用を購入した商品は「シャンプー」が7割強、「リンス、トリートメント、コンディショナー」が5割強、「ボディソープ」「洗濯用液体洗剤」「食器用洗剤」「ハンドソープ」が各4割前後。「洗濯用粉末洗剤」「入浴剤」購入者のうち、詰め替え用購入者は他の層より少ない
■詰め替え用を購入する理由は「価格が安い」「ゴミが減る」「容器がもったいない」の順で多い。詰め替え用を「同じ商品の容器」に入れ替える人は、詰め替え用購入者の9割弱。「まったく違うブランド・商品の容器」「ブランドは同じで、香りや機能などが違う商品の容器」が各2割弱
■詰め替え用がある商品の場合に、本体ではなく詰め替え用を購入する人は8割強。詰め替え用商品の本体容器を購入するタイミングは「本体の容器が汚れた」「本体の商品の価格が安い」「本体の容器が壊れた」が上位3位
■詰め替え用商品の不満点は「詰め替えるときにこぼれる」が最も多く、「詰め替えるときに中身が残る」「詰め替え用の方が、本体よりも高いことがある」「本体容器を洗って乾燥させるのが面倒」などが続く
空ボトルを買って詰め替えている人はどのくらいいるのだろうか?
これだけ大々的にFACE数をとって陳列されているということは、それなりに需要があるということである。
次の段階ではオリジナルデコレーションなどがあるのだろうか。
ふと思い出したのがCASETiFYだ。
中国企業が運営しているそうだが、CASETiFYが販売しているスマホカバーのデザインラインナップがすごい。多種多様のデザインがあり、さらに、色々なコンテンツやブランドとコラボしている。その分価格も高いがオリジナリティあるスマホケースを持ちたいという需要で好調らしい。
これだけ大々的にFACE数をとって陳列されているということは、それなりに需要があるということである。
次の段階ではオリジナルデコレーションなどがあるのだろうか。
ふと思い出したのがCASETiFYだ。
中国企業が運営しているそうだが、CASETiFYが販売しているスマホカバーのデザインラインナップがすごい。多種多様のデザインがあり、さらに、色々なコンテンツやブランドとコラボしている。その分価格も高いがオリジナリティあるスマホケースを持ちたいという需要で好調らしい。
51 定時までのバーチャル店員
バーチャルな世界でも働き方改革は進んでいる。
バーチャル店員さんは17時には元の世界へ帰る。
バーチャル店員さんは17時には元の世界へ帰る。
本来は、人が稼働しない場所や時間で活用したいシステムであるが、
まだ今の段階では、この先にオペレーター(人)の判断や作業が必要だということだろうか。
まだ今の段階では、この先にオペレーター(人)の判断や作業が必要だということだろうか。
まとめ
バーチャル店員は17時で帰宅。これはアプリについての悩み事解決施策だ。
これを見てふと考えてみたことがある。
デジタルデバイド。
「情報格差」と訳されることが多いそうだが、
情報通信技術(IT)の恩恵を受けることのできる人とできない人の間に生じる経済格差を意味する。
日本では、特に後期高齢者が対象となる。
実際にインターネットを使ったことがない、スマートホンをうまく使えない人が多いのが
実態である。
インターネットやスマートホンの使い方を後期高齢者に教えるのは、家族になるのが自然なかたちである。
ここが実は微妙な部分である。
例えば、ある後期高齢者Aさんがいるとする。
Aさんの息子さんをBさんとする。
Bさんがスマホを買ってAさんにプレゼントする。
だいたいの目的はLINEのやりとりだ。
遠くにいても近くにいてもLINEで色々連絡をとることができると便利だ。
特に多いのはBさんの子供とAさんのやりとりをさせてあげたいと
全員が思うところ。
AさんからするとAさんのお孫さんとのネットを使ったやりとりは、
楽しい時間となる。
このやりとりをBさんがAさんに教える時に、家族の妙が出る。
説明&理解がすすまないと、肉親であるがために、なぜかお互いがイライラしはじめる。
Bさんは「なんでわからないんだ?!」が募り、
Aさんは「まったくわからないからもっと丁寧に教えてよ!」
となる。
挙句の果てに、言わなくてもいい小言が入り、罵詈雑言になり、喧嘩になる。。。。
という家庭が多いと聞く。
実際に小生もそうだし、小生の周りにも「そうそうほんとに。。。」という人は多い。
という現状で重要となるのが、スマホ教室の開催だ。
身内ではないプロの第三者が丁寧に教えていく。
もちろん、後期高齢者からお金はとらない。
地方自治体が予算を使って、定期的に各所でスマホ教室を開いて
デジタルデバイドに対する施策を行っていく必要があると考える。
それが孤独に住んでいる後期高齢者が人を接するコミュニティの場の形成にもなり、
認知症緩和につながり、別視点では詐欺などへの対策にもなる。
その下の世代は60代の方はスマホを普通に使っているため
デジタルデバイドは時とともに解消される問題ではあるが、
今の対策を見ている限り、政府や自治体はデジタルデバイド対策に積極的ではなく、
その面においては後期高齢者を切り捨てる判断をしてしまっているようにうつる。
団塊の世代は人数が多い。
超高齢化社会の中で、現状の後期高齢者のデジタルデバイドを何とかすることで、
インターネットを駆使できる後期高齢者を生み出すことで生産性向上や経済をまわす
算段もあると思われる。
了。
これを見てふと考えてみたことがある。
デジタルデバイド。
「情報格差」と訳されることが多いそうだが、
情報通信技術(IT)の恩恵を受けることのできる人とできない人の間に生じる経済格差を意味する。
日本では、特に後期高齢者が対象となる。
実際にインターネットを使ったことがない、スマートホンをうまく使えない人が多いのが
実態である。
インターネットやスマートホンの使い方を後期高齢者に教えるのは、家族になるのが自然なかたちである。
ここが実は微妙な部分である。
例えば、ある後期高齢者Aさんがいるとする。
Aさんの息子さんをBさんとする。
Bさんがスマホを買ってAさんにプレゼントする。
だいたいの目的はLINEのやりとりだ。
遠くにいても近くにいてもLINEで色々連絡をとることができると便利だ。
特に多いのはBさんの子供とAさんのやりとりをさせてあげたいと
全員が思うところ。
AさんからするとAさんのお孫さんとのネットを使ったやりとりは、
楽しい時間となる。
このやりとりをBさんがAさんに教える時に、家族の妙が出る。
説明&理解がすすまないと、肉親であるがために、なぜかお互いがイライラしはじめる。
Bさんは「なんでわからないんだ?!」が募り、
Aさんは「まったくわからないからもっと丁寧に教えてよ!」
となる。
挙句の果てに、言わなくてもいい小言が入り、罵詈雑言になり、喧嘩になる。。。。
という家庭が多いと聞く。
実際に小生もそうだし、小生の周りにも「そうそうほんとに。。。」という人は多い。
という現状で重要となるのが、スマホ教室の開催だ。
身内ではないプロの第三者が丁寧に教えていく。
もちろん、後期高齢者からお金はとらない。
地方自治体が予算を使って、定期的に各所でスマホ教室を開いて
デジタルデバイドに対する施策を行っていく必要があると考える。
それが孤独に住んでいる後期高齢者が人を接するコミュニティの場の形成にもなり、
認知症緩和につながり、別視点では詐欺などへの対策にもなる。
その下の世代は60代の方はスマホを普通に使っているため
デジタルデバイドは時とともに解消される問題ではあるが、
今の対策を見ている限り、政府や自治体はデジタルデバイド対策に積極的ではなく、
その面においては後期高齢者を切り捨てる判断をしてしまっているようにうつる。
団塊の世代は人数が多い。
超高齢化社会の中で、現状の後期高齢者のデジタルデバイドを何とかすることで、
インターネットを駆使できる後期高齢者を生み出すことで生産性向上や経済をまわす
算段もあると思われる。
了。
【調査方法】 インターネット調査(ネットリサーチ)
【調査時期】 2013年7月1日~7月5日
【調査機関】 マイボイスコム株式会社
【回答者数】 11,968名