2020年3月10日 更新

3分でわかる?!プロダクトマーケティング

プロダクトマーケティングってたまに聞くけど、なんだろう? 専門用語の意味を読み解きながら、解説していきます。

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プロダクトマーケティングとは??

 商品に関するマーケティング活動を指します。顧客にとってより良い製品を生み出し、適切で効果の上がる広告宣伝の実施、商品が行き渡る流通網の構築など、活動は多岐にわたります。
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 プロダクトマーケティングの対義語が、コーポレートマーケティング、つまりは会社自体を顧客に認知してもらう、または会社自体をマーケティングに活用していくといった取り組みになります。

 ちなみに、コーポレートマーケティング=コーポレートブランディングと言い換えることもできるのですが、それが必要な商品は何だと思いますか??

コーポレートマーケティングが必要な業種業態

共通する特徴は、“信用が非常に重要な商売”

 たとえば、銀行やカード会社、生命保険、証券などの金融機関がその代表例と言えます。
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誰しもが…おそらく、上記のような会社の商品を購入検討するにあたっては
「つぶれないだろうか?」
「歴史はどれぐらいあるんだろうか?」
「個人情報などの秘匿に問題ないだろうか?」
「販売実績(導入実績)はどれぐらいあるのだろうか?」
ということが気になるはずです。
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商品の良さはもちろんですが、会社の経営的にも歴史的にも問題なさそうな会社、情報管理がきちんとしていそうな会社を最終的には選ぶのではないでしょうか?
それらの会社にとって、コーポレートマーケティングは非常に重要な取り組みとなります。

翻ってプロダクトマーケティングとは?

そういう意味で行くと、会社というのは、商品を作り、それを売り利潤を稼ぐという組織である前提を踏まえると、逆説的ですが、コーポレートマーケティングを行っていない会社は存在しますが、プロダクトマーケティングを行っていない会社は存在しないということも言えます。
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また、プロダクトマーケティングと並列で語られるのが「プロダクトマネジメント」という言葉です。
 製品の生産管理を意味します。適切な利潤をある会計期間内に達成するためには、余剰生産や、過剰在庫を極力出さないような生産管理も、マーケティング全体においては非常に重要な取り組みとなってくるためです。
 プロダクトマネジメントとの対比で考えると、プロダクトマーケティングは、内向きの生産管理ではなく、マーケティングの基本である4Pに関して、PDCAサイクルをきっちり回すという、外部に向けた施策を指すと言えます。

プロダクトマーケティングのトレンド

製品のみの価値だけではなく、いわゆる「体験価値」も含めて如何に構築していくかが、ここしばらくのキーワードと言えます。

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apple社製品の例えばiPhoneなどは、自社直営店舗での商品体験やサポート、iTunesなどのネットサービスでの体験、サポートセンターでの問合せ体験、などすべてにおいて、iPhoneを手に入れることで味わえるブランド価値を伝えていこうとしています。
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 電気自動車を販売する米テスラ社もサービスコンシェルジュと言う形でブランド体験をサポートしてくれるスタッフの教育や育成に力を入れていますね。
 それらを重視する企業が考えていることは、如何に顧客の記憶に残り、ブランドを利用している価値を体感させられるか?がこれまでよりさらに重要な時代になっている、ということです。

 今後、他の業種業態などでも、体験価値をどのように提供していくか? ということに関して、もっと工夫がされていくのかもしれませんね。

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