2019年4月26日 更新

楽天球場が完全キャッシュレス化

楽天と楽天野球団(仙台市)は、プロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」の本拠地「楽天生命パーク宮城」で2019年4月2日、完全キャッシュレスを開始した。球場内の購入はすべて現金不可となった。プロモーションはどうだったのだろうか。

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楽天球場が完全にキャッシュレスに!

球場の敷地内で目立つのは「×現金」と大きく書かれた看板だ。「お買い物の際、現金はご利用できません」と、拡声機からアナウンスが流れている。看板には、球場内で使える決済手段は、スマートフォンアプリ決済の「楽天ペイ」、電子マネー「楽天Edy」のほか、JCBやVISAなどのクレジットカードや、各種デビットカードに限られることが記されている。
小銭でお小遣いをもらう子供たちやキャッシュレスに馴染みのない高齢者は大丈夫なのだろうか?

小銭対応のEdyチャージャーも用意

 楽天生命パーク宮城では、06年3月に楽天Edyを導入。18年7月にはビールなどの売り子販売で楽天ペイによる決済に対応してきた。今シーズンは、現金不可という強気の施策に踏み込んだ。「国も推進しているキャッシュレス社会に率先して取り組み、世の中を活気づける」(楽天ペイメント社長の中村晃一氏)ことを狙うためだ。

 19年1月の発表からこの日まで、楽天は来場したファンの混乱を避けるための準備に注力してきた。メールやWebページはもちろん、チラシを配布し、仙台市内の公共交通機関の広告などでも現金が使えなくなることを告知した。

 そのうえで、球場のEdyの現金チャージャーは18年の24台から100台に拡充。通常のチャージャーはお札しか受け付けないが「お小遣いを握りしめた子供でも扱える」(中村社長)ように、小銭用のチャージ機も新たに開発した。各種の質問に応対するキャッシュレスデスクを球場内に5カ所設置している。球場内の係員500人が携帯型のEdyチェッカーを持ち、Edy残高の問い合わせに答えられるようにもした。また、当日の来場者全員には、特典としてEdyカードをプレゼントした。
周知できたポイントとしては

・チラシ配布
・公共交通機関内の広告

が上げられそうだ。

ネットをあまり使わない世代や人たちにいかに伝えるかを考えたようだ。
小銭用のチャージ機は子供には優しい工夫だ。お父さんお母さんに頼らず一人でもチャージできる。今から電子マネーに親しんでおくのも将来を考えると悪くはないだろう。

プロモーションはどうだったのだろうか?

「旬なITトピック」「スポーツ界の新トレンド」「プロ野球の開幕タイミング」の3つのメディアが興味を引くポイントを盛り込んだプレスリリースだったため、相当数のメディアでの報道につながった模様だ。
ビールの売り子は電波状況によりクレカ決済を行えないケースもあったようで、その点は不満に感じたようだ。
テレビでも取り上げられたようだ。
地方紙では、地元民の声を取り上げることが多い。「行列が短くなった」との声もあったという。
この手の今までとは異なったルールが導入されると、賛否両論、評価や不満の声、お客さんからの新たな問題定義が起きるなど、メディアからしても初物の話題となり、報道としての波及力は大きい。今のところ、すべてがポジティブな報道ではないが、それもこのような新規トレンドを生み出す場合、致し方ないところもあるだろう。
ソフトバンクも、福岡ドームでのPayPay導入を進めているようだ。
球場の完全キャッシュレス化という初物話題は楽天サイドに軍配が上がった形となった。PayPayが同じプレスをそのあとに打ってもどうしても二番煎じ扱いとなり、初物以上の情報波及力を得るのは難しいだろう。
いろいろと現場やオペレーションは大変だっただろうが、4月の開幕に間に合わせたことで、楽天ペイの認知はさらに高まったといえそうだ。

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