ZOZOTOWN(ゾゾタウン)はなぜこれほどまでに認知されたのか?
ZOZOTOWN(ゾゾタウン)の勢いが止まらない。
今まで買ったことがなかった人たちにも急速に認知が伸び、サービス利用者が増えているようだ。当初、セレクトショップ愛好者向けだったサイトは、今どんな広がりを見せているのだろうか?
今まで買ったことがなかった人たちにも急速に認知が伸び、サービス利用者が増えているようだ。当初、セレクトショップ愛好者向けだったサイトは、今どんな広がりを見せているのだろうか?
好調の理由を副社長に聞いたインタビューがあった。
「ZOZOTOWN」はなぜ伸びている? スタートトゥデイ副社長に聞く好調の理由 | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
好業績が続いているファッション通販サイト「ゾゾタウン」運営のスタートトゥデイ。4月1日に新設した副社長職を兼務する栁澤孝旨CFOに衣料品ECの事業環境や好業績の要因などを聞きました。
2017年にそこまでの事業の伸びについて聞いたインタビュー
成長トリガー1:ツケ払い
ツケ払いなら、商品を受け取り中身を確認してからお支払いができるので、
初めての方でも安心してZOZOTOWNをご利用いただけます。
※予約商品、54,000円(税込)以上のご注文、ゲスト購入、ギフトラッピングサービスでのご利用はできません。
※ツケ払いは手数料324円(税込)を別途いただいております。
※請求書は商品お届け先住所に郵送いたします。
すぐにお金を払わなくても買える、ツケ払いが成長トリガーの一つだったようだ。
この記事に詳しい。
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ZOZOTOWN「ツケ払い」とは何だったのか? 現金での後払い決済が拡大のワケ |ビジネス+IT
2017年を振り返ると、インバウンドおよび国内のQR決済サービスの台頭、デビットカードイシュアの増加、Alipayの日本進出模索など、決済にまつわるさまざまなニュースが目立った。非現金取引によって、プラスとなる面は多く、その流れは2018年以降も続いていくように思う。一方で、現金利用者へのニーズも踏まえ、国内の実情にあった展開が必要であるとも強く感じた。個人的に、2017年でもっとも大きなインパクトだったのは、ZOZOTOWNの「ツケ払い」浸透に代表される、現金を用いた後払い決済の裾野拡大だった。
3篇 吉岡里帆 CM ZOZOTOWN 「待てない女 好き」「2ヶ月」「ささやき」
このCMも話題になった
via www.youtube.com
実際のところ、GMO経由で後払いできるというサービスでしかなく、そもそも他ネット通販企業もよくやっている取り組みなのだが、プロモーションメッセージが「ツケ」という、いかにもだが伝播するうえで秀逸なものだったことと、CMなどの集中投下が功を奏し、一気に広がった。ZOZOの流通総額を押し上げる一因となったそうだ。
成長トリガー2:ブランドクーポン
ZOZOTOWN(ゾゾタウン)を利用したことがある人ならわかると思うが、ユーザーが購入したブランドをサイトのデータベースに保存しておき、そのブランドの新商品や特価商品が出たときに、ブランド限定のクーポンが発行される仕組みだ。
ゾゾタウンの限定クーポンが条件無しに!?その他、得する裏技の紹介も | LIFE 1 UP
しかもここがポイントなのですが、その返ってきたクーポンの詳細を見ると期限こそあるものの(1週間位なので通常より長い)
対象となるブランドが限定されず無条件となっているではないですか!
利用者の体験談。
ツケ払いにしても、どの通販会社もやっていそうなことを、サービスメッセージがいかに伝わるか、腐心してサービス名を考えマーケティングを行ったように、ブランドクーポンもシステム的な要素だけではなく、ユーザー満足度を上げるためのサービス企画やプロモーションを行ったという、側面もあるのだろう。
ユーザー目線のサービスで業績好調 ZOZOTOWNマーケティング担当の小高洋介さんと大塚健史さんに聞く、 話題企画の裏側とは?
株式会社スタートトゥデイが運営する「ZOZOTOWN」。取り扱うブランドは5,800以上、常時52万点以上のアイテムを揃える日本最大級のファッション通販サイトであり、「ツケ払い」や「ブランドクーポン」、「あなただけのタイムセール」など、他社とは一線を画したサービスで注目を集めています。 今回ご登場いただくのは
マーケティング担当もイケている企画なのか、というところにこだわっているようだ。
ZOZOの認知度が高まった理由
もともと、システムやデータベースマーケティングを踏まえたサービスの利便性の追求にはこだわりがあった。そして、今まで培ってきたブランド各社との関係値の深さはZOZOの大きな強みだった。
一方で、近年の急速な認知度の向上は、それらのこだわりや強みを押し付けるように伝えるのではなく、どのプロモーション企画ならターゲットに届くのか?どんなサービス名なら広がりやすいのか?CMならばどんなキャスティングなら?…といったことをクリエイティブや伝達手段にこだわりながら行ってきた様子がうかがい知れる。
一方で、近年の急速な認知度の向上は、それらのこだわりや強みを押し付けるように伝えるのではなく、どのプロモーション企画ならターゲットに届くのか?どんなサービス名なら広がりやすいのか?CMならばどんなキャスティングなら?…といったことをクリエイティブや伝達手段にこだわりながら行ってきた様子がうかがい知れる。
ネット企業のプロモーションの変化
ZOZOTOWNだけではなく、ネット企業のプロモーション手法が進化していると思われる。
ZOZOTOWNのマーケティングが、心理学や行動経済学からことごとく合理的で、「さすが!」と唸った件
アパレルで最大規模のECサイトとして有名な、ZOZOTOWN。 同サイトは「取扱高は1919億円で、前年比約140%」(17年3月期)、運営するスタートトゥデイ社も「時価総額が1兆円を突破」と急成長を続けていますが、そのマーケティング手法を分析していくと、顧客心理に即して購買を促す仕掛けが、随所に埋め込まれていること
マーケティング手法に詳しい記事
かつてはサイトやシステムの新しい機能やIT寄りのサービス開発がまずありきで、そこからターゲットユーザーをひねり出して、そのユーザーに対してのプロモーションを考える会社が多かったように思う。
今は、誰を便利にさせたいのか、そのためにどんなシステムやアプリが必要なのかをまず考え、だとすると、どんなプロモーションコンテンツやメッセージを作り、どのような認知媒体を活用して、そのうえ情報拡散を促すべきなのかということを丁寧に考えている会社が多い印象だ。
IT技術の充実ありきではなくて、ユーザーありきでのサービス企画やマーケティング、およびそれと連動したプロモーションがますます求められていくのではないのだろうか。
今は、誰を便利にさせたいのか、そのためにどんなシステムやアプリが必要なのかをまず考え、だとすると、どんなプロモーションコンテンツやメッセージを作り、どのような認知媒体を活用して、そのうえ情報拡散を促すべきなのかということを丁寧に考えている会社が多い印象だ。
IT技術の充実ありきではなくて、ユーザーありきでのサービス企画やマーケティング、およびそれと連動したプロモーションがますます求められていくのではないのだろうか。