2018年7月13日 更新

ZOZOTOWN(ゾゾタウン)はどのようなプロモーションを行ってきたのか?

ZOZOTOWN(ゾゾタウン)は、これまでどのようなプロモーションを行ってきて、認知度やPVを上げてきたのでしょうか?ツケ払いやブランドクーポンなどZOZOのフラッグシップとも言えるサービスの内容とプロモーションを振り返ります。

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ZOZOTOWN(ゾゾタウン)はなぜこれほどまでに認知されたのか?

ZOZOTOWN(ゾゾタウン)の勢いが止まらない。

今まで買ったことがなかった人たちにも急速に認知が伸び、サービス利用者が増えているようだ。当初、セレクトショップ愛好者向けだったサイトは、今どんな広がりを見せているのだろうか?
好調の理由を副社長に聞いたインタビューがあった。

成長トリガー1:ツケ払い

ツケ払いなら、商品を受け取り中身を確認してからお支払いができるので、
初めての方でも安心してZOZOTOWNをご利用いただけます。

※予約商品、54,000円(税込)以上のご注文、ゲスト購入、ギフトラッピングサービスでのご利用はできません。
※ツケ払いは手数料324円(税込)を別途いただいております。
※請求書は商品お届け先住所に郵送いたします。
すぐにお金を払わなくても買える、ツケ払いが成長トリガーの一つだったようだ。
この記事に詳しい。

3篇 吉岡里帆 CM ZOZOTOWN 「待てない女 好き」「2ヶ月」「ささやき」

このCMも話題になった
実際のところ、GMO経由で後払いできるというサービスでしかなく、そもそも他ネット通販企業もよくやっている取り組みなのだが、プロモーションメッセージが「ツケ」という、いかにもだが伝播するうえで秀逸なものだったことと、CMなどの集中投下が功を奏し、一気に広がった。ZOZOの流通総額を押し上げる一因となったそうだ。

成長トリガー2:ブランドクーポン

ZOZOTOWN(ゾゾタウン)を利用したことがある人ならわかると思うが、ユーザーが購入したブランドをサイトのデータベースに保存しておき、そのブランドの新商品や特価商品が出たときに、ブランド限定のクーポンが発行される仕組みだ。

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好きなブランドのクーポンで、割引額は1,000円-3,000円程度ではあるが、使うと他サイトの販売値と比較してもさらに安くなったりするし、何より一度買ったときのあるブランドのクーポンが表示されると買いたくなる衝動に駆られる。
ツケ払いにしても、どの通販会社もやっていそうなことを、サービスメッセージがいかに伝わるか、腐心してサービス名を考えマーケティングを行ったように、ブランドクーポンもシステム的な要素だけではなく、ユーザー満足度を上げるためのサービス企画やプロモーションを行ったという、側面もあるのだろう。

ZOZOの認知度が高まった理由

もともと、システムやデータベースマーケティングを踏まえたサービスの利便性の追求にはこだわりがあった。そして、今まで培ってきたブランド各社との関係値の深さはZOZOの大きな強みだった。

一方で、近年の急速な認知度の向上は、それらのこだわりや強みを押し付けるように伝えるのではなく、どのプロモーション企画ならターゲットに届くのか?どんなサービス名なら広がりやすいのか?CMならばどんなキャスティングなら?…といったことをクリエイティブや伝達手段にこだわりながら行ってきた様子がうかがい知れる。

ネット企業のプロモーションの変化

ZOZOTOWNだけではなく、ネット企業のプロモーション手法が進化していると思われる。
かつてはサイトやシステムの新しい機能やIT寄りのサービス開発がまずありきで、そこからターゲットユーザーをひねり出して、そのユーザーに対してのプロモーションを考える会社が多かったように思う。

今は、誰を便利にさせたいのか、そのためにどんなシステムやアプリが必要なのかをまず考え、だとすると、どんなプロモーションコンテンツやメッセージを作り、どのような認知媒体を活用して、そのうえ情報拡散を促すべきなのかということを丁寧に考えている会社が多い印象だ。

IT技術の充実ありきではなくて、ユーザーありきでのサービス企画やマーケティング、およびそれと連動したプロモーションがますます求められていくのではないのだろうか。

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