2023年10月12日 更新

神田駅がジャックされている!あっ!と目を惹く素敵なプロモーション

ネーミングライツ取得をして駅全体をジャックしているプロモーション施策。率直に気分が上がるし素敵だと思う。インセンティブの効果もあり社員さんも喜ぶ施策だと思った。

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あっと目を惹く素敵なプロモーション

アース製薬の神田駅ジャック

先日、用事でJR山手線の神田駅を降りた。

いつもと様相が違う。

よく見ると、神田駅がジャックされている。

アース製薬が神田駅でプロモーションを行っているのである。

駅を利用した素敵なプロモーションに出会えたので紹介したい。

サウンドロゴが発車メロディに

動画を撮ったので掲載する。
動画を見ていただく方は音量を大にして見ていただきたい。

♪おくちクチュクチュモンダミン♪

のサウンドロゴが、なんと電車の発車メロディになっているのである。

小生は子供の頃から聴き慣れている。皆さんも知っているあのメロディだ。
好感度の高い井森美幸さんが想起される。

基本的には不快感を持たない温和で軽快なサウンドロゴである。
これが電車の発車メロディになっているのは気分が上がる。
こういう使い方は非常に良いと思った。
これと同じ手法がずっと昔からある。
JR山手線の恵比寿駅も同じである。
電車の発車メロディにエビスビールのCMで使われている曲が流れる。
小生は恵比寿駅もよく利用をするが、このサウンドは何かしらノスタルジーを感じる。
人によっては軽快な音楽に聴こえるかもしれないが、小生はその奥のオトナの
ふとした寂しさを感じてしまう。

考えてみると、恵比寿駅はガーデンプレイスにあるサッポロビールの最寄り駅だから、
恵比寿駅の発車メロディがエビスビールのCM曲になっている。

アース製薬の本社は神田駅に近い

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調べてみると、アース製薬の本社は神田駅と淡路町駅、小川町駅が最寄りである。
だからこその神田駅でのプロモーションなのかと合点がいった。

よく見ると、神田駅の看板が「アース製薬 本社前」となっているではないか。。。
おもしろい。
サウンドロゴの活用といい、この看板といい、
実におもしろい。

そこで、駅周辺を見てみることにした。

アース製薬は、神田とともに。

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エキナカの柱にはアース製薬の製品告知が成されている。
今は多様性の時代。
製品の製造工程でのエコフレンドシップや赤ちゃんへのケアに対する訴求がされていた。
天井からの吊りバナーもアース製薬のロゴやメッセージがある。

プロモーションのタイトルがこうなのであろう。
「アース製薬は、神田とともに。」というコピーが告知物には掲げられている。

もちろん自社の広告であるが、企業が立地する地域を代表して、
その地域活性化のために、地域レぺゼンしている姿勢が好感を持てる。
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柱の文言に注目する。
「アース製薬は虫ケアだけでなく、感染症トータルケアカンパニーを目指しています。」
「アース製薬は6年前から殺虫剤を『虫ケア用品』と呼んでいます。みんなも呼んでね。」
というメッセージ。

CSV(Creating Shared Value)として共創価値を見出しながら、
社会問題の解決が経済的な利益につながるという姿勢が見える。
小生が思うに、CSR(Corporate Social Resposibillity)活動は重要であるが、
何かしら「これで堪忍して」的な免罪符的なイメージがある。
やっぱり、商売をしてなんぼ。商売をしてこその活力であると考える。
よって、社会に良いことをしながらしっかり儲ける、売り手良し、買い手良し、社会良し
の三方良しの経営をすることが重要であると考える。
よって、事業展開の拡張性が必要である。

『殺虫剤』を『虫ケア』用品を呼んでいるし共感してほしいというメッセージ。
『虫ケア』だけでなく『感染症トータルケア』とすることで拡張性を持たせている。
『感染症トータルケアカンパニー』を目指していくという拡張性のある企業メッセージを
受け取ることができる。

とことんジャック

北口はモンダミン口

北口をよく見ると、
神田駅
アース製薬本社前
モンダミン口
となっている。
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南口はアースジェット口

南口をよく見ると、
神田駅
アース製薬本社前
アースジェット口
となっている。
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東口はサラテクト口

東口をよく見ると、
神田駅
アース製薬本社前
サラテクト口
となっている。
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西口はバスロマン口

西口をよく見ると、
神田駅
アース製薬本社前
バスロマン口
となっている。
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 (7694)

アース製薬の主要ブランド名が、
それぞれ東西南北口にそのまま入っている。
これも面白い。実に面白い。

まとめ

神田駅のネーミングライツ取得という仕掛けになるのであるが、
面白い。
関連記事もいっぱい出ていた。
yahooトピックスにも出ている。
露出が高い。広告換算費も満足のいくものになったと思われる。
何年契約で費用がいくらくらいという予想なんかも出ていたが、それは今回はふれるところ
ではないと思う。

ブランディングとしても良い手法でもある。

さて、最近よく考えるアイデアとして、広告ではなく、
販促+PRという部分。
販促がそのまま広報になるという企画を目指す。

ブランディングや認知拡散が本家本元の土俵ではないというのがあるが、
やはり、クライアント様の製品が売れるお手伝いをしてなんぼである。
売れるにはブランディングや認知拡散はもちろん必要である。
ただ認知拡散して売れなかった施策ではダメである。
よって販売促進が成される施策がそのままPRとなり伝播するような企画を
考えていくことが重要だと考える、今日このころである。

了。

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