2018年1月12日 更新

プレスリリースの書き方【初心者向け】

プロモーション活動の一助となる、プレスリリース。どのようなことに注意して書くべきなのでしょうか?情報の整理の仕方、それをメディアに伝えるうえで意識したほうが良いポイントがあります。プレスリリースの基本構成、PRストーリーの重要性、タイトルのつけ方などについてまとめています。

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プレスリリースの書き方~情報をまずまとめる

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〇情報の整理とまとめを行う

プレスリリースというと、特別な書き方があるのでしょうか?

もちろん、意識すべきポイントは多数ありますが、いきなり、正解となるプレスリリースを書こう!と肩に力が入ってしまうと、なかなか筆は進みません。
ブログもそうですが、いきなり書き始めようとすると、PCの前で気づいたら1時間たっていた、ということも少なくないかと思います。

ブログを書きなれている人は、まず情報をメモ帳やノートなどで書き連ね、それを整理する過程で、見出しとなるものを見出したり、言うべき結論を目に見える状態でまとめるクセがついています。まずは、いきなりPCの前でワードを開くのではなく、情報を洗い出してみましょう。

〇どんな項目をまとめるのか?

あなたが新商品のPR担当者だとして、イメージを浮かべやすいように、ある新商品発売のプレスリリースを書く、と仮定しましょう。

まず、まとめるべきは5W2Hです。
・What?(何を?)
・Who?(誰が?)
・When?(いつ?)
・Where?(どこで?)
・How?(どのようにする?)
・Why?(なぜ?)
・How much?(いくらで?)

ビジネスマンであれば、報告書は5W2Hでまとめるように!と上司に言われたこともあるかもしれません。要はそれと同じことをまず行う必要があります。

プレスリリースの書き方~構成について

プレスリリースの基本構成を押さえる!

プレスリリース構成

プレスリリース構成

基本的な構成としては、「タイトル」、「リード」、「本文」、「問合せ先」の4つが必ず必要となります。

ここで、注意すべきは、まとめる順番です。一番上にあるからと言って、「タイトル」から考え始めないようにしてください。「タイトル」はむしろ、一番最後につけたほうがよいものが書けます。

最初に書くべきは、「リード、(第一段落)」の部分です。前段でまとめた5W2Hの情報をもとに、「このリリースで何を伝えたいのか?」を端的にまとめてみてください。

まとめた後、「リード」を眺めながら、「本文(第二~第四段落)」で何をどのように伝えたら、記者や編集者の理解が深まるのか?また、どうしたら報道したい、取り上げたいと思ってくれるのか?をイメージしてみてください。

いかがでしたでしょうか?

もしかしたら、メディアにとっては、取るに足らない情報っぽいな、、とか、こんな当たり前の文章送っていいのだろうか?と思ったかもしれません。

ニュースになるようなPRストーリーを考えてみる

新聞の紙面をイメージしたり…

新聞の紙面をイメージしたり…

記者や編集者、テレビのディレクターには、読者や視聴者に有益な情報を届けるという使命があります。企業の一方的な情報だけでは、彼らは、読者や視聴者にとって有益な情報とはみなしません。

まとめたリードをよく見てみてください、企業活動の5W2Hでまとめているので、企業の一方的な情報であるのは当然なのですが、ニュース報道されるプレスリリースにするためには、そこからアレンジを加えていく必要があるということになります。
PRストーリーは、プレスリリース活動の根幹ともいえる幹の部分です。

・市場背景がどうなっているから…
・消費者動向が…だから…
・新しいトレンドが生まれているから…

など、自社以外の動向にも目を向けて、その現象や事象にも触れながら、新商品を投入する意味などに言及してみてください。
もちろん、「本文」では、「リード」では言及しきれなかった、商品の詳細にも踏み込んで伝えることも忘れずに!

プレスリリースのタイトル付け

プレスリリースに命を吹き込んで!

プレスリリースに命を吹き込んで!

「リード」と「本文」が完成したら、何度も推敲したり、PR経験の豊富な人にも見てもらって添削してもらったりします。

だんだんと精度が上がっていくはずです。その過程で、「タイトル」づけに取り掛かってください。

プレスリリースは「タイトル」が命です。忙しいメディア関係者の机には、1日何十枚といったプレスリリースが届く場合もあります。想像してみればわかると思いますが、それだけの書類をざっと目を通すとしたら、「タイトル」だけまず見て、判断していく以外にありません。
それぐらいタイトルは重要です。

何パターンか、作成し、一読して意味が分かると同時に、インパクトのあるものを選びましょう。

プレスリリースの書き方【初心者向け】まとめ

一度や二度書いただけでは、なかなかプレスリリースは上達しません。

ただし、何回もこの記事で説明したプロセスを繰り返し、書く本数を増やせば、上達することはできます。だんだん勘所がわかってくるからです。

練習を繰り返し、良いプレスリリースを作っていきましょう!

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bonbi GOSSIP 編集部 bonbi GOSSIP 編集部
   
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