2024年4月1日 更新

【最終回】ニューヨーク店頭レポートシリーズ RETAIL POWER IN NYC vol.7 エピソード1

7回目になるニューヨーク店頭レポートシリーズ RETAIL POWER IN NYC。世界の中心とも言われるニューヨークの様々な販売チャネルの店頭を洞察してきた。一旦ここで最終回として、次回からはロサンゼルスの店頭をレポートしていく。

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小売現場における人の役割は明確化されたと感じる

人の会話

3月、冬から春へと季節が移行する狭間のニューヨーク。
現在の店頭は極めてニュートラルな状態。季節色のある
プロモーションやセールといった特別な動きはない。

しかし、本レポートがスタートした2022年と比較して
売り場の空気が違う、活気が満ちている。

活気の正体は“人の会話”だった。

顧客と店員
顧客と顧客
店員と店員

人が言葉を交わしている。

コロナ禍で店頭から一時消えたもの。デジタルの台頭によるオムニチャネル化が進み、人の役割は縮小されるのかと思われたが、小売の現場における人の役割は、
むしろ明確化されたように見える。
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ニューヨークの店頭から‟人”は排除されない


これまで観察を続けてきたニューヨークの店頭は、
合理的の一言に尽きていた。

クリスマスやハロウィン以外のセールに関してはウェブやアプリでのプロモーションをメインにし、店頭では他のシーズンでも使い回せる「SALE」の表示だけでプロモーションを済ませ告知物の制作コストを下げる。

BOPIS・セルフレジの導入も迅速に行われるなど
必要なところに、必要なだけの労力を割き、
他は切り詰め、研ぎ澄ます印象のマーケットだった。

そんなニューヨークの店頭に“人”が戻っている。
物を買うならネットで十分。
高額な人件費はリスクである。
しかし、ニューヨークの店頭から“人”は排除されない。

ニューヨーク店頭洞察の総括として、店頭における“人”の役割を改めて洞察する。

BEST BUY

ベスト・バイ(Best Buy)は、アメリカミネソタ州ミネアポリスに本社を置く世界最大の家電量販店。アメリカの雑誌フォーチュンのフォーチュン100にも選ばれている。
日本では、ケーズホールディングスと提携し、同社のプライベートブランドの販売が中心である。
3月のニューヨーク店頭はニュートラルな状態。

3月のニューヨーク店頭はニュートラルな状態。

TARGET

ターゲット・コーポレーション(Target Corporation)は、アメリカ合衆国で売上高第5位の小売業者だ。
ディスカウント百貨店チェーン「ターゲット(Target)」など、小売店1800店強を運営している。
春カラーの服。特にプロモーションはない。

春カラーの服。特にプロモーションはない。

広い店内にイースター関連はこの一角だけ。

広い店内にイースター関連はこの一角だけ。

店内は活気で満ちている。人が忙しく動き回る。

店内は活気で満ちている。人が忙しく動き回る。

WHOLE FOODS

ウォールフーズ・マーケットは、アメリカ合衆国のグロサリー・ストアチェーンである。
アメリカ合衆国を中心に、カナダとイギリスを含めて、合計270店舗以上を展開している。
グルメ・フード、自然食品、オーガニック・フード、ベジタリアン・フード、輸入食品、
各種ワイン、ユニークな冷凍食品も品揃えし、いわゆる「グルメ・スーパーマーケット」と呼ばれる比較的高級志向の食料品小売店に分類されている。
ハロウィンにはシーズンお菓子が置かれていたコーナーもこ...

ハロウィンにはシーズンお菓子が置かれていたコーナーもこの様子。

絵本・おもちゃコーナーはイースターをプロモーション。

絵本・おもちゃコーナーはイースターをプロモーション。

WHOLE FOODSに人の熱気がある。

WHOLE FOODSに人の熱気がある。

Trader Joe's

トレーダー・ジョーズは、ロサンゼルス郡を本拠とする、アメリカ合衆国のグロサリー・ストアチェーン(食料品スーパーマーケット)である。
日本人が付けた通称はトレジョだそうだ。
2015年には「生鮮食品店」形式の総合食料品店に数えられるようになる。
展開は全米42州とワシントンD.C.に500店舗ほどである。
Trader Joe’sも、いつも通り。

Trader Joe’sも、いつも通り。

季節性のものはイースターのみ。それも控えめ。

季節性のものはイースターのみ。それも控えめ。

Trader Joe’sは常に市場のような活気。

Trader Joe’sは常に市場のような活気。

CVS

CVSはアメリカ最大の薬局チェーンの1つで、全国に9,800店ほどを展開している。
CVSケアマークの小売り薬局部門として、CVS/ファーマシー、ロングスドラッグスといった小売店およびcvs.comによるオンライン販売を通じ、処方薬のほか、美容用品、化粧品、写真現像、季節商品、グリーティング・カード、食料品といった一般商品を販売している。
派手なPOPは見当たらない。

派手なPOPは見当たらない。

CVSでも店内を補充のカートが行き来する。

CVSでも店内を補充のカートが行き来する。

DUANE READE

Duane Reade(デュアン・リード)は、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが所有する薬局、ドラッグストアチェーン。店舗は主にニューヨーク市に多く、人口密度の高いマンハッタン内最大手のドラッグストアだ。
最初の店舗があったデュアンストリートとリードストリートの2つの名前から「デュアン・リード」と名付けられている。
いつも人が少なめだったDuane Readeにも人がいる。

いつも人が少なめだったDuane Readeにも人がいる。

まとめ

日本では、今日2024年4月1日から
トラック運転手、医師、建設業従事者の時間労働に対する上限設定が適用される。
人手不足の中、今まで通りにはいかない状況になる。
「シフト」や「交替制」、さらには「シェア」という業務形態が導入され伸びていくと
思われるが、そこにも必ず"人"が介在をすることになる。
そして、"人"がいるからこそ、摩擦やトラブルが発生していくと予想される。
インフラが変化するとどんどん変化が生まれる。
特に、社会を支える物流や医療が変化するため、ドラスティックな変化が成されていくの
だろう。

アメリカは物価高騰の真っただ中である。
そして超格差社会である。
フランス語ではあるが『ノブレスオブリージュ』という言葉があるように、
社会的に高い地位の者は義務を負うという意識が高い。
要はチップを払い、さらに言い方は悪いが施しをチップ以外にも払うようになってきている。
それで成り立つ社会でもある。
ただ、その中でも"人"が活躍していく。「シェア」を巧みに使っている。

働き方改革の良し悪しはあるが、その中で、効率的な働き方の道を探り、実行している
と感じる。

了。

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