2024年3月13日 更新

見たら特する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第三弾

店頭で面白い売り方や面白い店頭販促物を見つけてきました。その報告です。ワクワクする売場(買場)が創出されています。

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店頭販促ディスプレイ特集

凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察、そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

⑫ 大量陳列だからこそ、自分の選択が活きる

スケボー屋さんの圧巻の品揃え。
店頭に在庫も全部並べてまえ!の良い見本。
迫力ある売り場になっている。
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大量の陳列。
スペックも違うが、ほぼ同じでデザイン違い。

こんなにあると選びにくい?
いやいや、この豊富な陳列が選びやすくさせているのかも。

顧客体験は確実に高くて、その中から選んだ自分のスケボーという感覚で、
愛着が湧くのではないだろうか。

⑬ 売場の場所取りは大事

久しぶりの予告POP。
役割としては、ティザー広告機能と、展示商品のための場所の確保。
店頭での場所どりは非常に大事である。
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同じメーカーでここの区画の場所取りができているのだろうか。

その上での新商品のティザー広告&場所取りだと思われる。
店側としても、来店客に売場の鮮度印象を与えることができる手法になる。

⑭ ビフォーアフター比較

洗濯機売り場の洗濯サンプル。
洗濯のビフォーアフターを解説するために、ボーダーの靴下を使用してる。
これは比較しやすくて分かりやすい!
良いアイデアである。
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「はやふわ乾燥」という製品のUSP(Unique Selling Proposition)を分かり易く説明。
衣類を買った時の状態を維持しながら長く着ることができるというCBP(Core Benefit Proposition)
にも変換して伝えることができている。

⑮ 旅がテーマのブランド展開

旅がテーマの無印良品「MUJI to GO」。
店内にいるだけで旅に行きたくなる。
VMDのコンセプトやテーマが明確だと売り場が強くなる好事例。

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特別捻りのないストレートなコピー。
「よい旅を、よい品と。」
デカデカと縦字で掲げているのも効果的である。
売り手としては小売店側のVMDと陳列と販促物の見せ方。
「旅行に行く前には『Mji to GO』だねっ」と定番化されると勝ちだ。

まとめ

ブランディングに携わっている方にはぜひおススメしたい
片山義丈さんの「実務家ブランド論」という本がある。

ブランド=妄想。
そのブランド名を耳にした時、別の何かで置き換えることができるかどうかが重要である。

すごくぶった切って簡単に要約をしてしまうと、
アップルやスターバックスやコカ・コーラのような一流のブランディングを目指すなんて、そもそもおかしくて、そんなのは無理とわきまえよう。
まず認知される、そして妄想(みんなが別の置き換える何かを思い浮かぶ)されることが重要。
という内容である。

その逆も然り。こっちの方がブランディングが成り立っているかな。
何かしらの課題点や事象を聞いた時に大多数の人に妄想される商品は、凄い立ち位置にいると思う。

もちろん、「ブランディングの意味」となると妄想だけではない、もっと色んな要素があるが、今回の店頭リサーチで紹介した
Muji to GOに関しては、
『旅行の準備=Muji to GO』と大多数の人が置き換えができるようになることがブランディング
のポイントになると思われる。

「洗濯して服がちぢんだ」という時に、「はやふわ乾燥」が大多数の人が思い浮かぶようになると、パナソニックのブランディングが成功していることになる。

ブランドのブランディングとは違うが、
もっと深くなることが、「常時接続」や「常時在庫」である。
変な言い方であるが、意識の中に常時接続されているジャンルの商材ってすごいと思う。
スマホがそれだ。そしてwifi繋がってるかな~もそれだ。
歳を重ねると、口臭ケアなんかも常時接続されているかもしれない。
この「常時接続」をいかに創ることができるかも重要であると考える。
いや、「常時接続」は無理でも、1日のうち少しだけでも。と考える。

そして、変な言い方であるが、冷蔵庫に常時在庫されている商品もすごいと思う。
『マヨネーズ』『ケチャップ』など。
冷蔵庫内商品の中で、今現在、大多数の人が常時使用していない商品を常備させることができたら、それは凄いことだ。

A→B。AをBに変える。これが企画である。「今あるAの何を」→「今ないBに変える」この→がプロモーション施策になる。どんな価値を創造できたのかが重要である。

●大多数の人が他のものに置き換えて妄想する。
●常時接続している。
●常時在庫されている。

施策の企画を考える時には、こんなだいそれたことを考えながら、
現実の課題にアジャストしていく。
「与件を具現化しました」では価値創造にはならない。

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