2018年1月31日 更新

信じるということ

俺はおまえのことを信じているから絶対に裏切るなよ。

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「俺はおまえのことを信じているから絶対に裏切るなよ」
という言葉はどこかで1度は聞いたことがあるだろう。

しかし昔勤めていた会社の社長に言われたことは
これとはちょっと違っていた。
「島にもし裏切られても信じた俺が悪かったと思って
おまえを恨みはしない」と。

その時初めて人を信じるとは
裏切られるリスクをも背負って
はじめて言えるのだと思った。
そう言うだけの器の大きい人だったが
そう言われると逆に裏切れないとも思う。

ある時その社長と一緒に
クライアントの担当の課長にプレゼンに行った。
仕事の内容は駅ビルの年間のイメージポスターだった。
プレゼンのボードを見せると、しばらくして課長が言った。
「俺はこのポスターは嫌いだが、おまえらプロがいいと思うならやれよ」と。
皮肉ではなく普通に言ったのだった。
この時はさすがに悩んだが、いいと思って提案したわけだから
筋を通してそのまま1年間やらせてもらった。
そしてこの言葉の裏にはおまえ達プロを信じているぞ
という暗黙の了解があるような気がした。

長い仕事の経験の中で、クライアントが嫌いだと言いながら
いいと思うならやれと言われたのはこの時限りである。
提案されたカンプボードを窓から投げ捨てたという逸話もあるくらい
気性の激しい人であったが
この人も信じることができる器の大きい人間だった。

余談だが、この人はその後出世し
別の駅ビルで専務にまでなったが
それでも10年以上にわたって一緒に仕事をさせてもらった。
プレゼンはいつも3分以内。
ある時3案持って行ったのだが、
2案目を見せた時点で
「これがいい」と言って3案目は見なかった時すらあった。
直感でものごとを決める人だった。
プレゼンしてやり直せと言われたのは
10年以上やって1回だけだった。
その理由は敢えて聞かなかった。

「信じる」とは簡単なことではない。

最近はリスクヘッジという言葉ばかりが先行して
仕事で相手を信じるということが少なくなった気がする。
デジタル化のせいもあるが、
仕事の上でリスクヘッジはたしかに大切だが、
そればかり気にしていると人間関係は希薄になるし
さらには人間が小さくなる。

失敗は成長する為には絶対に必要な痛みである。
痛いことは誰でも嫌ではあるが
痛いことを想像する前に、
自分がいいと思うことをやることである。
それは他でもない自分を信じることであるのだから。
しかし、これが一番難しいことではある。

ということで私が貧乏暇なし状態であるため
これ以上コラムを書き続けることが困難な状況になりました。
短い期間ではありましたが、私の拙い文章を読んでいただき
誠にありがとうございました。

またどこかでお会いしましょう。

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