2017年8月10日 更新

「山の日」特別企画!具現化野郎Bチーム親父トリオの山登り日記!

地形や気候、生態変化、その土地の伝承話など、色々な知識を持ちながら、実際に自らの目で確かめるのも「山登り」の醍醐味です。「山の日」の前にぜひご覧ください。

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こんにちは。具現化野郎Bチーム親父トリオの一員、営業部のNです。
今回は日本屈指の多雨地域、大台ケ原についてお話をしたいと思います。

大台ケ原はいつも雨?!

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大台ケ原山は奈良県と三重県の県境にあります。標高は1695mです。
「日本百名山」の一つで「日本百景」「日本の秘境100選」にも選ばれていて、山全体で特別天然記念物に指定されている山です。

ここ大台ケ原は世界有数の降水量をほこり、「年間400日雨が降る」なんてことまでうそぶかれています。
400日は誇大表現だとしても、実際にはほぼ毎日雨が降る・・・といった感じなんでしょうか?
大台ケ原には気象庁の観測地点がないため正式な記録はありませんが、当然ながら雨の降らない日もあり、どうやら「雨の日が多い」というより「降水量が多い」と解釈したほうが良さそうです。
大台ケ原は紀伊山地の南東に位置する為、南側の太平洋から湿った風が吹き付けられる場所に
あたり、「地形性対流雲」という雨雲が発生しやすい場所となります。
南風が吹いている間、継続的に水蒸気が補給され、雨雲が次から次へと発生し、凄まじい土砂降りが続きます。
雨が降っていなくても、南風が吹けば要注意・・・との事です。
詳しくは環境省のサイトをご覧ください。
http://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/about/nature/kikou.html

大台ケ原は晴天でした?!

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先日(5月の話ですが)、同じ具現化野郎Bチーム親父トリオのメンバーと連れ添い、大台ケ原山へ行ってきました。
前日の天気予報では「雨の心配はない・・・」との事でしたが、情報を鵜呑みにできないのが、ここ大台ケ原。
「油断大敵」・・・しっかりと雨具を持参していきましたが、見事に晴天に恵まれました!
登山口には無料駐車場が完備されています。
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晴れていたので林道は心地よかったです。

道中、トウヒ林とブナ林がありますが、トウヒ林では『ルリビタキ』『メボソムシクイ』が見られ、『ミソサザイ』、『ウグイス』、『ゴジュウカラ』、『オオルリ』などは両方の林で見ることができるので野鳥ファンにはたまらない環境です。
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見晴らしは最高です!

晴天による神秘の色。山際から白から青が上に向かって濃くなっていく青空グラデーション。そして、浅緑、深緑、様々な『緑』がおりなす新緑パワー。小生は、仕事柄デザインや印刷知識もあるのですが、自然が創る色は、デジタルデータやインクでは表現できませんね。
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昭和34年の伊勢湾台風による大量の風倒木とその搬出をきっかけに、さらには公園利用者数の増加によるコケ類の衰退とササ類の繁茂によるシカの増加などが原因と言われており、生態学で言う「退行遷移」が進行しているらしいです。
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景勝地として有名な『大蛇嵓』です。
『だいじゃぐら』と読みます。
蛇の頭のように谷底から突き出した形が由来だそうです。
岩が突き出た断崖絶壁です。
先端には落下防止の鎖がしてありますが、足がすくみます・・・。

まんが日本昔話に、「怖い」と感じたことのない男が大台ケ原に行き「怖い」ということを覚えたという話がありますが、やはり大台ケ原に一人で入らない風習が残るのはこういった昔話の伝えがあるからなんですね。
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=866

山登りは素敵です

ということで、大台ケ原山日記でした。
紅葉時期も非常にキレイな山だそうです。

今回は、立地や地形や気候、ある災害からの生態系の話、その土地に伝わる伝承話なども含みながらの山登り日記でした。
ただ登るだけでなく、色んな切り口で色んな知識を頭に入れながら、その場を実際に確かめる、『百聞は一見にしかず』を体験する、そして、新しい発見をするということも、山登りの醍醐味の一つだと思います。
ただ、具現化野郎Bチーム親父トリオとしては、「なぜ山に登るのですか?」と聞かれれば、
「そこに山があるから・・・」とカッコつけて山登りを続けたいと思います(笑)。

途中にも言及していますが、山登りは「油断大敵」です。十分に気を付けて、準備をして、無理をせずに、が大事です。

この山登り日記で山登りがしたいという人が一人でも増えると嬉しいです。
明日は「山の日」です。皆さんはどこの山で、どんな空をみて、どんな発見をされるのでしょうか?

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bonbi GOSSIP 編集部 O bonbi GOSSIP 編集部 O
   
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