「令和」新元号発表に合わせた秀逸なプロモーション
バズらせ屋メルカリが「新元号の発表」を見逃すワケがなかった (1/2)
昨年末、リアル店舗のような折込チラシを配布してSNSで“バズった”メルカリ。これまでも、何度も巧みなプロモーションを仕掛けてきた同社が「新元号の発表」という国民的イベントで黙っているワケがなかった。「速さ」で注目を奪った、巧みなプロモーション4月1日14時、新
広告メインのプロモーションではなく、ニュース報道を仕掛けたい場合、仕掛けるタイミングが重要となる。
メルカリが行ったプロモーションは元号発表の直後に行われ、大きな話題となった。
メルカリが行ったプロモーションは元号発表の直後に行われ、大きな話題となった。
4月1日14時、新元号が「令和」と発表されてからわずか2時間半後、国民の興奮冷めやらぬ頃に同社は、渋谷で「メルカリ新元号発表イベント」を実施した。
イベントで行われたことは2つ。まず1つ目は、「美しすぎる書道家」こと涼風花氏の書道パフォーマンスだ。力強く「令和」の文字を書くそのパフォーマンスは、通行人の目をくぎ付けにした。
もう1つは、事前に涼氏が書いていた「令和」の文字をプリントしたTシャツの無料配布だ。この「令和Tシャツ」は元号の発表後、急ピッチで大勢のスタッフによって制作され、合計500人に渡された。
パフォーマンスに足を止めた人たちがTシャツを受け取るための列に並び、またそれを見た人が後列に続く。時間が経つごとに人が集まってきて、会場には長い行列ができていた。
メルカリ、新元号Tシャツを配布
時事通信社撮影
via www.youtube.com
メルカリが新元号イベントで"令和"Tシャツ約500枚を無料配布、出品は規制せず
メルカリが4月1日の今日、新元号の発表を祝うイベントを渋谷ストリームで開催した。書道家の涼風花が筆でしたためた「令和(れいわ)」の文字をシルクスクリーンで施したTシャツを新元号発表後に製作。同社独自の"号外"として、約500枚をイベントに集まった一般客に配布した。【祝・新元号発表】早くもグッズに、エフアールツーやエフィレボルが製作
新元号Tシャツをメルカリで出品することもできたようだ
メルカリ、新元号「令和」Tシャツを配布 再利用できる号外として楽しんで - 産経ニュース
フリマアプリ大手のメルカリは1日、東京都内で新元号の「令和」を印刷したTシャツを“再利用できる号外”として配布するイベントを開いた。Tシャツはその場で印刷され、…
各メディアで早速話題に
それと時期を同じくして、新聞の号外がメルカリで出品されているというニュースも。
「令和」号外がメルカリで高値取引 売り切れ続出 #新元号 - Engadget 日本版
5月1日に施行される新元号「令和」。これを伝える新聞各紙の号外が、メルカリなどのフリマアプリで高値で取引されています。
検索条件「売り切れ」で絞り込むと、すでに多数の買い手がついていることがわかります。記事執筆時点での相場は1500円〜3000円ほど。街頭で無料配布される号外としては高値で取引されています。...
この令和の号外がメルカリで出品されて、その後報道につながるということまで予測して、仕掛けたとすれば相当な仕掛けではないだろうか。
新しい渋谷の名所となるであろう渋谷スクエア前をPRイベントの現場に選んだことも小さな工夫の一つだが、報道陣を集める手助けにつながったと推測できる。
アプリにおけるリアルと連動したプロモーション施策の重要性
CtoC(コンシューマートゥーコンシューマー)のサービスは、話題性づくりが不可欠だ。メルカリはネットだけではなくリアルのフリマの場を仕掛けることで取材記事を増やしたりする施策で伸びてきた。
ネット広告投下メインの施策では、どうしても高コスト体質になってしまう。ネット広告におけるCPA(=1ユーザーあたりの獲得コスト)は、テレビなど他媒体での広告露出や記事やニュース番組での露出が増えれば増えるほど低く抑えることができる。
ネット広告での獲得効率を上げるにあたり、メルカリのような話題作りは大いに参考になるのではないだろうか。