2021年8月6日 更新

曖昧な感情である『かわいい」を考察してみる

「かわいい」ってなんだろう?

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「かわいい」は、現代の日本人が最もよく使う言葉の一つ

「かわいい」というワードは、動物や赤ちゃんだけでなく、服装やインテリア、お菓子などにも使われ、なんとなくウキウキ、楽しい感じがする。
しかし、「かわいい」とは何か、「かわいい」と何が良いのかを説明するのは難しい。
「かわいい」に注目する日本の文化は、昭和40年代に若い女性から始まったと言われている。
当時は、どんな事物にも「かわいい!」と叫ぶ若者の語彙力のなさを嘆く大人も多かった。
しかし、その世代が社会人となり日本を支えるようになると、ファッションやキャラクターグッズと結びついた「かわいい」は、
日本を代表するポップカルチャーとして脚光を浴びるようになった。
アニメやゲームなどの登場人物に扮するコスプレのイベントが海外でも行われるようになると、
日本の「かわいい」は世界の「kawaii」になったと言われている。

現代の日本人の「かわいい」の多様性

日本語の「かわいい」は、ファッションやお菓子など、ベビースキーマ(幼い動物が持つ身体的特徴を 指す。対象に対するかわいい感情を喚起させる特 徴とされている。)とは関係ないものに対しても使われる。また、「キモい(気持ち悪い)」と「かわいい」がくっついた「キモかわいい」や、「ブサイク(不細工)」と「かわいい」がくっついた「ブサかわいい」のような不思議な複合語も使われている。

社会的交流を促すポジティブ感情

「かわいい」が日本でこれほど普及している理由として、人間の行動は、なにかしら報酬がないかぎり、継続しないからであると思う。「かわいい」ものに接すると人間のいくつかの心理状態や行動が引き起こされているのではないかと思う。
例にあげると
・注意を引きつけられる   ・長く見つめたくなる ・丁寧に行動するようになる
・細部に注目するようになる  ・握りしめたくなる ・擬人化するようになる
・世話をしたくなる     ・手助けをしたくなる ・頼みを断らなくなる
・自分に甘くなる      ・癒やされる など

「かわいい」の販促活動

笑顔を誘う、近づきたくなるといった「かわいい」の特性は、社会のいろいろな場面で応用されている。
日本の工事現場に行くと、かわいい動物の形をしたバリケードや、作業員のキャラクターが深々とお辞儀をしている掲示物があり、心が和む。
また、さまざまな企業や官公庁が、「ゆるキャラ」と呼ばれる独自のマスコットキャラクターを町のPR活動に一役買っている。
このような試みは、「かわいい」感情の効用として利用している。

個人的感想になってしまいますが

「かわいい」というフレーズは、接近動機づけと社会的交流を促進するコピーなのかもしれない。
日本には、そのような感情を社会的に受容し、価値を認める風土があったために、世界に先駆けて「かわいい」文化が誕生し発展したのだろう。
このような感情に共感する人は、海外にも少なからずいると考えられるから海外でも広がっているのだろう。
「かわいい」と感じるかどうかは、その対象と自分との関係性によって変わる。
だから、人それぞれであり、状況によっても異なる。「かわいい」は自分で発見するものであり、他者に押しつけられるものではない。
発信し、共感を自分から求めた「かわいい」と感じたものは、SNSやマス媒体でも流行するものなのかもしれない。

「かわいい」先進国である日本の役割は、「かわいい」という感情が存在し、それが私たちの心や行動に影響を与えるものであることを
発信し、世界のさまざま地域の人たちが自分たちの「かわいい」を発信し、共感することで
また新しい「かわいい」が進化するのではと思う。

自分の「かわいい」を無理せず探していこう。

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