2024年8月1日 更新

見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第二十一弾

店頭で面白い売り方や面白い店頭販促物を見つけてきました。その報告です。ワクワクする売場(買場)が創出されています。

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店頭観察特集

凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察実施。売場の変化を追う。
そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。

随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

82 店頭は常に敏感であるということが反映されている

最近の食品売り場でのレシピ動画、クックパッドTVをあまり見なくなって、クラシルばかりになっている。
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かつて店頭マーケティングにおいて圧倒的な存在感を誇っていたクックパッドTVが、現在ではその姿をあまり見かけなくなり、代わりにKurashiruが目立つようになった。
なぜこのような変化が起きたのか。色んなサイトでその理由が説明してあるので重複となるが、ここでも簡単に記しておく。

<クックパッドTVの成功要因>
クックパッドTVは、料理レシピの提供を主軸にしたクックパッドのブランド力を背景に、店頭での顧客との接点を強化するために導入された。
クックパッドは、以下の点で成功したと考える。
●レシピの豊富さ:ユーザー生成コンテンツを活用し、膨大なレシピデータベースを提供。
●信頼性と認知度:長年の運営により、高い信頼性とブランド認知度を確立。
●ユーザーフレンドリーなインターフェース:誰でも簡単に使えるアプリやウェブサイトの設計。

<Kurashiruの台頭>
Kurashiruは、クックパッドに対抗する形で登場したが、異なるアプローチで急速に成長。
●ビデオコンテンツの充実:短い動画形式でのレシピ紹介が中心。視覚的にわかりやすく、ユーザーの興味を引きやすい。
●SNSとの連携:InstagramやYouTubeなどのSNSを活用し、若年層を中心に広く認知される。
●プロフェッショナルな制作:ビデオのクオリティが高く、見やすいコンテンツが多い。

<クックパッドの衰退要因>
クックパッドTVが店頭で存在感を失った要因は以下のように考えられる。
●コンテンツの多様化への対応不足:ユーザー生成コンテンツに依存しすぎて、プロフェッショナルなコンテンツが不足。
●市場の変化への適応遅れ:動画コンテンツやSNSの台頭に対応するスピードが遅れた。
●競争激化:Kurashiruやその他の競合サービスが台頭し、顧客の関心が分散。
●料理系youtuberの台頭。
など。

<Kurashiruが選ばれる理由>
店頭でのマーケティングにおいて、KurashiruがクックパッドTVを凌駕する理由は次の通りと考えられる。
●視覚的訴求力:短時間で料理の完成イメージを伝えられる動画は、買い物中の顧客の関心を引きやすい。
●ブランドイメージの刷新:新しいサービスとして、モダンで洗練されたイメージが強い。
●マーケティング戦略の巧みさ:SNSやインフルエンサーとの連携により、若年層を中心に広く支持されている。

小生も結構料理をするが、instagramの料理アカウントの早送り動画が、端的に必要情報が入ってきて一番自分に合っている。もちろん一回ではスルーする箇所があるから複数回視ることになるのだが、それでもその方が時短で理解できる。

顧客のニーズや市場の変化に対する対応の速さも大きな要因となっている模様。
店頭は常に敏感であるということが反映されているように思う。
常に変化する市場環境に迅速に適応し、顧客に響くコンテンツを提供することが大切である。
改めて、定期的な店頭での発見活動が重要であると思い知らされる。

83 モノクロドローイングのシンプルさと力

人気イラストレーターNoritakeさんとproductさんとのコラボパッケージとディスプレイ。
人の顔があると見てしまう法則か、シンプルな展示なのに売り場でめちゃくちゃ目立つな。
いろんな売り場で目に止まる。
そして、かわいい。
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「calm feeling=穏やかな気持ちになる」をテーマに、商品の使用感をイメージしたイラストを書き下ろして印字したそうである。
目をつむる姿が印象的なイラストは、使い心地の良さや天然精油の香りで穏やかな気持ちになるイメージを表しているとのこと。
男性用、女性用という限定がなく、両性の商品という打ち出しが秀逸である。
皮脂構造は男女でディテイルは違うのであろうが、本質は同じで、実は経皮(皮膚から得る)商品の成分には男女には差がないかもとも思ってしまう。

84 王道の売り場づくり

みんな大好き、ビックダミーPOP。
カルピスの大陳キットが登場すると、夏が来たって感じ。
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ここまでのカルピスだけの超山積はすごい。
ここ10年で大腸の研究が飛躍的に進んだと言われているが、
人々の生活に根差した商品となっている。
ブランディングも巧く「夏の音(氷がカランと鳴る)」としてのカルピスイメージも確立されている。
長澤まさみさんの長年のキャスティングとコミュニケーションも良い。
今年は、『睡眠・腸活ケア』、『免疫サポート』など、関心の強いトレンドワードを使っているし、使える商材だ。
これだけの超山積の売り場が取れるのは納得だ。

誰もが関心があり刺さるワードとそのための商品。さらに季節性を出すと、こんな売場を作ることができる。王道と言える成功モデル。

85 フィクションストーリーで効果効能を分かり易く

君は誰なんだい?
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君は誰なんだい?

調べると、9種類のキャラクターがいた。
写真のぬいぐるみキャラクターは酪酸菌の『ラクさん』である。

●白色キャラ:善玉菌/ビフィズス菌の『ビーさん』
●白色双頭キャラ:善玉菌/ビフィズス菌の『フィンさん』
●赤色キャラ:善玉菌/酪酸菌の『ラクさん』
●黄色キャラ:善玉菌/アッカマンシア菌の『アッカさん』
●薄紫色キャラ:日和見・善玉菌/バクテロイデス菌の『バクさん』
●桃色キャラ:日和見・善玉菌/ルミノコッカス菌の『ルミノさん』

●水色キャラ:悪玉菌/ウェルシュ菌の『ノーウェル』
●紫色キャラ:悪玉菌/大腸菌の『エシェ』
●橙色キャラ:悪玉菌/黄色ブドウ球菌の『ギブドー』

善玉菌と、日和見・善玉菌と、悪玉菌と別れていて、それぞれペルソナ設定が。。。
口癖が秀逸でアプローチしやすいし、それぞれの働きが分かり易い。
面白い。

ここまでたどり着いて読んでくれる消費者がどこまでいるのだろうか。。。

ひとこと

大腸に関する記事を以前アップしてあるのでリンク貼っておきます。
了。

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この記事のキュレーター

bonbi GOSSIP 編集部 bonbi GOSSIP 編集部
   
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