2018年12月28日 更新

Tiktokで展開する新時代の音楽プロモーション

若い層に人気のTiktok(ティックトック)。アプリが世界的な人気となった沿革を振り返るとともに、昨今音楽業界でのプロモーションとしてTiktokが活用されている事例を考えてみる。

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Tiktokとは?

Tiktok(ティックトック)は、中国のBytedance(バイトダンス)社が2016年9月にサービス開始した、短編動画共有SNSだ。類似サービスには、Mixchannel(ミックスチャンネル)など日本発のサービスもある。だが、他社サービスと比べ利用人数には圧倒的な差がある。1000万ダウンロード越えのMixchannelに対し、Tiktokのそれは8億越えだ。(世界累計)
ここでTiktok(ティックトック)がわずか2年間でこれほどまでのお化けアプリに至るまでの沿革を振り返ってみる。
2016年9月 - サービス開始。
2017年1月 - Toutiaoグループから数百万元の投資を受ける。
2017年9月 - インドネシア市場への拡大が始まる。
2017年11月 - 開発元のBytedanceが、同じく中国製の短編動画共有コミュニティサイトのMusical.lyを買収する。
2018年1月23日 - タイのApp Storeで無料のモバイルアプリのうちNo.1ダウンロードを獲得する。
2018年2月 - 音楽を収益化するためにModern Skyと提携する。
2018年8月2日 - musical.lyと統合される。名称は「TikTok」で統一され、両方のアプリユーザーは1つのプラットフォームで動画投稿を続けることができるようになっている。
飛躍のカギになったのは、2017年11月のMusical.lyの買収だ。
同じく中国企業だが、アメリカで人気のあったアプリ(の運営会社)を買収し、アプリを統合したのだ。これがさらなるアメリカでの飛躍のきっかけとなった。
なんとここ最近、全米の月間ダウンロード数1位を獲得したのだ。テック系企業の争いが最も厳しいと言われている米国市場でだ。
同じく10月には、ソフトバンクグループのファンド等が30億ドル以上を出資するという記事もあった。
すでに動画共有SNSの領域で圧倒的ナンバーワンになったと言えるだろう。

音楽のプロモーションにも活用されるTiktok

Tiktokでは、ユーザーがアップした動画にBGMを流すことができる。
18年7月には月間動画の再生回数が130億回を突破したそうだ。
普及に伴い、倖田來未の『め組のひと』など、動画のBGMとして人気を集める楽曲が次々と出現しているようだ。
その代表例が、倖田來未の『め組のひと』。オリジナルは1980年代の名曲で、倖田は2010年発売のアルバムの1曲としてカバーした。この楽曲を早回しをして踊る動画が、TikTokで自然発生的にブームに。7月時点で、同曲を使った動画の投稿数は55万4000件、再生回数は2億5000万を超えている。この人気がTikTokの外へと拡大し、6月28日付のLINE MUSICデイリーランキングで1位を獲得するなど、音楽配信チャートで上位に入った。
Apple Musicやネット系の月額サービスが一般的になり、ネット上でいかに認知を上げるか、プロモーションをかけるか腐心している音楽業界の会社にとっては一つの成功事例となりそうだ。エイベックスなどの企業はすでに公式チャンネルをTiltok上で展開している。
今はCDが売れる時代ではなく、また流通店もどんどんなくなっている。

ネットの月額配信サービスが主流になった昨今、いかにネットとリアルの場で大きなユーザープールを持つアプリとの共同取り組みを行っていけるのか。こんな事例もある。
最近では、イベントのPRの場としても存在感を示している。夏には、「a‐nation 2018 supported by dTV & dTVチャンネル」や「ULTRA JAPAN」とコラボレーション。9月には愛知県常滑市で開催された「第2回 常滑お笑いEXP」に協賛し、自治体と協力して、地域の観光や文化を発信した。
リアルな音楽イベントとTiktokを結びつける取り組みのようだ。

ジャニーズ系などでもライブの動員数は増えているし、「ULTRA JAPAN」のようなミュージックイベントも人気だ。

ライブとTiktokの合わせ技でこれまで以上に認知を広げるきっかけを作ることも可能だろう。

Tiktokと音楽系企業の共同プロモーションにしばらく注目していきたい。

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bonbi GOSSIP 編集部 bonbi GOSSIP 編集部