2017年9月1日 更新

動画を使った店頭販促のイロハ

マーケティング全般において、動画活用が叫ばれて久しくありますが、店頭や店内でもさまざまな動画が活用されています。

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店頭や店内で活用されている動画の種類

Free illustration: Logo, Videos, Design, Red Button - Free Image on Pixabay - 1568381 (1173)

何を目的とした動画なのか?によって、定義が異なってきます。

・店内誘導のための店頭動画

古くは、ラーメン屋などにある縦型電光掲示板(文字が上から下に流れる、アレです!)などが先駆けとなるでしょう。点灯している店名サインなどよりも「動いて見える」ので効果的ということで、70年代後半〜80年代前後に、飲食店を中心に導入店舗が増えました。
Free photo: Dark, Night, Signage, Neon, Lights - Free Image on Pixabay - 2561880 (1174)

その後、店頭にテレビを置いて、スポーツ番組を流して入店の呼び水にするなどの施策は、飲食店では比較的よくありました。
現在では、オリジナル動画が主流となっており、お店の紹介動画や、キャンペーンの紹介動画などを流している店が増えてきました。ドンキホーテなどの大規模量販店などでは、オリジナル動画にテーマソングを被せて店頭放映したりもしています。

ドン・キホーテテーマ曲『ミラクル・ショッピング』(HATSUNE MIKU METAL EDITION Ver.)

初音ミクバージョンを作るなど遊び心がありますね!
大規模量販店や大規模電気屋などの店頭動画は、デジタルサイネージのはしりとも言え、今では、映す映像などもデジタル技術を使うことで、随時差し替えが可能になるなど進化しています。

・商品誘導やサービス誘導のための店内動画

店のメイン出入り口の前、エレベータやエスカレータの付近、視線が集まりやすい店内の壁、などには売り込みたい商品やサービスに誘導するための動画が流れていたりもします。
Free illustration: Sale, Reduction, Discount, Business - Free Image on Pixabay - 1726235 (1181)

割引キャンペーンやSALEなどを効果的に告知するためにも活用されています。
店内の大きさ、店内動線の状態を考慮し、ディスプレイの大きさや、映す映像の縮尺を工夫していくのが、重要なポイントと言えるでしょう。
工夫をしたり、改善しながらより良い店内動画を作っていきましょう!

・お店のブランディング動画

アパレル業態、特に製造から小売まで行う、製造小売業(SPA)においては、お店やそのブランドのブランドづくりのための動画が流れていることもあります。

Victoria's secret Fashion Show 2017 【ヴィクトリアズ・シークレット」パリでショー開催 】

北米発のブランド、セクシー系の下着や水着で有名なヴィクトリアズ・シークレットは、パリでのファッションショーの際の動画を店内向けに加工して、店内で流すなどして、そのブランドの価値の高さを間接的に印象づけたりしています。
日本でも、abercrombie&fitch(アバクロンビー&フィッチ)の銀座店などでは、VR映像や店内光線、店内音楽を併用した世界観の伝達など、ブランディングを非常に重要視して店舗運営されている印象です。

A&F: Summer

店内で見れる、というわけではないですが、世界観の伝達のためにブランドムービーなどにも力を入れているようです。

ブランディングや目的に応じた動画制作チーム編成

・ブランディング

先に上げたアパレル企業のようにサービスブランドや商品ブランドを、「高級」や「高品質」として訴求していく場合、どんな短い動画であっても、社外に発表する動画はそのサービスや商品のクオリティを体現したものである必要があります。よって、社内に動画撮影やキャスティングの経験が深い専門のクリエイティブチームを置くか、外部の信頼できるプロフェッショナルと協働して、制作していく必要があります。
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逆に、「手軽感」、「お手頃感」などを伝えていくのであれば、むしろ動画も手つくり感を出していくべき部分とそうではない部分を切り分け、社内でマーケティングの兼業社員などが、手軽に編集してしまう部分と、プロに振るべき部分とを分けて動画制作の運用を考えていけばよいのではないでしょうか。

・目的について

「ブランディング動画」は、どんな高級業態や低価格サービス業態関係なく、プロの知見や技に任せたほうが無難です。「店内誘導のための店頭動画」や「商品誘導やサービス誘導のための店内動画」については、業態によっては、むしろ手つくり感などを伝えたほうが効果的なケースも有るため、ケースバイケースでよいでしょう。
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動画制作チームができたら、実際の制作業務を進めていきましょう。

店頭販促動画を自前で作成するためには?

・撮影について

最近はiPhone用の三脚なども出ており、新型機種であればiPhoneのカメラでもある程度のクオリティの動画を撮影することが出来ます。もちろんデジタルビデオカメラも社用で購入することを検討してもよいかもしれません。

・編集について

どのレベルの編集をするのかにもよるのですが、今はいろいろな動画編集ソフトがあります。無料で使える編集ソフトも一度活用してみるのも手かもしれません。

結果としてプロの手を借りるとしても、自分で作成してからのほうが、段取りや制作手順がわかった上で、発注することができるのでオススメですよ。

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