店頭POPとWebマーケティング

店頭POPと連動したWebマーケティングにはどのようなものがあるのでしょうか? 過去の事例や最近のトレンドを元に紐解いていきます。

目次

店頭POPとネットの連動には、どういう方法があるの?

店頭POPにQRコードをつける

店頭POPにQRコードをつけることにより、そこから、サイトなどで会員登録、キャンペーン申し込み、ソーシャルメディアでの拡散などを促すことが多いですね。

スマホ時代からではなく、ガラケー時代からあるキャンペーンなので、ご存じない方のほうが少ないかもしれませんね。

店頭POPにキャンペーンコードをつける

店頭POPに、キャンペーンコード(英文字および数字の組み合わせ)が書いてあり、それをサイトもしくはアプリに入力すると、クーポンなどの特典と引換えられる等の手法があります。有名なところではソフトバンク社の「スーパーフライデー」キャンペーンがあります。

SUPER FRIDAY の使い方

クーポンにより、吉野家の牛丼や、サーティワンアイスクリームがタダでもらえるという、ソフトバンクユーザーにとっては、人気のキャンペーンとなっています。
4個というのが、小腹がすいたときには絶妙の個数かもしれませんね。
なかなか好評のようです。
学生限定=25歳以下のキャンペーンということで、いろいろな意見があるようですね。
学生限定(=25歳以下)としていることで、逆説的ですが、その層のユーザーのハートはがっちりつかむことに成功しているキャンペーンなのかもしれません。

店頭POPとネットの連携は、QRコードにてネットアクセスさせるか、キャンペーンコードなど、店舗に来ないと手に入らない仕組みで誘引するか、という大きく2つの手法があります。

未来の店頭POPとネット連動はどうなるのか?

O2O(オーツーオー)はどちらに向かうのか?

インターネット⇒店頭をオンライントゥーオフライン、店頭⇒インターネットをオフライントゥーオンラインと言いますが、現状、後者のキャンペーンの方が多い現状があります。
QRコードを利用したネット誘導キャンペーンの多くはそれにあたります。

一方、ソフトバンク社の「スーパーフライデー」キャンペーンなどは、オンライントゥーオフラインのキャンペーンと言えるのではないでしょうか?

もちろん、キャンペーンの告知にあたっては、CMなどのマス広告やネット以外の複数媒体での記事掲載などのPRも行っているので、インターネット経由の誘導だけではないのですが、オンライントゥーオフラインの流れを汲むキャンペーンと言えるでしょう。

電子店頭POPの出現による今後の変化とは?

現状ですと、デジタルサイネージなどと混同されることも多い電子店頭POPですが、ディスプレイ形式のものだけではなく、多種多様のサイズや仕様のものが、今後出てくる可能性があります。
デジタルサイネージとは、屋外や店舗、公共交通機関といった一般家庭以外の場所で利用される、FPD(フラットパネルディスプレイ)などの電子表示装置を用いたメディアの総称である。特にネットワークを通じて情報配信を行うタイプのものを指すことが多い。

デジタルサイネージは、従来の看板やポスターに替わるメディアとして位置づけられる。大きな特徴として動画や字幕、音声などを用いたリッチコンテンツの配信が可能である点や、ネットワークを通じて配信内容を柔軟に切り替えることが可能である点などを挙げることができる。リアルタイムな情報の更新を容易の行えるだけでなく、時間と場所を特定して最適な配信内容を選んだり、双方向的(インタラクティブ)なコンテンツを実現したりすることもできる。
今までのデジタルサイネージとは異なる、ディスプレイサイズで、かつ重量の低減化や楽に移動できる機動性を実現したものがあれば、キャンペーンの企画の幅が広がりそうです。

そのような電子店頭POPの効果的な活用により、今までよりコストの掛からずに、ネットからリアルの店頭に誘導していくキャンペーンが増えるかもしれませんね。

NFC、ビーコン、ARの可能性

NFC(Near Field Communication)は、かんたんにいえば「かざして通信」するための規格です。スマートフォンをかざすと、改札を通れるモバイルSuicaなどが有名ですね。店頭POPとNFCとの連動にも大いに可能性があると思われます。また、NFCよりも広域、つまり離れたところでも反応する通信規格がビーコンです。店内に入ったらお客さんのスマホが反応するなどの仕掛けもできます。

ARもまた、今後の注目分野となります。Pokémon GOなどのスマホを使った位置情報ゲームもARを使った分野です。

店頭POPとネットの連動にはいろいろな可能性がありそうですね!今後も編集部で取り上げていきますね!