店頭集客力を高めるコンテンツマーケティングのススメ

店舗集客力の高いブログサイトとはどのようなものなのか? 有名な2ブログを紹介しながら、集客のヒントを紐解いていきます。

目次

コンテンツマーケティングとは??

コンテンツマーケティングの基本中の基本に関しての記事をまとめましたが、
業種や業態によって、その運営方法は異なってくるかと思います。各種あるオウンドメディアの中で、「店舗」のメディアは、なかなか集客にはつながらない、という声が多い現状があります。

 「店」「ブログ」という2キーワードで検索すると、いろいろな業態のブログもしくはオウンドメディアが出てくるのですが、多くは車のディーラーや居酒屋の店長の独り言のようなものや、アルバイトも持ち回りで書いているような日常のデキゴトの記録、といったようなサイトが複数あります。 確かに…集客効果につながっていそうな、メディアもしくはブログを見つけることは出来ませんでした。(私が知らないだけかもしれないのですが…)

 それでは、なんで、効果が出てなさそうなブログが多いのか? 少し妄想してみようと思います。

なぜ、店舗ブログは、集客結果が低いのか?

 そもそも日常のデキゴトや、キャンペーン情報をつぶやくだけなら、TwitterやLINEのビジネスアカウントのほうが向いています。また、フォローを始めるのも止めるのもたやすくできるため、ユーザー(お客さん)にとっても、敷居が低いと思われます。実際、TwitterやLINEでうまくいっているお店は多々あるように見受けられます。

 では、TwitterやLINEビジネスアカウントよりも、オウンドメディア(ブログ)が優れている点はどこでしょうか? 前回記事の繰り返しとなりますが、それはフロー(流れるように通り過ぎる)コンテンツではなく、ストック(蓄積型)のコンテンツである点といえます。

 なので、蓄積されたコンテンツをユーザーやお客様が見たときに、価値があると判断できる情報、
実際にためになる情報が、よくまとまっていたら、どうでしょうか?
 検索エンジン的でも、ある種のお客様が検索しうるキーワードで、それらの記事が検索上位になっていれば、新規のお客様の集客導線につながるのではないでしょうか?

 しかし、言うは易し、行うは難しです。

 店舗スタッフは、オープン作業、締め作業に追われて、疲れきった状態の中で、ブログを書くため、一般的には、そのような顧客メリットを考えた運用は難しいでしょう。

 ただ、それももしかしたら運用担当者の情熱と時間次第なのかもしれません。

どのような内容、運用であれば、コンテンツを蓄積できるか?

http://naotokimura.tokyo/ というサイトがあります。
Airという美容室グループの執行役員の木村直人さんのブログのようなのですが、月間200万PV、年間ユニークユーザー1000万人を達成しているようです。
どんな構成になっているのでしょうか?

上部のメニューにあるのは、「コラム」、「ブログ」、「ヘアスタイル」、「ニュースキュレーション」、「お知らせ」の5つのコーナーを展開しています。ヘアスタイルは、実際にサロンに来てくれた方のスタイルを紹介、芸能人が多いようですね。それ以外のコーナーでは、日常生活の紹介記事、参考になった他のブログの紹介記事、ビジネスや社会問題に対する考察、など美容系の話題以外の充実しています。記事数は、数千記事が現状上がっているようで(2017年5月現在)、非常にまめに更新されているブログとなっています。
美容系のブログをもう一つ。

こんなテーマの記事もあり…

自分のお店に送客するためだけじゃなく、ヘアに関する質問に実直に公平に答えている姿が印象的です。1日のアクセスは、8000PV、月間で24万PVあるようですね。Hotpepperなどを使わずにブログのみで集客しているそうです。

美容室だけが、コンテンツマーケティングに向いているのか?

そうではないと思います。今回ご紹介したブログにもヒントがあります。

業界以外の話題も積極的に提供したり、芸能人の写真協力を取り付けた記事を用意したり、毎日まめに更新したり、お客様目線でお役に立てそうなことを地味に積み上げていったり(町田美容院の知恵袋のQ&A)いろいろな工夫を継続的に行っています。

業態問わず、そのようなことを心がければ店舗集客力の高いメディアサイトを作ることができるかもしれませんね!