withコロナの店頭テスター事情:非接触テスター什器の紹介

2020年4月の緊急事態宣言以降、店頭でトライアルを促進する「テスター」の状況が変わりました。2021年もコロナ禍は続いている状態で店頭販促の有効策「テスター」のニューノーマルを考えていきましょう。

目次

非接触テスター什器の開発

テスターを使いたがらない、 テスターを置けない

2020年4月の緊急事態宣言以降、店頭である変化がありました。

まず顕著な商品の在庫変化として、
マスクや除菌剤が棚からなくなり、入荷を待って行列ができました。
派生してトイレットペーパーなども棚からなくなりました。

そして、顕著な店頭コミュニケーションの変化として、
スーパーでは、3月まで店頭で見かけたPOPは「健康思考」「免疫強化」という系列のコミュニケーションが成されていましたが、4月以降は「おうちで〇〇〇〇」というコミュニケーションPOPが増えました。
外出、外食が制限されたため『すごもり』に対応した商品がフューチャーされ、それに伴い店頭コミュニケーションも変化しました。

他にも顕著であったのが、日雑・化粧品系の製品売場です。
接触回避が勧められたため、特に化粧品の販売員の接客ができなくなりました。
さらにはテスターを設置できない状況となり、設置できたとしても、消費者はネガティブ思考から接触を回避する傾向にありました。

店頭の販促活動において店頭にテスターを設置するということは、トライアルを促進するという非常に有効な手法になります。
特に肌にあう、肌にあわない、などが伴う化粧品や化粧品系日雑商品は、自分の肌に試して実感を得て、『自分にあっているか』を判断して購入に至ります。
その他『伸びがいい 』『サラサラしている』『べた付かない』『ライト感』などの使用感も購買動機付けとして重視されるポイントです。
メーカー様と流通様との商品配荷の商談においても、「テスター」がある、ないでは重要なポイントです。
よって、販促活動に大きなマイナス影響を与えることとなりました。
そこで凡美社では、店頭POPや店頭什器にQRコードを入れて、そこから『使用動画』に繋げる施策を動画コンテンツの制作を安価で請負いながら、各クライアント様に提案し実施してきました。
その一例を下記に紹介します。

withコロナ→afterコロナ に対応する非接触テスター什器の開発

店頭でのデジタルプロモーションの促進は非常に重要で、今後も続けていきますが、
リアルを追求していく体感・体験も重視ポイントではあります。
そこで凡美社で続いて着手をしたのが、赤外線を利用した「非接触テスター什器」です。
すでに、世の中には液体を専用容器に入れた上での非接触型の噴射メカはお手頃価格で販売されています。建屋や店舗に入った時にも自動噴出型の除菌液が設置されています。

こちらの難点は、『液体を専用容器に移し替える』行為が伴うことです。
さらには、ジェルやクリームといった剤型には対応できるものはあまりありません。

そこで、凡美社では、商品をそのままテスターとして使いながら、非接触を保つことができる
非接触型テスターの開発に着手し、プロトタイプを作成しました。

非接触テスター什器 画像

上の青いチューブが実際の商品で、それを什器に刺して回して固定します。
手をかざすと赤外線で反応をして適量の溶液を噴出します。
様々なパーツをインジェクション成型で整えていますが、噴出技術は伏せさせて頂きます。

ニューノーマル時代を見据えた新しいスタンダードに

デファクトスタンダードになりうる可能性

現状ではサイズ感や価格の詰めなどに改善点がありますが、什器としては十分に機能するレベルにあります。
新型コロナウイルスが落ち着いたとしても、ウイルスは年間5,000種以上も新発生していると言われる状況において、人間とウイルスは常に共存していくとするのであれば、
除菌や非接触や飛沫防止がニューノーマルになっていく可能性があります。

現状のwithコロナ対策としてではなく、今後のニューノーマル時代のスタンダードを創っていくという視座も持ちながら、非接触テスター什器開発を推し進めていくとともに、
凡美社ならではの、プロダクトアウトを推進していきたいと思います。

定番棚展開例

店頭各所設置展開例