3分でわかる!ストーリーマーケティング

ストーリーマーケティングって?最近流行りのトピックですが、なんだかわからない人も多いのではないでしょうか?

目次

ストーリーマーケティングとは??

英訳は簡単なので、なんらかの物語を使って、顧客の獲得活動を行う、ということを指しているのでしょうが、それだけでは、なんだかチンプンカンプンな感じもしますね。

昔からあった?! ストーリーマーケティング

 耳慣れない言葉ですが、ストーリーマーケティング自体は古くからある手法とも言えます。たとえば、JTの企業CM。「ひとのときを想う」というコミュニケーションワードが入ったCMがあります。

 タバコを吸う人にとって、「ひとのときを想う」というのは最近、大事なことになっている現状が
あります。というのも、喫煙スペースはどんどん少なくなり、飲食店によっては店内禁煙のお店も
増えています。そんな現状もあり、非喫煙者の前で吸ったら迷惑かけるかな?なんて想いをし始めている喫煙者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

つまり、喫煙者にとって、「ひとのときを想う」というのは、自分が普段から感じ、誰かと会うときに感じる無意識下の想いを表現してくれたようなCMだということができます。

また、非喫煙者にとっても、昔は平気で吸っていた喫煙者の友達が、非喫煙者に気を遣うようになった、そんな発見を感じるようになりつつある状況があるとも言えます。

 CM自体は、喫煙シーンが出てくるようなものはなく、「相手に対して細やかな気遣いを見せる」というエピソードが散りばめられた映像となっています。

結果、非喫煙者のイメージも多少なりともは変えていくことができ、「JTは、思いやりのある企業なのかもしれない」と感じさせるストーリー展開になっているのです。

このように、「企業姿勢をアピールして、結果として商品への好印象を生み出す」という方法もあれば 商品PRとしては、「商品自体のストーリーを作り上げる」という方法もあります。

古くからある例で言うと、apple社などは展開がうまいですよね。十数年前から、MacやiPhoneのデザインにしても、CMにしても、「coolでかっこいい人が使う」のはmacだよ!iPhoneだよ!というわかりやすい商品ストーリーを、繰り返し伝えてきているように思います。

商品PRとストーリーマーケティング

かのピーター・ドラッカーは、マーケティングの狙いは、販売を不要にすることであると言ってます。消費者が商品を買いたくなれば、大量CMなどで、無理に売り込む必要はなくなるということを
意味しています。

そのために必要なのは、まさにストーリーとも言えます。

 PR(パブリック・リレーションズ)とは、企業や商品が、全方位的に好印象を積み上げていくための活動と定義できます。媒体社に記事や番組で、好意的に取り上げてもらうように働きかける活動を含みます。

 CMよりも、番組内でちょっと感動できる企業および商品エピソードが放映されると、ファンに
なってしまう、そんなこともあるのではないでしょうか?

 広告よりもPRには、より共感性が求められます。消費者だけではなく、記事や番組を作る記者、編集者や番組ディレクターの共感をも得る必要があるからです。読者や視聴者にとって、面白くて役に立つ情報とメディアの人間に思われるものでないと、記事や番組では紹介されません。

消費者にとって、自然に受け入れられるのはどんな手法がいいのか?ということを問い続け、その想いを ストーリーとして、形にしていくことが求められる時代になっているのかもしれません。

今、なぜストーリーマーケティングが盛り上がっているのか?

それには、ネットの変遷を振り返る必要があります。特定の技術を持つか、一定コストの投資をしないと使えなかったインターネットが、一個人のものになっていったという背景があります。

2003年前後からのブログに始まり、2008年前後からのFacebookやTwitterにより、個人の発言力が増してくる時代になってきました。個人がメディアを持つ時代になり、共感を呼ぶストーリーは
拡散されやすく、そうではないものは、見向きもされないような時代に入ったといえます。

FacebookページやTwitterの公式アカウントを通じて、数十万〜数百万単位の「いいね!」や「フォロー」を獲得しているアカウントは、ファンになってくれるような物語性の構築がうまくいっていると考えられます。

今後もさらにストーリーマーケティングが必要になってくる時代となりました。このシリーズでは 今後もストーリーマーケティングについての情報をお届けします!