PR(広報)ストーリーを作るための情報収集とは?

世の中のPR担当は、どのようにPRストーリーを作っているのでしょうか? その前段階として、どのツールを使って情報収集をしていくべきなのかをまとめています。

目次

PR(広報)する上で重要なのは情報収集と分析

あなたがある女性向けリップスティックのPR(広報)担当だったとします。

もちろん、女性向けリップスティックを作るぐらいですので、ある程度の経営規模、社員の人数のメーカーだとします。(社員100人以上と仮定)

上司と二人きりのPR(広報)部門で、上司から言われる日々の雑務に忙殺されながらも、ある日こう言われたとします。

女性上司:「うちの会社で今開発中のリップスティックのPRをあなたに任せたいの。ついては、半年後の発売に向けて準備をしておいて。」

アナタ:「分かりました、でも、PR(広報)はまだ経験が浅く、何から準備すればいいのか…」

女性上司:「今は便利な検索エンジンとか、あるじゃない? まずは、アナタ自身が、女性向けのリップスティックとはそもそもなんなのか、他社商品も知る必要があると思うし、競合他社がどんなPR(広報)をしているか、加えて、その商品をユーザーがどう思っているか、というような情報が必要じゃないかしら。 ヒントはここまで、あとは自分で考えてみて。」

PR(広報)情報収集ステップ1ー商品を知る

商品PRにおいて、まずはなにより重要なのは、自社が出そうとする商品、その商品の特性を知るということです。検索エンジンをフルに活用して、商品特性や、他社商品、クチコミ情報などを知ることが出来ます。

商品特性を知る

必要に応じて、wiki以外でも商品特性などに言及しているページがあるので、そこを調べて重要な情報をまとめましょう。また、口コミランキングで調べた商品名や社名などをさらに検索して、他社競合の特徴をExcel等で、一覧にまとめておくことでその後のPR(広報)活動に活かすことが出来ます。

PR(広報)情報収集ステップ2ー他社PR動向を知る

他社競合をまとめたExcelに従って、以下のような調査を行ってみましょう。

日経テレコンの活用

Google newsの活用

自分自身のアイデアを触発させる材料として、「掲載記事数の多いもの」、「発想豊かで面白い仕掛け」、「競合と思われる企業の動向」などの観点で一覧にまとめておきましょう。
1ヶ月おきなどチェックするタイミングを決めて、他社PR動向については調査し、まとめに追記していきましょう。

PR(広報)情報収集ステップ3ーユーザー心理を知る

ステップ1でまとめた他社商品情報とステップ2でまとめた他社PR動向を元に、ユーザーがどう感じているか、受け取っているかを調べてみましょう。

まず、全体的なイメージを捉える上で、効果的なのはGoogle trendsです。

Google trendsの活用

Facebookの活用

Facebook検索

アナタ:「自分の友だちが、リップスティックについてどんなことを語っているか、知ることができるな。」

Twitterの活用

アナタ:「ハッシュタグで検索すれば、どんなものがどう使われているか、ユーザーの動向を探ることもできるな。」
Twitterでは、一般ユーザーがどう思っているか、情感や流行り度合いも含めて想定することができます。

instagramの活用

instagram検索

アナタ:「写真が特徴のinstagramは、可愛いパッケージや自撮り、視覚的に面白いキャンペーンなどが投稿されやすいのだな。」
google trends、Facebook、Twitter、instagramの検索して気づいたこと、特徴的なポストなどはまとめておき、その後の分析に活用しましょう。

PR(広報)のための情報収集まとめ

1.他社情報を知る
2.他社PR動向を知る
3.ユーザー心理を知る

上記ステップでまとめた資料を俯瞰し、自社商品のPRに思いを巡らしましょう。
後日…

女性上司:「こないだ、頼んだリップスティックPRのための準備だけど、進捗はどう?」
(作成した資料を見せながら)
アナタ:「A社の特徴は…、B社の特徴は…、ユーザーにとってはC社の…が人気のようです。」
(しばし、無言)
女性上司:「準備は少しはできたようね。じゃ、その次、うちはどうすればいいか、考えてみて。」

準備を踏まえて、どうするべきなのか? 次回以降に続く