必見!店頭販促特集!2025年第5弾

insta360 / Panasonicクリーナー / 永谷園フリーズドライご飯 / 速攻ブルーベリー

目次

店頭販促特集

凡美社では店頭販促の実態を常に観察している。
売場は常に市場に対して敏感であり、トレンドが反映される。
メーカー側が展開する店頭ディスプレイや店頭POP、店頭施策。
小売側が展開する店頭施策や店頭POP。
買い物客に対する『価値体験の向上』を目指して、店頭は常に変化する。

店頭でのコミュニケーションデザインや、価値伝達の強弱、
コンストラクションデザインも含めた見せ方、体感させる施策などを追求していく。

そこには、セルアウトを考えたプロモーション施策をもってして、流通との商談にのぞむ
メーカーの提案が見えてくる。
さらに小売り側の商品陳列の仕方や店頭POPからは、今の時世にあわせながら、何とか売ろうというパワーも見えてくる。

POP研究家の向坂氏とタイアップし、
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

2025年第五弾

15 インフィニティーミラーを使った展示台

インフィニティミラーを使った展示台。
(光源をミラーとハーフミラーで挟んで、無限の奥行き感を出したギミック)
カッコ良い。
最近、導光板とか、POP広告の伝統的な電飾ギミックを使ったディスプレイが増えた。
どれもLEDが身近になってコストが劇的に下がったのが要因の一つだけど、こんなのはなんぼあっても良いので、もっと増えてほしい。

画像や動画の投稿でインフルエンサーになれる、国民総クリエイター時代。
そんな時代にあった小型カメラが8K。
360度撮影可能。
近未来感と360度を表現し、無限の可能性を示している世界観である。

16 事実の発見と素晴らしい『くくり』の再編集

Panasonicのクリーナー新商品。
マイクロミストを噴出して、微細なゴミをキャッチしつつ、床面の仕上げ拭きまでしてくれる。
店頭で、商品の注目点である『マイクロミスト』の噴出を実演してて「おお!」となったよ。すげーこと考えるよなー。商品企画もだし、展示台の企画も。

ダイソンの代名詞である「吸引力」。
長年、このダイソンの「吸引力」が掃除機業界を引っ張ってきた。
やはりそれを超える技術開発が生まれる。

吸引力では取れないゴミの『発見』と、そのゴミに届き、取り除く。
=「床の表面や窪みにまで入り込んだ『ハウスダスト』を取り除く」とまで
謳っている。

それを可能にした技術がマイクロミストである。超音波振動で発生させる。
微細なゴミに付着して取り除きやすくする。
しかも仕上げ拭きまでしてくれる。

製品開発もすごいが着眼したいのは「事実」の発見である。
<事実。「吸引力」では取り除けない汚れがある。>
とブランドサイトにはある。
「吸引力」を上回る世界にいった感。

カテゴリーを新しい『くくり』で再編集。
『俺か?俺以外か?』を創って、シード権をとる。
店頭での買い方は、「シード」対「その他」だ。

17 イミテーションを大袈裟につくる妙

永谷園のフリーズドライご飯の食品サンプル。
大迫力のメガ盛りで、食品サンプルの域を超えた注目を集めている!
「エンタメ系食品サンプル」と名付けよう。

おもしろい!
「漫画日本昔話」か「ドラゴンボール」に出てくるような茶碗に盛り盛りの食品サンプル。
イミテーションであるが、食品サンプルはだいたい忠実なイミテーションがつくられるが、
大袈裟な感じで表現しているところが好きである。

18 タグ付けを模した店頭販促什器

目のサプリメントの推し活応援売り場。
LEDの電飾が目立つ。
「高解像度で眼球に焼き付ける」
「もはや肉眼レフ」
「連番の子にも分けたげて」
などなど、推し活ユーザーが自分ごと化しやすいキャッチコピーが並んでるなー。
分かりやすい。
推し活市場は益々盛んになっている。

ハッシュタグ発想やボディビルの応援掛け声のようなコピーや情報の羅列。
吹き出しぽく表現しているからガチャガチャしない。

タグ付けというのはタグ検索ができるから、新しいカテゴリーをつくることができるすごい機能だ。

例えば、ファッション。
#出勤着
とつけるだけでカテゴリー化できる。
#ダル着
でもいい。

SNSがなかった時代に雑誌レオンが「ちょい悪おやじ」という言葉をつくったが、
#ちょい悪おやじ
もファッションカテゴリーになる。
そのタグを使った様々なカテゴリー投稿が生まれ、そのタグを検索することで様々なシザマを見ることができる。
タグ付けは「くくりの再編集」をしてしまえるすごい機能。

それを上手く利用した感じの店頭販促物である。
「バズっているアレです。」というコピーもいい。
了。