見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第十六弾

店頭で面白い売り方や面白い店頭販促物を見つけてきました。その報告です。ワクワクする売場(買場)が創出されています。

目次

店頭観察特集

凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察、そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。
随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

68 便利と殺風景の間

超久しぶりに『ほか弁』行ったけど、人と会わずにお弁当が買えた。
メニューは端末で選び、お弁当が完成するとロッカーに入る。
お弁当をロッカーから取り出したら自分で袋に詰めて終了。
巨大な自動販売機という感じ。

筆者が大学時代、ゼミの授業で大学構内のゴミのポイ捨てを機会とする雇用創出の話があった。
基本的にはゴミのポイ捨てはダメだ。
ゴミのポイ捨てがあるからこそ、清掃員の役割ができて雇用が生まれるという観点の話を先生からされたが、「何を屁理屈を、、、つならない」なんて思っていたが。。。

対面をせずとも買うことができる。
つまり人と接触しないで購入ができる機会となるが、これはコロナ禍で助長された。

次にこのようなインフラ整備は人手不足の時代に突入していることに先駆けて
対応しているのだろうか。
DX化の推進となっているのだろう。
これは時代に沿っていて、決して雇用機会を減らしているとは、ならない
現状ではあると思う。
このシステムとインフラの導入と、経年人件費を比較すると、何年で損益分岐点が出るのか知りたいとも思う。

ただ、どうだろう。
もちろん人によるが、人がいて、『いらっしゃいませ』の声掛けがあり、
バタバタと働く人を少し見える化しながら、『今できました~』とともにお弁当が
出てくるあの感じが、美味しさを増していたと思われる。
活気や熱意の見える化があり、それが気持ち的に味覚に伝わっている感じがあった。

人によっては、人とは非接触で成り立った方がよい人もいる。
DXは効率良く便利な世界をつくる。
ただ、その風景は殺風景なものになったりもするし、熱量を感じることができなかったりもすると思った。
人の見える化、人の動きの見える化、熱量の見える化は、それはそれで大切なことだ。

69 RFIDタグの活用

RFIDタグを使った、書店で書籍の内容を確認できる仕組み。
センサーへ書籍に付いているタグをかざすと、モニターへ書籍の内容が表示される。
昔からある仕組みだけど、近年はRFIDタグが安価になったのと、今ではネット通販で書籍を購入すると商品管理用のRFタグが付いているから、きっと実現まであと少し。
人類は、とうとうここまで来た!

RFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)とは、電磁波を用いて無線でデータの読み取りを行い、モノの識別や管理を行うシステムのことをいう。
RFIDタグは、データが入っている記録媒体を指す。
RFIDタグは、データを保存するICチップとデータの送受信を行うアンテナ、チップとアンテナを守る保護素材から構成されている。

①リーダーからRFIDタグに電波を照射する
②RFIDタグのアンテナが電波を受信し、ICチップが起動する
③ICチップのデータがアンテナから送信される
④リーダーがデータを受信し、その内容をシステムに送信してデータを処理する
という流れでRFIDがデータを読み取る。

RFIDタグには「ラベルタグ」と「特殊タグ」の大きく2種類があり用途によって使い分けられる。

ラベルタグは一般的に「ラベル」と呼ばれるもので、シール状で貼り付けやすい点がメリットである。
コストが安くプリンタで情報を書き込めるなど、幅広い用途で使うことができる。
ただし、防水性や、耐衝撃性には弱く、金属に貼り付けると読み取れない点などがある。

一方で、「特殊タグ」は金属製品に貼り付けても読み取れる、防水性・耐熱性が高いなど、機能性に優れた特徴がある。コストは高めだが、通常のラベルタグでは対応できないシーンでも活用できる。

70 珍味=男性 を覆す

ファミリーマートで売り出したこの商品、ネーミングが面白い。
「卑弥呼のバケーション(柿の種焼きチーズ)」
「クレオパトラ大作戦(マカダミアンナッツ梅昆布味)」
「本気と書いてマジ!(いか天トリュフ味)」などなど。

これ、SNSでの拡散を露骨に狙っている。
しかし、味は非常に美味しい!
お気に入りの「ドロップキック(ジャイアントコーン梅昆布味)」を買って帰った。

女性に人気のおつまみといったところか。

監修をしているHotaru no Hikariは、
珍味=男性
という概念を覆したところが称賛されているそうだ。

さて、instagramで#ホタヒカでタグってみた。
意外と少ない投稿数だった。
174件。発売されて1ヶ月半以上経つがまだまだブレイクしていないみたいだ。

71 店員の補助にもなっているであろう店頭AI

テレビ売り場のAIアドバイザーに会ってきた!
他メーカーとの違いを聞くと、ちゃんと他メーカーの長所も教えてくれて、空気読める人だった。

これは、買い物客だけでなく、店員さんの接客も助けていると思われる。
顧客体験の向上になっているとは思われるが、
小生などは、クセの強いテレビマニアの店員さんと話をしながら、
さらに、利幅が多いメーカー商材を売り込もうとしてくるトークを見透かして、
購入決定をしたいと思う。
ただし、購入意向がない状態では、店員さんと話をするのは億劫だし面倒臭いので
こういったAI接客があるとありがたい。

72 紙ノートは時代遅れ?

もはや、タブレットは文房具の一つ、、、
学生たちも、メモはタブレットへ書くし、板書は写真に撮るし、イラストはスマホで描く。
これが、大人になったデジタルネイティブ、、、

筆者は、打合せ中、PCでメモをとる時もあるが、ノートにメモを書く時の方が多い。
打合せ時、PCでメモをとる人は多い。
ただ、ノートに書いてメモを取る人と比べると、PCでメモをとっている人は
すごく抜けが多い。と思う。

提案書をつくる時はどうだろう。
まず手書きでザっと『たたき』の『たたき』をつくる。
もちろんまずは事実把握で調べもするが、PCを見ながらも、
不要な出力の裏紙に手書きで書いていく。
1枚に1行の時もある。
そうやって『たたき』をPCで整えていく。

73 双眼鏡売場のコミュニケーション変改

「推し活」テーマの売り場の勢いすごい。
コンサートやライブ鑑賞の必需品となってる双眼鏡売り場、推し活グッズとして売っていたらお客さんの立ち寄り率すごくて、売場が倍になって、同じスペースでサイリウムも売り始めてた。
双眼鏡の売り場でのキャッチコピー「バードウォッチングへ行こう」「星を見よう」は、昔の話になったなー。

新しい価値を創造して、くくりを再編集する。
販売促進においては非常に重要である。

「星を見よう」「鳥を見よう」
がなくなったことは、それはそれで寂しく悲しい。
了。