口コミマーケティングで店頭誘導するコツ?!

アメリカの口コミマーケティング協会の定義する代表的な手法を紹介し、合わせて店頭で実施されることが多い口コミマーケティング手法を紹介します。

目次

口コミマーケティング??

 「口コミマーケティング」とはよく言いますが、どんな種類があるのでしょうか?

 米WONMA(Word of Mouth Marketing Association =口コミマーケティング協会)の定義にはこうあります。

口コミマーケティングの種類

1.バズマーケティング(Buzz Marketing)

ブランドの話題を喚起するために、注目度の高いエンターテイメントやニュースを利用する。

2.バイラルマーケティング(Viral Marketing)

主にインターネットやメールにより、不特定多数にスピーディーに広められ得るおもしろい/参考になるメッセージやコンテンツを創る。

3.コミュニティマーケティング(Community Marketing)

ブランドに対する関心を共有するコミュニティ(例:ユーザーグループ、ファンクラブ、チャットフォーラム)をオンライン/オフラインで創る、または支持する。コミュニティサポートのためのツール、コンテンツ、情報を提供する。

4.草の根マーケティング(Grassroots Marketing)

個人や地域レベルで(メッセージを拡張する目的で)ボランティアを組織化し、活動動機を提供する。

5.エバンジェリストマーケティング(Evangelist Marketing)

ブランドに代わり積極的にブランドメッセージを拡張してくれるエバンジェリスト(煽動者、ボランティア)を養成する。満足している顧客が対象。

6.プロダクトシーディング(Product Seeding)

適切なTPOを考慮し、商品情報やサンプルを目的にあったアーリーアダプターやセレブなどに提供する。

7.インフルエンサーマーケティング(Influencer Marketing)

商品に関して話題にしてくれそうな、他の生活者の意見に影響を与え得るコミュニティやオピニオンリーダーを探しターゲットとする。話題にする価値がある良い商品であることが前提。

8.コーズマーケティング(Cause Marketing)

社会問題の緩和や解決にブランドが関与し好意度を高める。

9.カンバゼーションクリエイション(Conversation Creation)

クチコミがアクティブに広がるようにデザインされた、おもしろい広告、Eメール、キャッチフレーズ、エンターテインメント、販促活動など。

10.ブランドブログ(Brand Blogging)

ブランドがスポンサーするブログを作成し、オープンかつ透明なコミュニケーションというスピリットを持ちブログコミュニティに参加する。ブログコミュニティにとって有意義な情報や情報交換の場所を提供する。

11.委託プログラム(Referral Programs)

ブランドや商品、マーケティングメッセージに好感を保つ顧客が、友人や知人をブランドに紹介・推奨するツールを提供する。
出典:「Types of Word of Mouth Marketing」(WOMMA:クチコミマーケティング協会)
どれもこれもマーケッターやプロモーションに関わる方なら、なんとなくイメージが付くものかもしれませんね! 店頭ではどういうキャンペーンが行われるのでしょうか?

よく店頭で実施される口コミマーケティングとは?

A.友達勧誘プレゼントキャンペーン

 エステサロンなどでよく行われるのが、このキャンペーン。友達を誘った方も誘われた方も10%OFFなどの特典が受けられる。米WOMMAの定義の場合、4番の「草の根マーケティング」と11の「委託プログラム」の合わせ技と言えます。来店動機を強化する取り組みです。

B.雨の日OFFなどの来店促進キャンペーン

 百貨店やカフェなどさまざまな施設で、店舗サイトや会員向けのメルマガなどを通じて告知されます。お店にとって来店数が見込まれない雨の日に向けた来店動機を強めるために10%のOFFなどの特典を設けます。口コミが強化されるキャンペーンの一つです。

C.抽選などの合同来店促進キャンペーン

 多店舗型施設などで行われる、特設会場で行われる福引キャンペーンなど。日本では、バブル以降、大規模スーパーなどでは、この種のキャンペーンが最も多かったと思われる。友人誘うと、福引一回無料など。