見たら得する!おもしろ店頭販促ディスプレイ特集!2024年第二十九弾

小型サイネージ / 万能クッキングたれYUMMY / にんじんジュースプレミアム / い草のブックカバー / あたためはセルフで

目次

店頭観察特集

凡美社では店頭を常に観察している。
売場の変化は定点観察実施。売場の変化を追う。
そして各種店頭販促ディスプレイも追っている。

随時面白く、ワクワクする売場(買場)をレポートしていく。

116 『買いものモード』での巧いリテールメディアの使い方

近くに電源があれば、マグネットで簡単に設置できる小型サイネージ。
放映されているのは農園さんのTikTok動画。
サイネージ設置はかなりお手軽になったけど、動画制作も同様だ。
スマホ一つで誰でも映像が撮れる時代。
しかも面白い作品が多い。
プロモーションは予算規模よりも、知恵と勇気と決断力が重要になった。

非常に良いリテールでのプロモーション手法。
『買いものモード』にある人に、良い状況で必要な情報を提供できていると思う。
その製品の「価値」をしっかり伝えて理解してもらうことで、
価格だけではない購買に意識変容させている。

『買いものモード』なのか、『消費モード』なのかで顧客の理解が異なるし、
『買い物中に接するメディア』なのか、『買い物以外に接するメディア』なのかでも
顧客の理解が変わる。
欲しい商品や、欲しい情報が、欲しい状態で存在していることが重要である。
だからこそ、サイネージと、そして、そのコンテンツ内容も大事である。

先日、セミナーで講師がおっしゃていた
「愛の減衰モデル」という、誰も悪くないが永遠に解消しない小売業の構造的課題の
一つの解決策にもなっている。

「愛の減衰モデル」とは、
製品開発者や生産者の製品に対する愛が、その製品を販売する人に移行する時点で減衰し、
そして流通の商品部やバイヤーに移行する時点でさらに減衰し、小売りのフロアマネージャーに移行する時点でさらに減衰し、販売員に移行する時点でさらに減衰するということ。
売場に陳列されるプロセスの中での愛の減衰。
製品の『価値』を売場でしっかり伝えることは非常に重要である。

117 やる気のある大陳

新発売の時短調味料の売り場&デモ販。
いい匂い&美味しい&賑やかな売り場で、買い物客で大賑わい。
ノベルティでもらったキラキラシールもかわいい。
この秋商戦は、時短商品の新商品が多い!

このようなやる気(売る気)のある大陳は大好きだ。
ワクワクする。買ってしまう。

『タレビーム』という表現も面白いし、LPもワクワクしたページになっている。
キャラの動かし方も良い。
「『SO醤』ってそんなに美味しくなるんだ~」と思ってしまう。

サントリー金麦がプロモーションでつくっているテレ東の
「晩酌の流儀」というドラマにタイアップして出たらおもしろそうである。
「晩食の流儀」も良い手法だな~と思う。
『シチュエーション』と『シズル』がいい。
これを夕方に見たらアウトだ。金麦で一杯やりたくなる。

118 リアルにんじん展示の衝撃

生のにんじんを展示した、シズル感たっぷりのにんじんジュースのディスプレイ!!
こんなに生々しい訴求は、リアル店舗じゃないとできないでしょ!

腐敗リスクなどの衛生面への対応が必要なため、少し加工されている生人参であろうと思う。
短期間の売場展開のための店頭販促物と陳列物なので可能だと思われるが、
これが梱包して送られてきていると思うと、「すごいな・・・」と思う。
新しい発想と新しい試みである。

引用をさせていただいている向坂氏の記事が
「販促会議」2024年10月号109Pに掲載されている。

119 日本の生活の知恵を文具に

い草感ハンパない展示。
畳のテクスチャを配置したバックボードの存在感が強い。
良い!

『made in JAPAN』や英語での説明から、
インバウンドを意識して売り出している製品である。

買っている人は、
●伝統文化に興味がある人: 日本の伝統素材や工芸品に関心を持つ人々。
●エコ志向の消費者: 環境に優しい素材を選びたいと考える人。
●読書好き: 本を大切に扱いたい、またはオシャレに持ち歩きたいと思っている読書愛好者。
●贈り物を探している人: 友人や家族へのユニークなギフトを探している人。
●インテリアにこだわる人: 自宅や職場の雰囲気に合ったアイテムを選びたいと考える人。
となるだろうか。
贈り物としては少しエッジがあって良いと思う。

@1,600~@3,000くらいの価格帯。
最初、こんなの欲しい人いるかな?と思っていたが、
色々と調べたり、考察をしていると、欲しくなってくる。

120 セルフでお願いします

レジで「温めますか?」が無くなると、どれくらいオペレーションが楽になるのだろう。

買い物客に明確なオペレーション指示をする意味では、
「お買い上げ後」とかの文言を追記しておいた方がいい。
どのタイミングで温めるのかを迷いたくない。


レンジを使用すると待ち時間ができる。
ここもサイネージの活用ができる。
レンジの窓、もしくは、上部にサイネージがあり、レンジのスタートとさらに必要時間と連動して
15秒、30秒、45秒、60秒、75秒、90秒の動画を放映すると視るのではないか。
冒頭、「レンジご使用のあなたにお届け動画!」という告知から始まり、
メーカー支給の動画や、店舗で実施中のキャンペーンの説明動画などが流れると良い。

レンジを使っている時点で、その時の買物は終了しているが、次回の来店促進や客単価上げに繋がる可能性がある。

了。